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第8話 オクトパス・ガーデン

弾丸は右肩に直撃し、マックスウェルズは勢いよく倒れた。


ビリー「“タックスマン”って…お前まさか…」


後ろにいたのは頭と左目を包帯で巻いている、筋肉質な女だった。


健司「エリナ?」


女は少し気まずそうに答えた。


エリナ「あー、久しぶり。話したい事たくさんあるけど…今はそれどころじゃないみたいね」


後ろには今にでも襲いかかってきそうなマックスウェルズがいる。

全員はエリナを先導にし、ひたすら走った。数100mほどのところに教会があった。


健司「教会?なんでこんなとこに?」


ジュリア「…この中に人がいる」


エリナ「警戒しないで。仲間だから」


教会の扉が開き、中から男が現れた。


男「エリナ。この人たちは?」


エリナ「紹介するわ。この人はジョーンズ神父。私を介抱してくれた人よ」


ジョーンズ「…ホワイトアルバムか。とりあえず中に入りなさい」


ジョーンズ神父に案内され、教会の中へ入った。中は荘厳ながらも暖かみのある内装となってあり、ところどころ汚れていたり壊れていたりしているところはあるが充分良い空間になっている。


ビリー「…それで、あの後どうなったんだ?」


エリナ「どこから話せばいいか…」


エリナは包帯を巻いている頭を抱え、少し間を開けて話した。


エリナ「えっと、道中にあったあの湖に頭から落ちて、気づいた神父が助けてくれたの。けど頭から落ちたのが結構やばくて、この状態ってわけ。“タックスマン”はもう弾がなかったから銃口にナイフを取り付けて、なんとか生き延びてきたの」


健司「その湖ってのは?」


ジョーンズ「良ければ見ていきます?」


健司とビリーはジョーンズとエリナに案内され、湖の近くまで行く。


ジョーンズ「ここは、実質フィクシングの貯水池のようなところです。実際、オブラディの皆さんや、色々な動物がここで水を摂って、飲んでたりしています。幸い、特に危ない成分とかはないので安心して飲めますよ。ただ…」


健司「ただ?」


ジョーンズ「この湖には逸話がありまして…とある男が財宝が水底にあると仮定し、潜ったことがあったんです。3〜4人程度が潜ったのですが全員帰ってきませんでした」


ビリー「…残酷だな」


ジョーンズ「その為、一度潜ったら帰って来れない。まるで何かに連れ去られたように。我々はその何かを海洋生物のタコと仮定し、この湖を“オクトパス・ガーデン”と呼んでいます」


エリナ「タコは見つかった事はないけどね」


健司はオクトパス・ガーデンの水底を覗いた。綺麗な水色の奥には暗黒が潜んでいる。エリナが落ちた時にみた暗黒と同じ色だ。禍々しく、見てるだけでゾッとするあの暗黒。


ジョーンズ「戻りましょうか。ご馳走しますよ」


4人は教会へと戻った。教会の中にはホワイトアルバムの皆がいた。壁に飾っている絵画を見ているジュリア、横長のイスで横になっているヘルター、ひたすら祈っているサボイ。

恐らくさっきのマックスウェルズの件でそれぞれ思っていることがあるのだろう。


ジョーンズ神父が中央政府から支給されている保存食を渡してくれた。量は少ないが味は悪くない。食べながらジョーンズが話した。


ジョーンズ「それでは、私が知っているフィクシングの情報をお教えしましょう」


ジョーンズが軽く祈りを捧げた。


ジョーンズ「よく聞いてください。探索部隊の皆様、1番下は実在します」


ジュリアとサボイがこちらを向き、ヘルターが飛び起きる。


エリナ「え?マジ?聞いてないんだけど」


ビリー「とにかくまず聞こうぜ」


ヘルター「おい、神父さんよ。ってことは1番下に行ったことがあんのか?」


ジョーンズ「はい」


ヘルター「どんな感じだ?」


ジョーンズ「中央政府の定めにより、言えません」


ヘルター「...」


健司「なんで今中央政府が出てくるんだ?」


ビリー「神職者も中央政府の一員なんだ。そういうルールがあんだよ」


健司「なるほど」


ジョーンズ「1番下にいる教会の神父は確か...マッケンジー神

父と言っていた気がします」


ヘルター「確かってなんだよ?」


ジョーンズ「20年くらい前の話ですからね...ところどころ覚えていないところが多々あります」


全員が生唾を飲み、静かにジョーンズの話を聞いている。


ジョーンズ「マッケンジー神父は恐らく...人類の歴史を知っているでしょう」


「!!」


全員に衝撃が走った。なんせ、我々の目的は人類の歴史、伝統、文化を知ること。フィクシングの1番下にその答えがあるということだ。


ジョーンズ「そして、お願いがあります」


健司「何だ?」


ジョーンズ「どうか...どうか“ロンリーハーツ”に先を越されないようお願いします」


ビリー「ロンリーハーツがどうした?」


ジュリアが突然、声を出す。


ジュリア「外!急激に何か降りてくる!!」


外で轟音が鳴る。何かが降りてきたのだろうか?だがここまで降りてくるとなると只者ではない。

ジョーンズ「皆さん隠れて!」


グラスオニオン、ホワイトアルバム部隊はすぐに隠れた。すると、扉が開き、軍服を着た3人組が現れた。勲章が沢山ついている男、金髪の男、スナイパーの女が徐々にジョーンズへと近づく。


男「夜分遅くに失礼する。ジョーンズ神父だな?」


ジョーンズ「どうかしましたか…えっと、なんて呼べばよろしいでしょうか?」


男「すまない。我は第1探索部隊“ロンリーハーツ”隊長の

ペパー軍曹だ」

トミー・ジョーンズ神父


年齢 74歳

誕生日 6月7日

身長 174cm

体重 56kg

趣味 手芸

特技 靴下作り、床に落ちた米粒を1発で拾う、説教

好きな音楽のジャンル ゴスペル


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