ロシア連邦
かつてのソビエト連邦の構成国にして後継国・・・後継国って言い方は正しいのだろうか?
現在、北方領土を占領中・・・国際司法に持ち込みたいところだが、ロシアは拒否する。まあ、経済制裁掛ける口実にはなるし、クリミア半島以降のロシアの行動で、世界的にも制裁方向だ。経済制裁掛けて、国力が弱まるのを待つ持久作戦くらいしかない。
しかもこれ、ロシアが資源国家である点から、そんなに効果はない。やらないよりかはマシ程度だろうか。
どのみち、サハリン2とかで出資するような馬鹿な真似はするべきではない。北方領土問題の経緯をみても、それ以外でも分かるように、信用できる相手ではない。
商売ってのは、信用でやるものです。お金自体が「信用」通貨なわけですし。
ちなみに、仮に国際司法に持ち込めたとして、勝てるとは言えない。五分五分か・・・よくて六四くらいなんじゃないだろうか。
第二次世界大戦終盤の火事場泥棒。ロシアの行為はそういう類のものである。
ロシアは対日戦勝国を詐称しているが、一方的に日ソ不可侵条約を破棄し、日本に攻め込んできた。要は条約違反です。その状況で交戦国と名乗れるのか。
なんか、関東軍が国境付近で演習したからと言っているが、だとすれば、現在ロシア爆撃機が日本一周していたりするのは、なんでしょうかね。
日本側の難点は、サンフランシスコ条約において放棄された千鳥列島において国後島と択捉島はそこに含まれると日本政府は説明(1951)していった。のちに撤回(1956)してはいるが、そこそこ長い期間である。これをどう判断されるか。相当不利だと思う。
ただ残る色丹島と歯舞群島はしていない。そもそも、サンフランシスコ条約にソ連はサインしていない。
ロシア側の主張は、すなわち、第二次世界大戦における戦勝地という立場だ。が、日ソ不可侵条約の一方的破棄した上でのそれが認められるわけないし、カイロ宣言においては、
三大陸同盟国は日本の侵略を止めるものであって、何らかの利得、領土拡大の考えるものではない。
となっているので、戦勝地が発生するのはおかしいわけです。こちらには、米英中(現台湾)が出席してソ連は関係ないのですが・・・このカイロ宣言をポツダム宣言は参照しており、カイロ宣言の条項は履行されなければならないとしています。このポツダム宣言をソ連は認めているわけなんですが、だとすると奪還地とは言えても、戦勝地は言えないんですよねー・・・樺太千鳥交換条約がある以上、北方領土や千鳥列島も含めて元ソ連領だったってわけではないのですから、奪還には当たらない。ただの略奪です。
ちなみに、この樺太千鳥交換条約をもって、千鳥列島も日本領であると主張しているのが日本共産党だけです。日本とソ連 (ロシア)間でこの辺りの領土について取り交わされた最新の条約は、これですからね。この主張は国際司法でやれるとして、負ける可能性が高いでしょうけど、勝つ可能性も十分あると思いますよ。
なお、ヤルタ協定の正当性をソ連は主張していますが、どうなんですかね?民主主義国家においては主権者は民であり、その主権者が知りえない密約なんて、国家として正当性あるんだか。議会の承認を得ていない以上、米国は肯定出来ないはずなんですがねえ。国際連盟が米国大統領発案にも関わらず、議会承認されなかったから、アメリカは不参加なのです。
アメリカって、結構、大統領決議を国会が否定して、国として否決ってことがある。だから、これもルーズベルトが勝手にサインした、強行するならば逆に背任もありうる話ではないのかなあと、思う。
国際法なり国際条約なりを真正面からとらえれば、司法において少なくても、色丹島と歯舞群島は日本が勝つとは思うんですが、一方で半世紀ほどの実効支配の事実は重いんじゃないかと思う。竹島でもそうですが、半世紀ほど奪還のための圧力は掛けずに、支援しているって様は、どう判断されるやら。
とまあ、言っても、現在において北方領土奪還の目途は立ちません。正論ぶつけても、国際司法に来いと言っても、応じませんから。結局は、支援金を取られるだけでした。
ただ、今回のウクライナへの侵攻(2022)において、ロシアが敗北、勢力が弱まれば可能性は出てくるでしょう。ロシアが北方領土への影響力を無くした時を見計らって、国連から人を出してもらい、どちらに所属するか住民選挙をするとかね。
ロシアがウクライナでやった奴を、第三者である国連預かりで、反対派を殺害していない状態で行うのです。これをロシアが非難する道理はありません。それでも非難するでしょうけど。
ロシアの原住民に提示できるのは、日本国籍か外国人特別永住・・・面倒だから国籍取ってくれと思う。年金等の各種は、日本復帰までの年数は免除、あたりだろうか。また、日本から離れてロシアに戻るのならば、土地・家・漁業権等を買い取る形か。一世帯、1000万円くらい?こんな条件になると思いますし、これなら勝てるでしょう。
どちらにしろ、当面はどうにもなりません。せいぜい、住民投票を言って、嫌がらせ・・・ロシアの目を少しでも極東に向けさせてウクライナを間接的に支援するくらいでしょうか。
ロシアの動向としては、日本に隙やなんらかの国際情勢で防衛が疎かになるようならば、攻めてくると思いますが、きちんと警戒していれば、現状では恐れる必要はないでしょう。
何といっても、首都モスクワからは地球の反対側です。国土の広さから言っても、日本相手に傾けられる戦力が多くはありません。ロシアの同盟国である中国もどう動くか分かったものじゃない。核保有国ではありますが、その核を計算しても、海を渡って制圧をするための戦力を持ってこれるかは怪しいものです。制圧が困難と考えれば、核の使用も出来ないでしょう。
逆に、日本の味方になる可能性ですが・・・ありません。
現時点では、仮想敵国にとどまり、敵国と明確になっているわけではないので、状況によっては味方になる可能性が、普通ならばあるのですが・・・
そもそも約束守らない国なんで、その辺は考えるだけ無駄です。
今回のウクライナ戦争(2022)においても、そうなのですが、日本国内に何かやたらロシア・プーチンを擁護する人がいます。エリツィン時代ならともかく、現状のロシアはどこをどうとっても日本にとっては、仮想敵国であり、味方でも仲間でもなく、約束を反故にすることの多い相容れ難い国です。
日本の利を考える立場にあるのならば、ロシア擁護はありえません。それが、ロシアに理があるのならばまだしも、精々が盗人にも三分の理、くらいな内容での擁護です。
ロシアの不利は、日本の利です。それが分からないほどでもないでしょう。これ、例としては中国が忠実にやっています。日本の利は中国の不利とばかりに、中国関係ないだろって場所の沖ノ鳥島へのクレームをつけています。中国にとって敵である日本の勢力拡大は、自国の不利と理解しています。
某政治家たちは、ロシアに利権あるんだろうなあ。と思うのだけど、ネットで言われるおよそ一般人のそれはなんだろうか。ロシア側の工作隊なのか、反米だからなのか、愉快犯なのか。それとも、ロシアのプロパガンダを真に受けたのだろうか。軍事に興味ある人にとっては、世界一とはいえ、軍縮したがっているアメリカよりも、増加傾向のロシアの方を応援したいとか、あるのかなあ。
対ロにおいては、戦力だのロシアの動向だのより、彼らをなんとかする方が先なんじゃないかと思いますが、どうにも動機がよくわからない。