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第1話 現実離れした場所

罰ゲームで書き始めました。ラノベとか異世界系とかよくわからないんでおかしいところはありますが許してください。

“人類の歴史はその谷の下にある”


高校2年になった小林健司は悩みながら下校する。彼のクラスでは共通の趣味でグループが作られている。健司は趣味が古すぎて友達ができなかった。共感してもらえる人がいなかった。


健司「無知な方が悪いんだよ…」


そう思いながら帰宅し、自分の部屋へ行き軽く支度する。

CD棚から一つ手に取り、プレーヤーにかける。

軽快なリズムとガラガラな声が部屋中に響きわたる。


健司「やっぱ最高だなー60年代は」


CDをケースに戻し、リビングへと行く。TVを見ながら1人で夕食を食べる。


TV「近年、ごく稀に不規則な所で時間の流れが通常より何百倍も速くなるという状況が発生しています。引き続き警戒を…」


健司がTVを消す。


健司(本当にそんなことがあるのか?)


実際見られたケースは一つだけ、2年前に遅刻したサラリーマンが言い訳のように言った一言が原因であった。


「いつも通りに生活していたんですよ。まるで時が加速したようだった」


その一言でとある大学の教授が調べると、その場所の時間が

“おかしくなった”。


だが見られたケースはその一つだけであった。


ベッドの上で健司は考える。


健司(クラスでうまくやっていけっかな?今んとこ皆勤だし、特に変なことしなけりゃ別にいいか…)


そう思い、頭の中で音楽を流し、健司は深い眠りへとついた。




眩しいと感じ、渋々重いまぶたを開け、目覚めると見知らぬ場所にいた。そして前にいるのは1人の老人。


健司「もしかして…死にました?俺」

   

老人「そうとも言える」


健司「?」


老人「お前はまだ目覚めていない。はやく目を覚ませ」


健司「…あんたは誰なんすか?」


老人「何者でもない」


健司「目覚めて、何をすればいいんすか?」


老人「“グラスオニオンを覗いて見るんだ”」





眩しい。起きたのか。

渋々重いまぶたを開け、目覚めるとまたもや見知らぬ場所にいた。開けた草原だ。

草は青く、チューリップは茎が折れている。ひたすら何もない。

健司は立ち上がり、あたりを散策する。すると、ギリギリではあるが街らしきものを見つけた。

街の前まで来ると門らしきものがある。当然ながら門があるなら門番もいる。


門番「何者だ?」


健司「…」


門番「探索部隊か?」


健司「…あぁえっと、はぐれちゃって…ちょっと怪我してるんで入れてもらってもいいですか?」


門番「…わかった、今回だけだからな」


門が開き、健司は中へと入っていく。

中は旧市街のような景色が広がっていた。中世のイタリア、マルタ共和国あたりに似ていて、まるで別の世界のように感じた。


健司(これが俗に言う、異世界転生?)


男「どうした?あんちゃん、浮かない顔してよ、何かあったんかい?」


健司「えっと…探索部隊の申し込みってどこでするんです?」


男「…そうかい、そこを左に曲がってまっすぐいけば申し込みできるから」



健司「あぁ、どうも」


健司(探索部隊って言っちゃったからには入らないとな…

探索って?何を?)


左に曲がり、それらしい建物を探しながら歩く。

健司の脳裏にはただ一つの言葉が浮かんでいる。


“グラスオニオンを覗いて見るんだ”


考えていると、それらしい建物の前に着いた。


兵「探索部隊へ入隊希望ですか?」


健司「…そうっすね」


兵「どうぞ、中へ」


恐る恐る中に入ると、副司令官室と書かれた部屋へと辿り着く。

兵が合図をだし、ノックをする。


???「入りたまえ」


健司「失礼します」


???「入隊希望か?」


健司「…そうです」


???「名は?」


健司「…健司です」


???「カーミットだ。好きに呼んでくれたまえ」


健司「よろしくお願いします」


カーミット「名前を聞いた感じ、他とは違うようだな。何者だ?」


健司は一瞬驚いた。そしてここが異世界だと疑問が確信へと変わった。


健司「…もし異世界から来た、と言ったら信じます?」


カーミットは少し黙り込み、口を開く。


カーミット「変なことを言うやつだな。だが、変わったやつは好きだ。信じよう」


健司「ありがとうございます」


カーミット「この世界のルールとかわからないだろう?もしよければ教えようか?」


健司「…是非お願いします」


カーミット「それでは教えよう。今から数100年前ほど、突如として巨大な谷が生まれた。

我々はその谷を“フィクシング”と呼んでいる。フィクシングの1番下にちょうど人類の歴史をまとめた保管庫があったのだが…今は最深部にあるだろう。数100年前、そしてそれよりも前の人類の歴史、伝統、文化が“そこ”ある。その歴史を明らかにする為に探索部隊が日々命懸けでフィクシングの中に入っては出ている」


健司「…じゃあ今は100年前がわからない状態ということなんですか?」


カーミット「そうだ。厳密に言えばそれ以上、歴史は空白の状態だ」


健司「…なるほど。そのフィクシングはどれくらいの深さなんです?」


カーミット「…まだ全部は調べきれていない。だが、想像を絶するほどの深さだ。しかも何があるのかわからない。負傷を負って出てきた者もいる」


健司「そうですか…頑張ります、俺」


カーミット「私も応援している。私はお前にちょうど良い部隊があるか探す。宿を手配してやるから、明日の昼頃にまた来てくれ」


健司「ありがとうございます。失礼しました」


副司令官室から出た健司は兵に案内され、宿の自分の部屋に辿り着く。


部屋に入り、ベッドに横になると今日の出来事を振り返る。


フィクシング、探索部隊、空白の歴史、そして

“グラスオニオンを覗いて見るんだ”


疲れた健司は頭の中で音楽を流し、深い眠りへとついた。







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