第8話・ギルドメンバー、集合!!
『しかし…どうすれば…』
そう言いながら、飛竜が困っていると…
『ドンドンッ!!』
『ヴァインです!
スカーレットさん!飛竜さん!開けて下さい!』
ドアの奥から音がした。
そして、仲間の声が聞こえる。
どうやら二人っきりの時間は終わりを告げたようだ。
何故かそこに寂しさを感じつつ、今はそれどころじゃないと首を横に振った後に…
『分かった。今開ける』
と、言いながらドアを開けた。
ヴァインは、私達第1班ではなく、第2班の班長の、確か…60Lvの召喚術士の青年だ。
『ガチャ…』
『ただ今、無事、帰宅しました!』
と、私にヴァインは言う。
『それは、何よりだ』と、私は返事をして、又、ドアを閉める。
『はぁ…何とか無事着きましたよ…』
と、飛竜にヴァインが話し掛けながらも、人数的に空いていた席に腰掛ける。
職業はサモナーとエクソシストと、全く違うが、同じ男であり、飛竜がLv100だからなのか、憧れを抱いているようで、飛竜にヴァインは凄くなついているのだ。
『ご苦労だった…』
と、飛竜は素っ気なくも、気遣いの入った言葉を口にする。
『お茶でも飲め』と、私は飛竜のコップにお茶のおかわりを注ぎつつも、新しくコップを出して、ヴァインに飲ませる。
どうやら、食べ物は、普通に美味しい物が食べられ、HPやMPも回復するようだった。
しかし、空腹なども、普通の元の世界の時よりはましだが、起きるようだった。
なので、自然と喉が渇き、二人でお茶を飲んだのだ。
そして飛竜が指輪の鑑定をお願いしていると…
『トントン…』
すると、ドアから音がした。
『あの…ミミです…開けて…下さい…』
私は、その、か弱そうな声に、ドアを開ける。
そこには、ミミが居た。
『あ、ミミじゃん!』
そして、小さいミミを後ろからハグしながらそう言ったのは、エリーゼと理解する。
『入れ』と、私は言い、入ったのを見て、直ぐにドアを閉める。
こうして、続々とメンバーは集まり、数十分後、ギルドメンバー全員が集まったのだった…




