もしものような。
もしかしたら合わせ鏡の世界
朝の煌めき 晴れわたる空
鳥たちが飛ぶ いつもの街並み
知らない誰か いつもの博物館前
すれ違う
君
もしかしたら いつかの誰か
知らない日常が 顔をすまして
通り過ぎる
重ね着して お洒落して その唇 背中の髪の毛
揺れる
コツコツとアスファルトに 響く音 すれ違う時間
その素肌に 触れることなく 信号が変わる
動き出す時間
あたかも誰もが ひとり
知らない場所 知らない誰か
今日は休日
知らない誰かを求めてる
冬服に身を包んで。