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白雪姫が目を覚ますまで。  作者: 柊玲雄
43/53

42*彼女と彼の過去の話①

side.姫魚翠 2013.2.3


僕は写真を撮るのがとても大好きだ。

いや…正確には、彼女を撮るのが大好きだ。


「翠くん!!」

「どうしたー?」


ベランダから少し身を乗り出して叫ぶ少女___僕の幼なじみである白雪つゆき___は、手をパタパタと動かしながら嬉しそうにしている。


…何かいいことがあったのかな?


「制服届いたのー!!」

「ああ、中学のかぁ。つゆきは小さいから制服に着られてるだろ?」

「そんなことなーい!!もう、仕方ないなぁ、今から見せに行くからちょっと待ってて!」

「はいはい」


そう言い投げて、彼女はバタバタと部屋の中へ入っていく。


そのうち、僕の家が騒がしくなり、最後には僕の部屋のドアが大きな音を立てて開いた。


「ほら!!もう子どもじゃないもん!」

「はいはい、そうだなぁ。…あれ?つゆき…スカート、長いんじゃない?あ、足が短いからか」

「ちっがーう!!こういう長さなの!!んもうっ!翠くんの意地悪!」

「ごめんごめん」


むすーっと膨れて、彼女はベランダへと出ていく。

何故か知らないけど、つゆきはベランダに出てなにかしていることが多い。

今は2月で外は恐ろしく寒いけれど、特に気にならないらしい。


「風邪ひくぞ」

「大丈夫だよ〜。…うふふ、ねぇ、翠くん」

「ん?」


窓が開けっ放しで寒いけど、つゆきが喋りかけてくれるから、さして気にならない。

それどころか、ベランダの壁に腕を乗せて遠くを見る彼女が美しく鮮明に見られていいかもしれない。


そんなことを思いながら、僕は机の上のカメラを、無意識に手に持った。



「あとちょっとすれば、翠くんのお嫁さんになれるね」



そう言って、彼女が振り返った直後、僕はシャッターをきる。


「…あのなー、そういうのはもうちょっと大人になってからいいなよ」

「もう大人!!」


つゆきはまたむすーっと膨れて、バタバタと僕に駆け寄ってきた。

僕の前に座り込んで、「いつまでも子ども扱い!」とぷんすか怒っている。


「中学生になるんだから、いろんな出会いがあるわけだろ?だったら、つゆきがずっと僕のことを好きだとは限らない」

「ううん!!大丈夫!!」


そう言うと、彼女は僕の手を両手で包み込んで、じっと、澄んだ瞳で見つめてきた。



「私は、いつまでも翠くんが大好きっ」



…不覚にも、泣きそうになった。

プロポーズなんかよりずっと素敵だ。


僕は嬉しすぎて、つゆきを引き寄せて抱きしめた。

とは言っても、ハグなんて日常茶飯だから、彼女は何も意識していないに違いない。

だから、僕の腕の中で無邪気に笑っている。


「翠くんのにおーい」

「臭くて悪かったな」

「違う!落ち着くのっ」

「…そっか」




__こんなにも幸せで、愛しい日々。

ずっとずっと、続けばいいと思った。

だけど、そんな上手くはできていない。


僕の人生も、彼女の人生も。

本日は悪天候すぎて外に出るのが非常に嫌な柊です、おはようございます。


朝から雨に打たれました!!!!!!(泣)


どうでもいいですね。


つゆきと姫魚さんの関係性がついにハッキリしました。

幼馴染だったんですね〜、あと姫魚さんがカメラ好きになったのはつゆきが原因だったって言う。

つゆきちゃん、昔はなかなかのやんちゃ娘でよく姫魚さんに叱られていました。うーん、ただね、姫魚さん怒り方が優しくて効力ないんすよね。


まぁそんな感じて過去の話がもう少し続きます。


次回もお楽しみに!

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