8月11日 サマンダル帝都新聞
帝都新聞 8月11日
『ユトダイン王国外務省 交渉受け入れの構え』
8月10日午後4時、ユトダイン駐在大使より報告。昨日10日、ユトダイン王国外務省は、加賀西ユトダイン駐在大使との交渉に入る用意のあることを声明せり。ユ外務大臣はバーバス軍による王宮攻撃に関して、依然我が帝国の関与を疑っているとのこと。大臣はやや興奮気味に、交渉の経緯次第では戦争も辞さぬ覚悟であると語った。
サマンダル帝国政府は本件に対し一切の関与を否定せるが、如何なる経路にせよ、帝国製飛行爆弾の供与は紛れもない事実であると言わざるを得ない。一部関係者によれば、飛行爆弾は帝国陸軍より秘密裏にバーバスへ運ばれたとの見解も見受けられる。陸軍中枢にはユトダイン・ヘルト・ルネスタンの三国連合に対し、現状変更の要求を求むるが如き強硬姿勢が浸透しつつあるらしい。
『小田川陸軍次官声明 ユトダインの強硬姿勢に断固反撃す』
以下陸軍次官の発言を掲載。
シーラ併合以降、我が帝国は大陸連合脱退の憂き目に遭い、今も尚各国より厳しい非難に晒されている。然れども果たして、正義は三国連合にありや。リトラスを併合せしヘルト帝国、バーバスを併合せしユトダイン王国、そして国際金融市場を牛耳る超大国ルネスタン。かくのごとき侵略主義国家が結託し、あまつさえ我が帝国を侵略国家呼ばわりし制裁を加えんとするなど、まさに無道の極みであろう。シーラ併合を非難するならば、ユトダイン王国は即刻バーバス権益を放棄すべし。ヘルト帝国は即刻、旧リトラス王国を開放すべし。
『皇帝陛下の御意向は世界平和の維持にあらせられる』
サマンダル帝国政府及び陸軍省の混迷せる現状に対し、皇帝陛下より直々に御忠言の下達承りし旨、昨日首相より報道陣に発表された。陛下は平和をお望みであると同時に、ユトダイン王宮攻撃を御心より嘆いていらっしゃるとのこと。またユトダインにおける平和交渉が双方共に納得する形で合意形成に至ることをお望みであるという。




