↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
独占欲強めの最高神は、モブ娘からの一途な愛をお望みです!  作者: 弥生 知枝(やよい ちえ)
第2章 火龍・水龍 編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

99/239

第99話 【攻略対象 水の精霊王と水龍】ノネの秘密


 レーナは、この機会を逃すまいと、思い切って口を開いた。


「ゾイヤって、実はヴォディム様と同じ男性体よね?」


『はぁ!? お前何を言っているノネ? 確かに我は敬愛する主と性質を同じくする形態は取っているノネ』


「けど、女の子よね? 気持ちは」


『誰にも引けは取らんノネ! 何者よりも、双子龍のあの者よりも力強く、美しく、嫋(たお)やかなるノネ言葉を操るのが我だノネ!!』


「ノネ? んんん? ……ノネってまさか」


『何より言葉が、我の嫋(たお)やかさを表わすであろうノネ! ノネ、だノネ!』


(その「ノネ」だったーーー!?)


 まさかの奇妙な話し言葉のこだわりが明らかになった。


 どうやら、海底神殿を占拠する闇龍はゾイヤの片割れらしい。ヒロインと水の精霊王ヴォディムとのハッピーエンド後も、主から離れようとしなかった彼の粘り強さなら、この水の宝珠(オーブ)の試練もなんとかするだろう――そう思うレーナだ。


 それに、精霊王らは力を分けて作った眷属が、自分を想って当然と捉えているし、ゾイヤはヴォディムを強く想っている。ヒロインが現れなくとも、相思相愛の相手がいるのなら不足はないだろう。小姑(ゾイヤ)付きの水の精霊王ヴォディムルートで描かれる、ハッピーエンド・スチルは、嫁・小姑の長きに亘る抗争幕開けの図にしか過ぎなかった。ならば、相思相愛の1柱と1頭で収まってもらうのが一番いい。


「ハッピーエンドよね?」


『どこが? あたしには色々こんがらがった風にしか見えないけどぉ!?』


 プチドラが首を巡らせるのにつられて、レーナも周囲を見回す。目に入るのは、ぽっぽと蒸気を吹き出すファルーク、迷惑そうにしながらも手を振りほどけていないアルルク、暗い表情ながらも拳を握りしめて何かを決意した強い光を瞳に宿したエドヴィンの姿だ。


「みんな前向きになれてるところが、ハッピーエンド?」


 言ってみたレーナだが、確かにどこかスッキリしない感覚は残っている。けれど、今回の旅の目的である異常気象問題は解決できたし、ついでに水に関わる問題も防げそうなのだ。


(この調子で、どんどん解決すれば平凡(モブ)村娘の、リュザス様探しの旅は思いのほか早く実現できるかも!)


 わくわくと瞳を輝かせるレーナに、プチドラは『ホントにレーナってば、楽しませてくれるわぁー』と、ため息交じりに呟くのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。