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ミスター・ブルーズ 〜命運を握る背中のあざ〜  作者: マフィン
脱出と真実とダイナソー

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準備

 恐竜たちの反応を見ると、ブルターという存在がいかに必要不可欠なのかがわかる。そして、ゲルダファという存在がいかに宇宙において脅威なのかも物語っていた。


 「ブルターさん、本当に彼の言うことを信じるのですか?彼はジーブスでしょ?」


 そして、ここへきてしきりに耳にする名詞、ジーブスも気になるところだ。この存在も、恐らくゲルダファと同じくらい、宇宙に影響を与えているのかもしれない。


 「もしみんなが、何者かに嵌められていたのだと言うのであれば、彼の言うことに更なる信憑性が生まれたわ」


 ブルターはみんなを諭している。


 「ですが、あなたも知っての通り、ゲルダファは・・・」


 「別に私はこの騒ぎを起こしたのが、ゲルダファとは断定していないわよ。まぁ関与はしているかもしれないけれど」


 ブルターは言葉を遮った。


 「でももし、ゲルダファやそれに関連する者たちが俺たちを嵌めたのだとしたら、一体目的は?」

 

 Tの発言はブルターに向けていると同時に、こちらにも投げかけてくれているような気がした。


 ティラノサウルスの彼は、もしかしたら僕を信じてくれているのかもしれない。


 「ティラン、あなた彼を信じるの?それこそ彼が我々を・・・」


 Tの本名がここでバレてしまった。


 「わかってるよ。でも、彼がいなかったら、今俺たちはこうしてみんなで、こんな議論もできていないんだぞ?記憶がないわけじゃないんだから、それくらいわかっているだろ?」


 ティランがそう言うと、恐竜たちは静かになった。すると、今度はブルターもティランの言葉を付け加えるように話し始めた。


 「それに、ジーブスたちは自分たちがそんな存在であることは知らないはず。だから、君たちが心配するようなことは、起こらないよ。だから、私は彼の言うことを信用する。そして、彼に手を貸すつもりよ」


 しばらく沈黙が続いた。その沈黙を破ったのは、デルだった。


 「分かりました。私も協力します」


 それに感化されたのかわからないが、恐竜たちが次々と、賛同し始めた。宇宙最強の技術者たちが味方になってくれるとは、こんなに頼もしいことはない。


 この星に来てから、一人ぼっちであることを痛感させられてきただけに、心にくるものがあった。


 鼻がつんとする。僕は必死に涙を堪えた。


 「なら、ティランがさっき言ったように、なおさら我々をこの星に閉じ込めた理由を、突き止めないといけないですね」


 今度はアルが議論を修正した。


 「何か心当たりがあるんじゃないの?」


 気が付いたらブルターはこちらを見ていた。てっきり、ほかの恐竜たちに聞いていると思い、びっくりして飛び上がってしまった。だが、幸いにも実は心当たりがある。


 「皆さんに起きていたあの現象、実は以前にも見たことがあるんです」


 「詳しくお願いしてもいいですか?」


 デルが食い入るように、話を聞いてくれた。


 「これは人間に対して行われていた実験みたいなものなんですけど、身体を変異させて、皆さんの身にも起きていたみたいな、強靭な力を手に入れる代わりに、我を忘れるほど狂暴になった者もいれば、意識はそのままの者までいました」


 「ということは私たちもその実験体にされていたというわけですかね?」


 デルがつぶやいた。


 「2020年に彼らが、この星に戦争を仕掛けたとき、その状態になっている人間を何人も見ました。まるで軍隊のように・・・」


 僕は、あの時の風景を思い出していた。超人的な力を持った兵士が、かなりの数いたと思う。あんな数を秘密裏に用意するのは、現実的ではない。


 「その現象は抑えることができたのですか?」


 今度はアルが質問をした。こんなに恐竜たちが、僕の話を真剣に聞いてくれるなんて。そもそも、人間にすらこんなに注目を集めた状態で話をする機会なんて経験したことがなかった。


 「はい、そのときはカイがメガホンレーザーで解析した結果、アドレナリンの過剰反応かなにかで、血圧の上昇とかも関係していた気がします。それで結果的には、ポリフェノールを含んだ、ワインを摂取させたら収まりました」


 皆、難しい顔をして、黙りこくってしまった。そのなかで、ブルターが難しい顔をしている理由を解説してくれた。


 「そのアドレナリンの過剰反応も、原因の一つなんだけど、問題はなぜアドレナリンを過剰反応させることができたのか?私たちにも同じようなことが起きていたのも事実だけど、私たちの身体は変異されていないはずよね?」


 その時、ティランが声を上げた。


 「わかりません。その線で調べてみたら、何かわかることがあるかも」


 「すぐに調べます」


 そう言うと、何匹かの恐竜たちが一斉に、作業をし始めた。


 「ありがとう、みんな。その答えが分かれば、解決策が分かるはず。そうすれば奴らの陰謀を止められるはずよ」


 ブルターはみんなを鼓舞するように、少し高いトーンで場を盛り上げている。


 「あとは、ここから出る方法よ。そのシールドを壊す方法はないのかしら?」


 また僕を頼ってくれた。ちょっとばかりうれしい。


 「確かカイは、メガホンレーザーで振動をいじっていたような気がします」


 「とはいっても、改良は加えられているはずよね。だったら、そのシールドの大元を壊せば良いんじゃないのかな?」


 「わかりました、すぐに捜索します」


 今度はティランたちが答えた。


 「みんな!相手はかなりの手練れよ。準備には抜かりなく。絶対にこの戦いに勝つわよ。」


 すると恐竜たちが各々咆哮し始めた。


 やはりリーダーは一味も二味も違う。僕は居てもたってもいられなくなっているようだ。


 その時、彼女の小さなつぶやきを聞き逃さなかった。


 「やっぱり、裏にはあいつがいるに違いない」


 「あいつって誰ですか?」


 気づいたら、彼女に質問をしていた。


 「君には話さなければならないことがあるようだね」


 そう言うと、みんながいる場所とは隔絶された部屋へといざなわれた。


 心当たりが多すぎて、逆に何の話が飛び込んでくるのか分からなかった。

絶対主人公ちょっとドキドキしてるよね


評価、ブックマーク等もしていただけるとかなり嬉しいです!

よろしくお願いします。


感想も待ってます。


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