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Phase 11-07:全人類ゲーマー化計画

※この作品は生成AIを使用して作成されたものです

最初に起きた異変は、

誰も命令していないのに、人が集まり始めたことだった。


「……あれ?」


管制室のモニターを見ていたミナトが、眉をひそめる。


「誰が招集かけたんですか?」


誰も答えない。


世界地図に、

無数のアクセスランプが灯り始めていた。


北米。

ヨーロッパ。

アジア。

南半球。


そして、聞き覚えのある音が鳴る。


ピロン。


《新規イベント発生》


《ワールドボス:接近中》


誰が流したのか、

もうわからない。


だが、その瞬間――

世界中の人間が、同じ顔をした。


「……え?」


「イベント?」


「期間限定?」


「報酬、何?」


ザルグが、愕然とする。


「待て……誰が告知した」


ミナトは、肩をすくめた。


「たぶん……誰かが、

“ノリで”やりました」


数秒後。


SNS、掲示板、配信サイト、

あらゆる場所に、同じ言葉が踊る。


【緊急】

地球、72時間以内にサーバー落ちします

レイド参加者募集

報酬:明日も続きが遊べます


ザルグ「……報酬、安すぎないか?」


ミナト「いつものことです」


そして、始まる。


誰かが勝手に役割を名乗る。


「俺、迎撃担当やるわ」


「じゃあ私は索敵」


「DPS足りないから、ドローン出す」


「ヒーラーいない? あ、回復無理か。避けろ!」


ザルグ「指揮官は!?」


ミナト「いません」


ザルグ「作戦本部は!?」


ミナト「ありません」


ザルグ「作戦名は!?」


ミナト「……

『地球防衛レイド(野良)』です」


ザルグは、頭を抱えた。


「正気か……!」


だが――

画面の向こうでは、

信じられない光景が広がっていた。


●マスドライバーが、

被らない角度で順番に撃たれる


●テザー衛星が、

互いに干渉しない位置に展開される


●レーザー照射が、

無言で時間差ローテーションを組む


誰も全体像を把握していない。


なのに。


全体として、完璧に噛み合っている。


ザルグが、低く唸る。


「……群知能か?」


ミナトは首を振る。


「違います」


「これ……

野良マルチの最適解です」


「一人がミスる前提で、

全員が動いてる」


「誰かが落ちても、

代わりが入る」


「効率は悪いけど、

止まらない」


通信ログが、恐ろしい速度で流れる。


「あ、今の当たり判定バグってる」

「了解、次から少し遅らせる」

「ラグあるから予測撃ち多めで」

「それ前回のイベントと同じだな」


ザルグは、静かに言った。


「……こいつら」


「最初から失敗を織り込んで文明を回している」


ミナトが、ふっと笑う。


「完璧な正解、

誰も期待してないんですよ」


「だから、

やり直せる」


「だから、

折れない」


小惑星が、

レーザーで削られ、

軌道が歪み始める。


歓声が上がる。


「削れた!」


「HP減ってる!」


「次フェーズ来るぞ!」


ザルグ「……HP?」


ミナト「はい」


「人類は今、

現実をゲームの文脈で処理してます」


ザルグは、呆然と空を見る。


「恐ろしい……」


「こんな文明、

俺の故郷にはない」


ミナトは、少しだけ誇らしそうに言った。


「だって」


「楽しくないと、続かないんで」


画面のカウントが、

残り12% を示す。


誰も祈らない。

誰も泣かない。


あるのは、


「いける」

「もう一回」

「今度こそ」


という、

軽すぎる希望だけ。


ザルグは、はっきりと悟った。


――ああ。

この文明は。


指揮官がいなくても回る。

神がいなくても折れない。

そして、

遊びで世界を救う。


「……」


「やっぱり」


ザルグは、苦笑した。


「宇宙で一番、

頭のおかしい種族だ」


モニターの向こうで、

小惑星が、ついに砕け始めていた。

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