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Phase 8-04:解決策=オール・フォトニクス(IOWN)

※この作品は生成AIを使用して作成されたものです

――「もう“途中で電気にするな”」――


水星基地、作戦室。


地球のデータセンターは、相変わらず赤い警告色を吐き続けている。


ミナトは、恐る恐る口を開いた。


「……で、ザルグさん」


「電子がダメなのは、分かりました」


「でも、地球ってもう

“光回線”は使ってますよね?」


「光ファイバー。

あれ、めちゃくちゃ速いじゃないですか」


ザルグは、ふっと鼻で笑った。


「そこだ」


「そこが最大の勘違いだ」


―――――――――――


『光は“途中まで”しか使っていない』


ザルグは、地球のネットワーク構成図を空中に投影した。


「確かに、地球の通信網は光だ」


「海底ケーブルも、都市間も、

すでに光ファイバー」


「だが――」


指先が、ある一点を示す。


「データセンターに入った瞬間、

すべてが台無しになる」


ミナトが覗き込む。


「……ルーター?」


「そうだ」


「ルーター、スイッチ、サーバー、CPU」


「ここで何が起きている?」


ミナトは、答える。


「光信号を……

電気信号に変換してます」


「処理するために」


ザルグは、静かに頷いた。


「そうだ」


「光 → 電気 → 光」


「この“変換地獄”が、

熱と遅延と消費電力の正体だ」


―――――――――――


『問題は“チップの中”』


ザルグは、さらに拡大する。


今度は、CPUの内部構造。


「地球人は、

『光通信』を完成形だと思っている」


「だが、それは半分だけ正解だ」


「問題は――」


ザルグは、CPUの中心を指した。


「チップの中だ」


ミナトは、息を呑む。


「CPUの中って……

ナノメートル単位ですよ?」


「そこで光なんて、

扱えるんですか?」


「扱えない、と思っているのが地球だ」


ザルグは、淡々と言う。


「だから、

電子に頼り続けている」


―――――――――――


『光電融合という発想』


「いいか、ミナト」


ザルグは、説明口調に入った。


「発想を変えろ」


「計算=電子という前提を捨てる」


「光は、伝えるだけの存在じゃない」


「干渉させれば、計算ができる」


ミナトは、ハッとする。


「……波だから?」


「そうだ」


「光は波だ。

重ねれば強め合い、打ち消し合う」


「それ自体が、

演算になる」


「これを――」


ザルグは、少しだけドヤ顔で言った。


「光電融合」


「あるいは――」


一拍置く。


「オール・フォトニクス」


―――――――――――


『オール・フォトニクスとは何か』


ザルグは、簡潔にまとめた。


「ネットワークから」


「ルーターを通り」


「サーバーに入り」


「CPUの演算回路に至るまで」


「一度も電気に変換しない」


「光は光のまま走り、

光のまま計算し、

光のまま出ていく」


ミナトは、思わず言った。


「……無駄が、ゼロ……?」


「ほぼな」


ザルグは、当然のように答える。


―――――――――――


『効果は“狂っている”』


地球側のモニターに、

新しいシミュレーション結果が表示される。


消費電力:1/100

発熱:ほぼゼロ

処理遅延:限りなくゼロ


ミナトは、声を上げた。


「100分の1!?」


「ファンいらないじゃないですか!」


「静音どころじゃない!」


ザルグは、冷静だ。


「電子が動かないからな」


「ぶつからない。

摩擦しない。

熱が出ない」


「当然だ」


―――――――――――


『ただし、ひとつだけ注意』


ミナトは、期待に満ちた目で言った。


「じゃあ……

ラグもなくなるんですか!?」


ザルグは、首を横に振った。


「処理遅延はな」


「だが――」


「距離は縮まらない」


ミナトは、少しだけ肩を落とす。


「……光速は超えられない」


「そうだ」


「だが、それでもいい」


ザルグは、きっぱりと言った。


「まず、地球を燃やす原因を潰す」


「話はそれからだ」


―――――――――――


『発明回、締め』


ザルグは、最後にこう言い切った。


「電子は、役目を終えた」


「これからの文明は――」


「光で考える」


ミナトは、小さく笑った。


「……地球、

ついてこれますかね?」


ザルグは、即答する。


「ついてこさせる」


地球のモニターから、

赤い警告色が、ゆっくりと消えていった。

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