中華民国
中華民国こと台湾。元日本の植民地。親日派もそこそこいるが、全体がそうというわけではない。その親日に対しても、
犬が去って豚が来た
中華民国の腐敗政治と比べて、まだましだったというだけに過ぎず、日本人を犬扱いしています。
まあ、悪口なんてそんなもんですが、台湾の親日を額面通り受け取るべきではないでしょう。
第二次世界大戦後、中国共産に敗れた中華民国は台湾に逃げ込んで、そこで台湾島および金馬地区を支配する政権となった。ちなみに現在日本の敵国・仮想敵国の中で唯一、第二次世界大戦で日本が戦った相手である。あとは、ねえ。
台湾における世論は、中国合併(という名の吸収される)派と独立派と現状維持派があり、全体としては結局現状維持を望むようになっている。ただ、中国が勢力を浸透させており、現状維持の日和見が主流だと、遠からず中国に吸収されるだろう。
台湾は1971年に尖閣諸島を自国領としている。サンフランシスコ条約(1951)より、20年もたった後である。沖縄と一緒に、アメリカが勝手に返還した。ってことらしいが、それ以前にアメリカ統治に文句言わなかったわけだ。敗戦国でもないのに。
李登輝中華民国総統(88-00年在任)は、尖閣諸島は日本領であると発言しているが、現状は彼一個人の見解であり、中華民国・台湾の総意ではない。台湾は尖閣諸島を自国領と言って憚らない。
仮に国際司法で決裁したら、日本の勝ちは動かない。ただ、中国と台湾がどっちが訴えるの?とか、台湾は国連上、国扱いではないから、台湾が訴えることが出来るかどうか不明である。アメリカの裁判所なんて手も使い辛いだろう。
また、国際司法の選択条項の受託宣言していない国に対して、応訴する義務もないし、ぶっちゃけそんな戯言に付き合うほど暇でもない。
そもそも、裁判になったら中台は勝てないんだから、訴えるわけもない。日本から訴える必要性もない。
尖閣諸島の位置は、在沖縄米軍基地と台湾との直線上にある。それは、ここが中国に抑えられた場合、在沖縄米軍基地から台湾への派兵が困難になることを意味する。もし仮に日本がなんらかの理由で台湾の希望通り放棄を強制された場合、尖閣諸島を台湾単独で維持管理出来るかと言えば、無理だろう。中国に取られる。
位置的には、中国の方が遥かに遠い(330kmくらい)が、台湾とて近いというわけではない(150kmくらい)。台湾・中国の争奪戦になれば、負ける可能性が高い。
まさか、台湾が尖閣諸島奪取に日本が協力してくれるなんて、思っていないだろう・・・ひょっとして思ってる?なお、一つの中国という建前上、アメリカも動かない。これが多くの人が住んでいる島ならば、人道的って理由付けも出来るが、尖閣諸島では無理だろう。
台湾の尖閣諸島の自国領宣言は、法と理と利に反するものなのだが、それでも主張している。・・・ちなみに、台湾が将来中国に吸収合併されることを前提にするならば、利だけはある。
台湾は現状は米国の同盟国・・・とまではいかないのかな。一応は、西側・アメリカ側である。日本と同陣営ではあるんだが、日本の味方ではない。現状仮想敵国だ。
台湾は中国と違い、尖閣諸島にちょっかいを掛けてきていないが、それをやるのが不利、やれないからであって、出来る状況になれば、やる。
竹島の例を忘れてはいけない。
仮に中台紛争が起きた場合、可能となれば、どさくさまぎれで尖閣諸島を武力奪取してくるだろう。それを防ぐためには、日本は中台紛争が起きた場合、台湾防衛の支援をするのではなく、中国と台湾から尖閣諸島の防衛をしなければいけない。
中台紛争がは他人事ではない、というのは、本来、そういう意味になる。絶対、台湾防衛に日本が労力を費やしてはいけない。それは竹島の二の舞だ。
台湾は、韓国と違う?そんな保証はどこにもない。国家に親友はいない。仮に何らかの約束事、条約が出来たとしても、それを台湾が守る保証なんぞない。
台湾を日本側に引き込む・・・というのは、他の4か国と比べて、まだ可能性はあります。ただ、それでも難題です。
中国が既に工作している点、尖閣諸島を自国領と言い張る点、また、独立派の中に、カイロ宣言無効論を言っている人がいます。これ、北方領土が日本領である根拠の一つなので、地味に反目しています。
そもそも、台湾は日本に味方する気があるのか。という点が問題です。たぶん、ないです。アメリカにも味方する気はない。アメリカが台湾の味方をするのであって、台湾がアメリカの味方をするわけではないのです。
日本はアメリカに基地を提供していますし、お人よし・・・思いやり予算もありますし、国際社会において、基本的にはアメリカの味方をしています。たまに反目している事もありますけど、日本はアメリカの味方です。
日本を常任理事国にしても、アメリカの票が増えるだけと言われるほどです。そんな揶揄までされるのはどうかとは思いますが。
それに比べて、台湾がアメリカの味方したことってあったかなあと。まして、日本の味方なんてしません。台湾に都合が良い事でも、なかなか日本の味方はしないでしょう。