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失う少女

 少女の思考は停止する。


 それは一瞬の出来事だった。


 階段をボールのようにバウンドしながら下に転がっていく。


 ――ピタッと完全に動きが止まる。


「う、嘘でしょ……?」


 慌てて駆け寄る少女。


 ――何も反応はない。


「……嫌ぁああああ!!!!」


 少女はその場で泣き崩れた。



 出会った最初は、理解できない所が沢山あった。


 自分が思っていたように言うことを聞いてくれない。すぐに元気が無くなる。


 少女は不満ばかりを頂いていた。


 しかし、長く一緒にいるにつれ、少女の理解も深まり、愛着が沸くようになってきた。


 オシャレにするために、着せ替えもするようになった。


 少女はいつだって一緒だった。


 一緒に眠ったり。一緒に旅行先に行ったり。


 沢山の思い出を共に過ごしてきた。


 ――そんな思い出が、たった一瞬の出来事で消え去ったのだ。



「……皆に知らせなきゃ……」


 少女は止まらない涙を堪えながら、急いで家に帰る。


 家に着くと、部屋に入りパソコンを立ち上げ、ツイッターを開いた。


 そして少女は呟く。


「「携帯壊われてしばらく使えません><」」

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