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第4話 バンガロウ・ビル

エリナが谷底に落ちた。目視では確認できないほどの暗黒に。


ビリー「今から俺らも行くぞ!」


健司「待って!まずは副司令官のとこに行こう!そっから探そう!」


ビリー「そんな時間ねぇ!もう俺は1人で行く!」


ビリーは1人でエリナを探しに闇夜に消えていった。1人になった健司はひとまずエレベーターに乗り、カーミットの所へ向かう。


エレベーター内はあの頃とは違う沈黙が流れていた。かつての気まずさはもう感じない。今あるのは焦りと緊張、恐怖、心配のみ。

気づくともう地上へと着いた。健司は一目散に街へ向かった。副司令官室の前にまで来るとノックをせず、力強く扉を開いた。


カーミット「そんなに慌てなくてもいい。何があった?」


健司「エリナが…谷底へと落ちました」


カーミットは頭を抱えた。


カーミット「…なるほど、わかった。フィクシング内部に詳しい人物を呼んでおく。それまでに調査報告書を書いててくれ」


健司「わかりました…」


少し離れた一室でひたすら調査報告書を書いた。あの頃の痛たましい出来事を思い出す。書き終わり、5分ほど待っているとノックの音がした。


カーミット「失礼する。例のプロを呼んできた。名はバンガロウ・ビルだ。それでは捜索を頼む。」


ビル「健司さんよろしくお願いします。ビルとでも呼んでください」


健司「エリナが落ちた後、仲間の1人が探しにいった。俺らも急いで行こう」


健司とビルは急いでオブラディへと戻り、ビリーと同じ道のりで降っていく。


道中はオブラディとは違い、とても暗い。ビルが腰にある懐中電灯を取り、目の前を明るく照らしてくれた。ビリーはどこまでいってしまったのだろうか?ここに来るまでかなりの時間がかかってしまった。なるべく近くにいてくれれば助かるのだが、足元ほどしか光が届いていないので余計恐怖を感じる。


ビル「そういや知っていますか?フィクシングの七不思議」


健司「そんなのあるんですか?」


ビル「はい。知らないのであれば教えますよ。今後役に立つと思いますので」


健司「教えてください」


ビル「はい。まず一つ、水の確保についてです。ここはあくまで谷ですから雨水で解決させるのもおかしいですよね」


健司「どこかに貯水池でもある…とか?」


ビル「まだそのようなものは発見されていないのであるかもしれませんね。二つめは何故こんな深いのができたのかです。自然現象で終わらせるのもなんだかおかしいですよね?」


健司「ここまで大きいとはな」


ビル「けど突如現れたということは自然がやったのかもしれません。三つめは食料の確保についてです。オブラディの人々は何を食べているのでしょうか?何かしらの動物?」


健司「畑はあったっちゃあったんだけど…全部イチゴ畑だった」


ビル「それも七不思議の一つです。イチゴがやたらに多いんです」


健司「好きなんじゃね?」


ビル「または種がそれしかないから育てているから、とかかもしれません。五つめは現時点最深地点までどうやっていったか、です」


健司「ロンリーハーツ部隊が行った最深地点か」


ビル「どのようにいったか、そして何があったかは不明です。この謎は中央政府だけが知っています。六つめは謎の落とし物です」


健司「落とし物?探索部隊のものじゃなくて?」


ビル「それが腕時計のような物なのですが、みた事のないモデルなんです。もしかしたら古代からのものかもしれません」


健司「…それで最後は?」


ビル「これが1番重要でしょう。七つめはマックスウェルズです」


健司「なんだ?それ」


ビル「マックスウェルズは第2探索部隊、“ホワイトアルバム”の元メンバーです。初任務でフィクシングに入り、それ以降戻ってきていません」


健司「それならエリナと同じで落ちただけなんじゃない?」


ビル「…それが、ハンマーを持った男が襲ってきた、という証言が後を絶たないのです。マックスウェルズの武器はシルヴァーハンマーという、名の通りハンマーです。彼は変わってしまったのかもしれません」


コツ、コツ、コツと足音が聞こえる。2人は背中を合わせ、警戒している。健司は貰った短剣を構え、ビルは背中のライフルを持ち、構えている。


健司「…まさか、マックスウェルズ?」


ビル「…そうでないことを祈りましょう」


唸り声が聞こえる。どうやら動物のようだ。どんどん近づいてくる。


健司、ビル「…」


トラだ。なんの変哲もない、少し痩せこけたトラだ。こっちに危害を与えそうには見えない。だがトラはこちらへ向かってくる。


ビル「…ッ!“ コンティニューイング・ストーリー”!!」


ビルは持っているライフルでトラを撃ち殺した。なんの危害も与えなかったトラを。


ビリー「おい!誰かいるのか!?」


ビリーの声だ。健司はすぐに理解した。


健司「ビリー!!俺だ!健司だ!」


やがてビリーの足音が近づいてくる。


ビル「ビリー?健司さん、もしかしてビリー・シアーズ?」


健司「そうだけど?知り合い?」


ビリーと健司は再開した。そして隣にいるビルをみて、ビリーは口を開く。


ビリー「…やぁ、バンガロウ」


ビル「…」


ビリー「いやー、武器にあんな恥ずかしい名前つけられねぇよ」


ビリーは軽く笑うと、顔色を変えて質問した。


ビリー「今度は何を殺した?バンガロウ」







バンガロウ・ビル


年齢 31歳

誕生日 2月18日

身長 174cm

体重 70kg

武器 コンティニューイング・ストーリー(ライフル)

趣味 1人でいること、沈黙

特技 リロード

好きな音楽のジャンル カントリー

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