~狂わされた針~
~スレイヤーズ~
西暦22XX年突如として日本の上空に現れた謎の巨大未確認生物、彼らは通常の兵器では全く歯が立たず日本政府も対応に困っていたが1人の少女が手に入れた太古の武器『バルバディッシュ』によって彼らに攻撃を当てることができるようになり、日本はこの未確認生物から世界を救えたかの様に思われた。
しかし、それは始まりに過ぎなかったのだ。
翌年、アメリカに同様の未確認生物が現れ、アメリカは滅び、人間の国の大半が彼らによって滅ぼされた。
その期間はわずか1ヶ月と非常にはやい速度だった。
その恐るべき強さからその生物達は『ガルムヴァルム』と呼ばれる様になった。
そして、バルバディッシュの様に特殊な装置を開発、これを『ユニット』と呼び、それを扱える者を『クランチルドレン』と呼び、それを扱い戦う者を『スレイヤーズ』と呼んだ。クランチルドレンが16歳になるとスレイヤーズ適正検査を受けなければならない。
この物語はそんな16歳になったばかりのクランチルドレンの少女がスレイヤーズになるところから始まる。
「それでは次のクランを連れてきてください。」
白衣の女がそう言うと1人の少女が男に連れられてその部屋に入室する。
「ふむ…素質はありそうですね。名前を教えてください。」
白衣の女が少女の顔をしっかりと見て言う。
「アリス・V・八雲…です。」
少女は小さくうつむきながら答える。
「アリスか…私は鐡遼です。さっそくですが適正検査を行います。よろしいですね?」
白衣の女の声にアリスは小さく頷いて奥に案内される。
「アリス、着てるものを脱いで、これに入ってください。」
鐡が指を指す先には大きなカプセルの様な装置とモニターの様なものだった。
アリスは言われた通りにして装置の中に入る。そして、装置が閉まる。
「これより、スレイヤーズ適正検査を行います!クラン、ユニット装着!」
壮大な機械音とともに、ユニットと呼ばれる装置がアリスに装着される。
刹那、激しい激痛がアリスを襲う。
アリスは痛みのあまりに叫ぶ事も出来ず、ただ痛みに耐えるしかなかった。
しばらくすると、痛みは無くなり、装置が開く。
そこには先程の女に似た人物が立っていた。
「よお、気分はどうだ?俺は全てのスレイヤーズを統率する者でな、名はマイラ・アスティンだ。まあ、お前の上司ってわけだ。よろしくな!」
そう言って、マイラは豪快に笑いながら手を差し出す。
アリスはその手を握って握手をした。
「あ、そうそう、お前の服はユニットにあった服を俺が選んでおいたぞ。まあ、気に入らなければ好きなデザインを俺に言いな。そこはなんとかしてやるからよ。」
そう言って、彼女の後ろから服が出てきた。
「ほらよ。これがお前の新しい服だ。あー、そうそう、スレイヤーズの服は特殊な繊維で作ってるんだ。だから、ここに来た時の服は着れねぇからな。」
アリスはコクっと小さく頷いて差し出された服を着る。
少しアリスには胸のあたりが広く感じられたが、色も白で胸元には赤いリボンがついていた。
以前、アリスがほしがっていた服ととても似ていた。
「どうだ?サイズとかちゃんと調べておまえが気に入りそうなデザインを選んだつもりだが…サイズが合わなかったりしたら遠慮なく言えよ?」
アリスは胸のところが少し広く感じた事ととても気に入った事を伝えた。
「そうかそうか!気に入ったか!だが、胸のところが調整が必要な様だな。こちらの調査不足ですまんな。」
マイラは申し訳なさそうに謝る。
「大丈夫…きっとすぐぴったりになる…あ、えと…なります?」
マイラはアリスのぎこちない敬語に豪快に笑いながら言う。
「敬語は慣れてないなら使わなくて良いぞ?俺の事はマイラで良いし、皆、俺みたいに言うと思うぜ?」
そう言いながらマイラはアリスをスレイヤーズの基地へと案内する。
そして、ここから少女達の新たな戦いが始まる…
次回、出陣!お楽しみに♪




