青き果実の実りは遅し
水面をさざめかす夕暮れに
ペットボトル片手に河川敷から何を思うか
トラス橋から鳴る走行音に
時間を忘れ場所を忘れ自分を忘れられるか
制服が汚れるのも厭わず寝転がれたら
周りが止めるのも顧みず逃げ出せたら
黄昏なんて格好の良いことじゃない
ただ不安に苛まれ自分を正当化してるだけだ
何処かに置き忘れた青春に
おしゃべりな夕暮れは何を思うだろうか
何処かに投げ捨てた主体性を
今更欲しがるのは間違いだろうか
人の言葉を無視して生活できるなら
人に頼らず独りで生きていけたなら
感傷なんて同情を誘う言葉じゃない
ただ前に進む勇気も度胸も無いだけだ