Phase 1-02 夏休みの自由研究
※この作品は生成AIを使用して作成されたものです
夏休みの終わりは、いつも急だ。
ミナトは、自分の机に広げた画用紙を見下ろしていた。
「……終わらない……」
机の上には、
算数のドリル。
漢字の書き取り。
そして、最後まで手を付けなかった自由研究。
画用紙の中央には、
変な模様が描かれている。
六角形がいくつも重なって、
ぐるぐると線が絡み合っている。
昨日、公園で写したものだ。
意味は分からない。
自分で描いたのに、
どういう仕組みなのかも説明できない。
「……でも、白紙よりはいいよね」
ミナトは、鉛筆を持ち直した。
線をなぞって、
はみ出たところを消して、
形だけを整える。
色は塗らなかった。
塗る理由が思いつかなかったからだ。
最後に、上の空でタイトルを書く。
『わたしののかんがえた
さいきょうのコンピュータ』
「……さいきょうって、なに」
自分で書いておいて、首をかしげる。
でも、考えるのはやめた。
もう夜だった。
翌日。
教室の後ろに、
自由研究がずらりと並べられた。
昆虫の標本。
朝顔の観察。
段ボール工作。
その中に、
ミナトの画用紙も貼られていた。
特別な反応はなかった。
「これ、なに?」
「わかんない」
そんな声が、少し聞こえただけだ。
ミナトは、
それで十分だと思った。
夏休みは終わり、
学校が始まった。
新しいノートが配られ、
机の中が入れ替わる。
画用紙は、
しばらく引き出しに入っていた。
けれど、いつの間にか――
消えていた。
どこに行ったのかは、覚えていない。
たぶん、
片付けの途中で捨てたのだと思う。
それは、
ミナトにとっては
その程度の出来事だった。




