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白雪姫が目を覚ますまで。  作者: 柊玲雄
41/53

40*僕の前から消えてくれ

放課後。

ふたりを心配させないためにも、急いで帰りたい欲を抑えながら一緒に帰路についた。


最後にアリスと別れて、私は自分の家ではなく姫魚さんの家へ向かうことにした。


…連絡先と、過去のこと。

両方正直に聞こう。


伊野先生ばかりを頼るなんて調子が良すぎる。


姫魚さんのマンションにたどり着き、私はふーっと短く息を吐き出す。

意を決して部屋番号を入力し、インターホンを押そうとしたその時だった。


「白雪さん…」

「姫魚さん!!あ、えと、昨日はご心配おかけしましたっ!」

「…気にしないで。きっと疲れてたんだよ。…それじゃ」


仕事で疲れているのか、姫魚さんは目を伏せたままマンションの中へ入っていこうとする。


私は自分の要件を思い出して、慌てて引き止めた。


「え…あ、ああ待って!待ってください!」

「…なにかな」

「2つ要件があります!お仕事で疲れてると思うんですけど…聞いてもらえませんか」

「…ごめん。もう僕に話しかけないでもらえるかな?」

「え…?」


そう言いながら振り返った姫魚さんの表情は、ひどく苦しそうで、悲しそうで。


「話しかけないで」と冷たく言う癖に、その声は私を突き放すには弱すぎた。


…姫魚さんはまた、無理をしようとしてるのかな。



「じゃあ、もっと酷い言葉で私を突き離してください」

「…白雪さん」

「姫魚さん。姫魚さんが苦しそうな顔をするのは、私のせいですか?…姫魚さんの記憶に、過去の私がいるからなんですか」

「っ…」

「一つ目の要件は、これです。姫魚さん、過去の私はあなたとどういう関係だったんですか」


姫魚さんの瞳は、悲しそうに揺らめいている。


言いたくない、言いたくない。


そんな心の声が聞こえてきそうなほど、苦しそうだった。


「…白雪さん」

「はい」

「僕は…君が幸せであることが幸せなんだ…。だから、お願い…。何も知らずに、君が傷つく前に、僕の前から消えてくれ…」


そう言って、姫魚さんはマンションの中へ消えていく。


私はその後ろ姿を、呆然と眺めた。




__僕の前から消えてくれ…。




姫魚さんの言葉と表情が脳内でリピート再生された。


…これは多分、姫魚さんの優しさだと思う。

記憶を呼び戻すことが私にとっての不幸であり、その不幸には姫魚さんが関わっている。だから、私を突き放した。


そういう事だと分かってはいる。


「ふ…うう…」



…わかっていても、悲しくて寂しくて苦しくて、涙が止まらない。

今日は暖かいですね、おはようございます柊です。


そろそろGWっすね!!

社会人の皆さんは昨日からですかね。

私は明日明後日と学校に行けば晴れてGWです!!!!

素晴らしい!!!全部部活だ!!!くっそぉおお!!!


GWと言えば、アリス一家は母国に旅行に行きます。

彼女の家、金持ちなんすよ!

眠森くんは前までは女の子と遊んでました。と言うか無理やりカラオケに連行されてたんすねー。


ということで、さあ次回からは姫魚さんsideです。ついに過去の話に突入し始めます。


次回もお楽しみに!

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