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花と望遠鏡  作者: 山椒ひかり
サマンダル帝国編
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活動

 人生の至上目的が何であるかだって? んなもん俺には関係ねえよ。ただ今日と言う日を戦い抜く、それだけだ。明日には無一文で路頭に転がってるかもしれねえ。一寸先は闇、階段を踏み外せばあっという間に仏さんだ。


 リャクで勝つにゃ頭が要る。なあに、学の話じゃねえ。帝国大学の御高名な数学者が博打で勝てるかい? ええ? そりゃ勝てねえだろうな。


 勿論こんな俺だって、今でこそ無様な貧乏人から無様に金巻き上げて、無様な娼婦を無様に抱いてよお、時にゃ汚ねえ女に本気で惚れこんだって、つっても連れて帰る家なんざありゃしねえ。それでもこうやって生を全うしているわけだがよ、マア信じらんねえだろうが、俺も高等学校じゃ十年に一度の天才だなんて持て囃されてよ。


 はっ、今周りにいる連中なんざてんでお話にならねえ馬鹿共よ。んでそいつら馬鹿共から搾り取る。ああそりゃ、イカサマよ。馬鹿は気付かねえんだ。ついでに旨い儲け話でも持ち掛けりゃ。おおよ、ラクして金稼ぐんだよ。あんた大学出か? ああそうかい。んじゃ俺と一緒だな。『大学は出たけれど』ってやつだ。へっへっへ……あんたよお、それで暮らしていけんのかい?


 汚れた金だって? あんた、まだここでの生き方が分かっちゃねえな。金は金だよ。おい見てみろって。そこの立ちんぼなんざ、股開いて小銭せしめて、ホラ、こっちに寄って来やがった。おい! いくらだ!? ……チッ、ブスのくせしてぼったくりもいいとこだぜ。あんた、ここでの遊び方も分かっちゃねえな? 相場は○○〇。へっ、数人呼びたきゃここ曲がりゃ行けんぜ。だがよお、この先は魔窟だ。トロの匂いで鼻がひん曲がるってな……、なあに、慣れりゃワクワクしてくる。……あ? トロっつたら〇〇よ。おい! そこの女! 今空いてんの何人だ!?


 ……ああ、金ならいくらでもある。面白え遊びがしてえんだ。払うもん払うからよお、こっちの言う通りにしてもらわにゃ困る。へっ、こいつは素人さんだよ。ああ、混血か? 西方混じりなら相手してやるよ。年齢は? ……へっへっ、聞いたかよ。あんたツイてんな。


 なあに、これから共に活動する同志だ。全額持ってやるよ。そういや、あんたの名前聞いてなかったな……。

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