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不運なクラス替え


学校に着くとクラス分けの紙が掲示版には人だかりができていた。

俺はその人だかりの合間を縫う様に進みクラス分けを見る。

すると、最悪な事に学校三代美女の内2人が同じという地獄。

朝助けた東山美里も学校三代美女の内の1人である。

やっぱり朝の出来事は不運の前兆であったと確信する。

今日の星座占い12位だったもんな。

今度からラッキーアイテムを持ち歩く事をここに誓った。


更に最悪なのはもう1人の三代美女も関わりがある事だろうか。

何故かしつこく絡まれているのだ。

名前は西崎三竹(西崎三竹)ショートカットの少しボーイッシュな女子だ。

スポーツがとても得意でこの学校にもスポーツ推薦で入ってきた様だ。

ボーイッシュだからか男子の友達も多いらしい。

陸上部の期待の新人で陸上の世界では割と有名らしい。


そして、何故そんな女子と関わりがあるかというと、

1年生の時の最後の大事な大会前に足を怪我したのだ。

たまたま同じクラスだったが正直関わりもなかったし、彼女も怪我しても、まあしょうがないよ〜来年こそは頑張るぞ!

とか言っていたので何だ全然平気何だメンタル強いなぁぐらいにしか考えていなかった。

しかし、俺がたまたま予習復習の為の教科書を忘れ取りに教室に入ろうとした時


「あんなに努力してきたのに…どうしてこんな事になちゃうの…ヤダよ入賞したいよ」


泣きながら呟いていた。

俺は思わず感化されてしまった。

彼女は泣いてしまうほどの努力を積み重ねてきたのだろう。

現に練習の日以外でも1人で練習姿なども見えた。

泣いてしまうほど大切な事だったのだろう。

今回万全な状態で出れたのであれば入賞出来る可能性は高い。

俺も多くの努力をしてきたがそれは楽する為だ。

もし俺の努力が実らず将来楽出来なかったら…

想像するのも恐ろしい。

きっと彼女にとっての走る事は俺にとっての楽する事位大切な事なのだろう。

そう考えると彼女を助けてあげたくなった。


俺は武術、スポーツ共に多くの物を嗜んでいる。

その為か、怪我する事も多い。

だから俺はどの怪我にはどの様な対処が1番良いのかを調べまくった。

どれが1番かは自分で試せば分かる。

そして俺は彼女を明日走れるぐらいにはしてあげれるだろう。

俺は決心をした。


「勝手に聞いて申し訳ないが、話は聞かせてもらった。」

「その怪我明日走れるぐらいには出来る。治療させてくれ。」


「き、聞いてたの?みっともない所見せちゃった。」

「す、少しでも可能性があるならお願いしたい」


そうと決まればすぐに対処するに限る。

足の様子を見て適切な対応を施す。


「ちょ、見えちゃう。」


彼女が必死にスカートを押さえる。

確かに足見てたら角度的に見えかねない所だった。

俺は自分のモラルの無さを恥じた。

三竹に怖い思いをさせてしまった。


そんな事もあったが治療は滞りなく進み、彼女は足が痛くなくなっている事に驚いていた。


「す、凄い!どうやったの?」


「うちに代々伝わる秘伝の技だ。」


そう、散々調べたのなんだの言ったが、うちの家系に伝わる謎の治療法という物がありそれが滅茶苦茶効くのだ。

何故医者の家計とかでは無いうちがその様な謎の技術を持っているのか分からないが、使えるもんは使うに限る。


「あ、ありがとうございます。どうして助けてくれたんですか?」


「三竹さんの走る姿好きだから。」


適当に誤魔化しておく。

だって言えるはずないじゃん。

三竹さんの走る為の努力と楽する為の努力が思い重ねて応援したくなったとか。

どんな奴だよ俺だったら即絶交だわ。

まあ、そもそも友達じゃないとかいうツッコミは置いといて。


「そーですか…」


そう呟いた三竹さんは何故か顔を背けてていたが、滅茶苦茶耳を真っ赤にしていた。


「耳真っ赤だよ?」


そう告げると三竹さんは何処かへ走っていってしまった。


俺は地雷を踏んでしまったのだろうか?

女心はわからない物だ。

まあ怪我も治ったし一件落着だと思った。

だが問題はここからだ。

何故だかめっちゃ懐かれた。


「ねぇ今度どっか遊びに行かない?」


「ねぇご飯一緒に食べよ〜」


「ねぇ見たい映画あるんだけど一緒に見よ!」


「勉強がピンチ!助けて!」


「今度大会あるから見に来てよ。」


などなど、これが毎日続くのである。

何処で何を間違えたのかさっぱりだ。


正直な話、俺は友好関係を誰とも築いてこなかった。

理由は単純、面倒くさいからである。

高校で友好関係を築いた所でそれが一生続く人はほとんど居ないだろう。

友好関係は大学から築いて行こうそう考えている。

なので友好関係を結んでこなかった。


何で完璧に計算が狂ってしまった。


そんな彼女が同じクラス…

不安でしかない。

春休みで合っていなかった時間で忘れています様にと淡い期待を胸に抱く。

どうか楽しいボッチライフを送れます様にとお願いをするが暗雲立ち込めている。


俺にも困った時助けてくれる青い猫型ロボットが欲しい物だ。


感想、ポイント、ブックマークを是非お願いします。

やる気が   でます!!!!

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