私達を襲ったのは先程のカップル
大変なことになりました。
暗殺者二名に狙われ、命が散りそうです。
神崎さんは、戦う気満々なのか、腰につけていた箱を取り出し、スイッチを押したら、トンファーに形を変えました。
相手二人も箱を取り出し、スイッチらしき物を押すと箱は形を変え、男性の方は槍になり、女性の方はチェーンソーに形を変えました…なにあれ、怖い。
「は、箱がトンファーとかチェーンソーとか槍になった~」
「…お前、BOX兵器知らないのか?」
真は呆れ顔で、情けない顔をして、ガタガタと震える美波だっが、BOX兵器と聞いた瞬間、顔色が変わった。
「BOX兵器って、使用禁止ですよね⁉」
BOX兵器…ある学者が作り上げた次世代兵器。見た目はただの箱だが、ボタン一つで入力されたデータ通りの兵器に形を変える兵器。当初はその便利さ、持ち運びの良さから、好評を得たが考えたら、わかるようにこの兵器は暗殺に向いていた。
場所をとらず、少し細工をすれば、ただの箱に見えないBOX兵器は誰にも怪しまれずに迅速に目標を暗殺し、迅速にその場から逃げることができる兵器。
そのため、現在は殺傷能力が極めて高い物は製造、所持を国際法で禁じられている。
真はともかく、あの二人組は明らかに殺傷能力が高い、高くないとおかしい。
「…あれ、法律違反ですよね」
「暗殺者がそんなの気にすると思う?」
「…しないと思います」
そんな会話をしていると二人組の一人、女の方が無音のチェーンソーを片手で持ちながら、真に突撃する。
真はそれに気付き、迎撃体制をとるが、女はお構いなしにチェーンソーを横一文字に振るう。
真は、トンファーを縦にして、攻撃を防ぐ。
鉄を切断するときのような激しい音と火花が二人の間で散る。
「ヘェ〜、随分硬いわね。これ、戦車さえも斬る、対戦車チェーンソーなんだけど!」
「どーりで、音がしない!」
女が使用しているチェーンソーからは一切音がしない。当たり前だ、対戦車チェーンソーと呼ばれるチェーンソーは、こっそりと近付き、戦車を切断する。サイズによっては、中に乗っている人間ごと切断可能なタイプも存在するが、大き過ぎて使い手がいないのが現実だ。
女が使っているのは通常型、何処にでもあるサイズのチェーンソーだ。どちらにしろ、片手で持てるような物ではない。
真は負けじと、チェーンソーを押し返し、女の顔を狙い、トンファーを振るう。女は、軽やかに避けたが、それを予測していた真の蹴りが女の腹に命中する。
女は腹を蹴られたが、何食わぬ顔でチェーンソーで、真の足を切断しようと今度は縦に振るう。
真は咄嗟に、後ろに飛ぶ、その瞬間、先程まで自分の足があった場所にチェーンソーが縦に振られ、コンクリートを切り裂く。
女はそれを見て、嬉しそうに笑う。久々に手応えがある獲物だと笑う。
真も久々に楽しめそうだと笑った。
リア充が妬ましい時期になりました。