プロローグ
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都内某所にある名門紫明学院。
そこは家柄、財力、才能など、特別に優れた選ばれた者だけが通える学び舎だ。
その特別な学院において、みんなから憧れられるカップルが存在する。
世界屈指の二階堂財閥の御曹司で学院の生徒会長でもある 二階堂 魁皇。
190cm近い高身長に程よく筋肉質な身体、母譲りの緩く波打つ金髪にサファイアのような瞳を持つその美貌は、神が創り給うた最高傑作と言える。
身体能力も高く、頭脳明晰で、多言語を操り、学生の身ながら、すでにビジネスも初めている。神が二物も三物も与えた男だ。
そんな彼の隣に並び立っても見劣りすることのない、むしろ一対の絵のようにお似合いの彼女、白藤 京香。
モデルのように小さな顔に長い手足。
腰まである黒髪は癖など一切なくサラサラで、透きとおるように白い肌をより際立たせている。
その大きく潤んだ黒曜石の瞳で見つめられたら、誰もがドキドキして恋に落ちてしまうだろう。
噂では、京都の老舗呉服屋のお嬢様で、魁皇とは幼い頃からの許嫁と言われている。
そんな彼女は、ほとんどの生徒が初等部からの内部進学生の中、愛しい婚約者を追いかけてわざわざ京都から転入してきたらしい。
超難関と言われる高校からの編入を果たし、入学以来首席の座を譲ったことがない天才。
その優秀な頭脳で、副会長として婚約者を支える姿は、恋人の鏡と言われている。
美しく、唯一無二の2人を、みんな崇拝して『理想の恋人』と言う。
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