表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミスター・ブルーズ 〜命運を握る背中のあざ〜  作者: マフィン
脱出と真実とダイナソー

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/131

知らなければならないこと

 今、この部屋には、ブルターと二人きりだ。他の恐竜たちは会話すら聞こえないだろう。そんなところで、一体どんな話が飛び出してくるのか?


 「人間の体は、水分でできてるんでしょ?なんか飲む?って言っても、何があるかなぁ?」


 「大丈夫です。ありがとうございます」


 なんかやばそうなものが出てくる前に、先手を打った。


 「でも、ちょっとかかるよ?君は、ここまできたら、いろいろと知らないといけないことが、山ほどあるからね。これから戦う敵についてと、なぜこの戦いが起きているのか?そしてなぜ、戦わなければいけないのかをね」


 彼女なりの配慮なのか、とても明るい雰囲気で話してくれた。


 「まぁ、普通に冷たい水でも飲む?」


 「いただきます」


 すると、キンキンに冷えたグラスに、水が注がれた。しかも、その水が美味しいのなんの。僕は、水の味があまり分からない。学生のころ、水道水は薬の味がすると言われても、意味がわかっていなかった。


 だがこの水は、間違いなく美味しい水だ。僕はあっという間に飲み干してしまった。もちろん、喉もかなり乾いていたというのもあるが。


 「まだ話始まってないけど?」


 ブルターは笑いながら、また水を注いでくれていた。そんな鋭い爪なのに、よくグラスというものを割らずに扱えているものだ。


 「さて、まず何から話そうかしらねぇ」


 どんな話が飛び出してくるのか、固唾を飲んで待っている。


 「何から聞きたい?」


 まさかの質問に一瞬時が止まった感覚に陥った。


 「えっと・・・」


 「ごめんね、急にそんなこと言われても困るよね?わかった、じゃあ、君はどう思う?本当にゲルダファだけだと思う?この事件に関与しているのは」


 唐突に質問をされて、回答に迷いが出た。それでも、自分の頭の中で一つの結論はすでに出ている。


 「僕も、協力者はいると思っています」


 とりあえず、これだけ述べた。


 「そうよね。もちろん、ゲルダファのやりそうなこともあるんだけど、それと同時に、奴ららしくないこともあるのよね。奴らがこんな小賢しい真似をするかしら?」


 僕は、ゲルダファのことは知らない。だが、少なくともケイとの一件で、敵がゲルダファ以外にいるということは、明らかだった。たとえその協力している組織が、その気がなくても、敵であることに変わり無いだろう。


 「心当たりはどうかしら?」


 彼女の真意が読めた。


 「カイですか?」


 彼女は黙って頷いた。


 「確かに、僕も彼との付き合いは短いですし、分からないことだらけですけど、僕とカイが今までしてきたことは、奴らにとってはかなり鬱陶しいことだったと思うし、彼は奴らに親友を殺されていますから、なかなか考えにくいと思います」


 彼女は僕の意見を真摯に受け止めた。


 「確かに、私も彼らしく無いとは思う。でも、やはりそうとしか考えられない数多くの理由があるのよ。その中でも、あなたには絶対に話していない彼についての情報がある」


 「なんのことですか?」


 「ジーブスよ」


 そう、ずっとその話が出ている。だが、それは一体なんのことなのか?


 すると、彼女は小さいため息をついた。


 「本当は、この話をジーブス本人に話すのはIGTOの規約違反だし、全銀河条項違反にもなって、かなり重い刑を課せられるの。それでもここまで巻き込んでしまったあなたには、話す必要があると思うわ」


 「そんな・・・、そこまでのことなら、自分で突き止めますよ」


 だが、ブルターは首を横に振っていた。


 「いえ、あなたにはこの戦いの理由を知ってもらわなくちゃいけないから。それによって戦い方も変わるはずよ。相手のことを何も知らないで戦いを仕掛けても、彼らとの気持ちに差がつけば、士気にも差が出てしまうわ。そうなっては困りますもの」


 そこまで言われたら、こちらも何も言い返せない。


 「分かりました。でももし、この話をしたことで、あなたに何か危険なことが起きたら、僕があなたを守ります」


 今考えただけでもむず痒くなるような、臭いセリフを気づいたら口にしていた。だが、彼女は笑顔だった。


 「ありがとう、じゃあ甘えちゃうわね」


 僕の顔はかなり赤面していたと思う。


 その時、部屋の扉が開いた。デルが部屋に入ってきた。


 「お邪魔してすいませんブルターさん」


 「ちゃん!」


 「ブルターちゃん・・・」


 彼女のその執念は一体なんなのだろうか?


 「これを見てください」


 ブルターはデルが持ってきた資料を確認している。資料といっても空間に浮かび上がっている文字なのだが。


 「圧力が関係しているってことかしら?」


 一体なんの話なのだろうか?体の変異の話なのか?それともATシールドのことの可能性もある。


 「恐らくこの星の重力や気圧、ありとあらゆる圧力のせいで、適応させるための段階として、身体の構造上このような現象が起きるみたいです」


 「じゃあ、ミスターブルーズが見たその実験では、その圧力に耐える何かの体組織に働きかけて、地球人を変異させていたということか」


 やはり、変異の話だった。


 「確かにこの地球の圧力のことは、ダイナー星の記録にもありましたし、それを元にジーブスをここへ送還する時にあのような有機体に閉じ込めたという経緯もありました」


 「これはどうにかできるかしら?」


 「今、その解決策を模索しておりますが、そう難しい作用ではなさそうです」


 ダイナー星人って本当にすごい種族だ。


 「よかった、引き続きお願いね」


 「分かりました」


 そういうと、デルは部屋を後にした。


 「それで、なんの話だっけ?」


 今のやりとりを聞いて、ジーブスの話にとても興味を持った。

どんどん真実が明らかになっております


評価、ブックマーク等もしていただけるとかなり嬉しいです!

よろしくお願いします。


感想も待ってます。


記念すべき第一話はこちら!https://ncode.syosetu.com/n3719ku/1

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ