あらすじ
作者自身も内容がうろ覚えになりつつあるので、簡単なあらすじを章ごとに制作することにしました。
ですが、地味に伏線などを省略していたりしますので、詳しく知りたい方はきちんと読む事をおすすめ致します。
全部読み返すのが億劫な方は、あらすじだけでも内容は理解できるので、そのまま読み進めることをおすすめ致します。
では、あらすじスタートです。
世界的に有名な戦闘系ゲームであり、プレイ人口は推定、億単位とされているWORLDワールドMASTERマスター。
略してWORUMASマルマスにハマっていた少女が居た。
それこそがこの物語の主人公の、プレイヤーネーム“スカーレット”こと、“朝比奈あさひな 梛祇なぎ”。
そんなスカーレットがゲームの中で特に親しくしているのは3人。
一人目は本名も素性も不明で、無口でクールで不器用で優しい祓魔師エクソシストの飛竜ひりゅう。
二人目は、スカーレットの幼馴染で世話焼きなギルドの姉役で神祇官カンナギの、プレイヤーネーム“エリーゼ”こと、篠崎しのざき 玲奈れな。
三人目は、ギルドの…特にエリーゼの妹役で、気弱だけれど心は強くて頼れる、見習いの森呪遣いドルイドの、プレイヤーネーム“ミミ”こと山波やまなみ みみ。
エリーゼに引っ張られつつ、いつもの四人でワルマスのコスプレイベントに向かい、まさかのコスプレ大会でスカーレットと飛竜が優勝!?
なんてこともありつつ騒いだりして楽しみ、お開きになった後には会場付近の飲み屋で呑みまくり…
そして、酒を呑みまくった筈なのにピンピンしているエリーゼとミミは現地解散し、酔いつぶれたスカーレットと飛竜は肩を組み合いふらふらと帰宅。
…する筈が、なんやかんやで飛竜の家にスカーレットが泊まることに。
そして翌朝、目が覚めると…!
なんと、コスプレの筈の装備が本物で、髪の毛も地毛!?
もしかして…これって…!
辺りを見渡すとどう見てもギルドハウスの中の飛竜の部屋!
しかも意識を集中させたらメニュー画面が出てきた!
やっぱりこれって…!
ゲームの世界に来てしまった!?
そう思った二人はひとまずギルドハウスにギルドのメンバーを招集。
やはり全員この世界に来てしまっている様子。
さて、スカーレット達は無事、リアルに戻れるのか!?
そしてその時、仲の良い別のギルドのギルドマスター、夜月やづきから連絡が…!
そしてその会話の内に、自分のギルドの仲間である少年、ヴァインと仲良くしていた少女、アンネが治安の悪さでお馴染みの街に居る事が発覚。
ギルドマスターである私はどうすれば…と、一人悩み込んでしまうスカーレット。
それを察した飛竜がスカーレットに声をかける。
そしてその優しさに触れたスカーレットは、飛竜に助けを求めた。
そして今、アンネの救出作戦が決行されようとしていた…!
ドッペルゲンガーを作れるアイテム等を駆使し、なんとか無事にアンネを救出することに成功したスカーレットと飛竜とエリーゼ。
しかし、何もできなかったヴァインは一人、自分自身に苛立ちを覚えていた。
そこに、ヴァインの兄のような立場であった飛竜が、スカーレットから貰った言葉を
『俺はとある人にまだゲームだった頃に、『自分にしか出来ない最善を尽くせ』と、言われた。…
だから…
いや、言わなくてもヴァインなら、分かるな?…
行ってこい』
と、教えた。
そして、ヴァインはアンネの看病、そして精神的回復に全力を尽くす事にした。
アンネもそれを幸せと思いつつ受け止めるのだった。
一方その頃、エリーゼはミミのレベル上げと調査も兼ねて二人で訓練に出かけていた。
それを聞いたスカーレットは、飛竜に一緒にダンジョンに出掛ける話を持ちかける。
そして飛竜はそれを内心大喜びしつつ受けることに。
そして、二人は息のあった戦闘術でダンジョンをどんどん進んで行くのだった…
勇気を振り絞った成果により、見事、飛竜との訓練の時間を取ることができたスカーレット。
二人は洞窟で鍛錬に励むが…
その洞窟に潜んでいた吸血鬼の様な怪物に、スカーレットは死にかけの状態で攫われ、飛竜は転移魔法で洞窟の外へと飛ばされてしまう。
スカーレットは絶望と共に死を覚悟するが…
なんと、その怪物は回復のポーションを飲めと言ってきたのである。
何か企んでいるのかと怯えつつもポーションを飲むと、スカーレットは普通に回復した。
そして、その吸血鬼の様な怪物が、心を持っていた事をスカーレットに告白した。
それと同時に、大切な親友が怪物に成り果ててしまって辛かった事、冒険者プレイヤーに殺されたせいでそうなった事、冒険者プレイヤーに殺されると皆記憶が消えて生き返る事、自分だけ何故か記憶が消えなかった事を告白した。
怪物とは到底見えなくなり、自分の無力さや想像力の欠損ぶりを自覚したスカーレット。
すると…丁度そこに、無茶な鍛錬をしてスカーレットの仇を打ちに来た飛竜が現れた。
泣いてはいけない、今泣きたいのは吸血鬼だと分かっているのに泣いてしまっていたスカーレットの顔を見て、吸血鬼が悲惨な事をして泣かせたと勘違いした飛竜は、吸血鬼に攻撃を仕掛けてしまう。
だが、スカーレットがその攻撃をろくに防御もせずに受け止め、吸血鬼に攻撃させまいとする。
その姿を見て、勘違いを更に加速させてしまった飛竜は、絶望と悲しさと寂しさ等がないまぜになった感情に襲われ、スカーレットに失望してしまう。
そして、立ち去ろうとする飛竜を引き止め、吸血鬼等の怪物…つまり、敵にも心が有るという現実を教え、誤解を解くスカーレット。
それにはっとした飛竜は、スカーレットと吸血鬼に謝罪し、和解する。
吸血鬼の所には定期的に見に来ることを約束し、一旦はその場を離れる事にした二人。
そして、二人は夕焼けを見て、各々思いを馳せた。
…たとえそれが違う想いだとしても。
そして、自室に戻ったスカーレットは、毎日つけている日記の話題が飛竜で埋め尽くされつつある事に気づき、心に暖かい引っ掛かりを感じる。
そんなスカーレットの部屋にエリーゼが押しかけ、そんなエリーゼが呼んだミミを含めた3人で、甘い様な、何処か特別な様な、そんな不思議な恋バナだらけの女子会もどきが開催されていた。
一方その頃、飛竜はこの世界を知るために、自室で本を読み続けていた。
すると、その本の山の中に、引っかかる内容のものを見つける。
それは、感情の高ぶりにより発生する、特殊かつ制御不可能なモノの事だった。
それをふと、いつかの自分と“彼”と重ね、嫌な予感が走り、その本をしまってしまう。
…その選択が後に悔やまれるとも知らずに。
一方その頃、スカーレットの部屋での3人の話は、ミミの婚約者の話へと移る。
そこで、有名企業の一人娘であり、苗字さえ偽らなければならない程の、ミミの今まで背負ってきた物の重さをエリーゼとスカーレットは知り、ミミについての印象が少し変化するのだった…
結局本をある人に見せる事にした飛竜。
ただし…その相手はなんと、吸血鬼。
いつもの様に洞窟に飛竜は向かう。
そして、吸血鬼に本を見せると…
なんと、吸血鬼は倒れてしまった。
その時、飛竜はスカーレットを呼ぼうかと考えたが、休ませようという考えがよぎり、エリーゼを呼び出した。
偶然、エリーゼを飛竜がテレパシーで呼び出しているのを、エリーゼをご飯の時間だからと、スカーレットに頼まれて呼びに来たミミが目撃して、事の全容を知る。
そしてそれが、ミミからスカーレットに伝わった。
そしてスカーレットは、自分がやはり無力だから頼られないのだと勘違いし、無茶な鍛錬へと出かけてしまう。
それを知ったミミはスカーレットを召喚した精霊を使って追いかけていく。
それは、ミミが昔経験した、遠回りで不器用な優しさが空回りして勘違いを生んだだけの話を思い出し、今回の事も、昔の自分の様になってしまうと思ったからだったのだ。
そして、スカーレットを洞窟から出すのだった…
途中までのあらすじしかありませんが、地道に更新して増やしていきたいと思っています。