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私達に依頼したのは科学者。

依頼主の名前は白井しらい 富長とみなが。年齢は五十六、男性、世帯持ちで仕事は科学者らしい。

今回の依頼は白井さんが持ってきたアタッシュケースをある場所まで運ぶことらしく、白井さんは先にその場所に先に行き、私達がアタッシュケースを持ってくるのを待つとのこと。

私達は遠回りをしながら、目的地までアタッシュケースを安全に運ぶことが今回の依頼である。

もちろんだが、中身を見てはいけないし、アタッシュケースを破壊してもいけない。

仮にアタッシュケースを破壊されても、中身が無事なら、その場で処分するように言われた。


なんとも、変な依頼である。

白井さんは、私達に依頼内容を告げるとアタッシュケースを神崎さんに渡し、さっさと喫茶店を出ていった。

私達二人はゆっくりとコーラと珈琲を飲んだ後、店を後にした。その時、何故か店長さんが泣いていた。




「で、どうしよう?」


「とりあえず…車で移動しよう」


「そうですね」


神崎さんの車を停めてある立体駐車場に向かった。








だが、そう簡単にいかないのが人生である。









立体駐車場を目指して、歩いていると、先程神崎さんが暗殺者だと忠告してくれたカップルが進路をふさぐように現れた。


「…なんだ?」


「そのアタッシュケースをこちらに渡してもらおう」


カップルの男の方が今は美波が持っているアタッシュケースを指差す。美波は後退りをするが、自分の後ろに気配を感じ、振り向くと、先程のカップルの女の方が立っていた。


「あら、気づいた?」


女は笑っていた。

美波にはその笑みが怖く、真にしがみつく。真は、怯えている美波の頭を優しく撫でた。


カップルは二人にゆっくり歩み寄りながら、言う。


「君達には選択肢をあげよう」


「私達に大人しく渡し」


「殺されるか」


「抵抗して」


「殺されるか」


「「のどっち?」」


「結局は殺すのかよ…」


真は呆れながら、腰に手を回し、あるモノを取り出す。

真が取り出したのは、黒い箱の様な物。真は、箱の側面にあるスイッチを押す。すると、箱はみるみるうちに形を変え、黒いトンファーの様な物になる。


「抵抗して、貴様らを倒す。それが俺の選択だ」

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