表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

君は、どれが好き?

 ボクは、朝早くから部屋のデスクに置いているコンピュータと向き合っていた。

『博士、おはようゴザイマス。コーヒーを持って来マシタ。』

リオは、いつもの時刻にコーヒーを持って来た。

「おはよう、リオ。コーヒー、いただくね。」

やっぱりリオのコーヒーを飲むと、朝なんだと感じるなぁ。

『アノ、博士。コレらは何デスカ?』

リオは、ボクが朝早くからデータバンク内のデータを調べていた、三つの花をじっと見つめている。

「これらの花はデータしか無かったんだけど、この間、近くの森に探検に行っただろ?」

『ハイ、アノときの博士は、まるで別人のようデシタ。』

「あはは…………」

いや、それは初めてリオと探検できたから、はしゃいでいただけなんだ。

とボクは心の中で訂正をして、説明を続ける。

「そのときに、これらの花を見つけて、持って帰ったんだ。左から順に、ユリ・チューリップ・パンジーというんだけど、君はどれが好きなのかな?」

もうすぐリオの誕生日だし、気に入ってくれた花をプレゼントしようと思う。

『三つの内一つを選択すれば良いのデスカ?』

「そ、そうだけど……──」

『ワカリマシタ。三つの選択項目の内、一つをランダムに決定シマス。

──……チューリップが良いと思われマス。』

「いや、そうじゃなくて……」リオの予想外の行動にボクは驚いたが、それと同時に少し悲しくなった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ