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白雪姫が目を覚ますまで。  作者: 柊玲雄
39/53

38*絶好のパシリ

次の日。いつもと同じような時間帯に家を出て坂道を登ると、昨日まではあった女子生徒の大群がなくなっていた。


その代わりに、校門には何故か伊野先生があいさつをしながら立ってた。


…先生、あいさつ当番は嫌いとか言ってたような…。


「白雪、おはようさん」

「おはようございます、珍しいですね?ここに立ってるのって」

「ああ、せやねん。いやちゃうねん、白雪を待っとったんや」

「え?私ですか?」

「そうや。ちょっとええか?」

「はあ…いいですけど…」


…あんまりいい予感はしないなぁ。

昨日から一日も経ってないのに何かわかったなんてありえないだろうし。


多分素敵な雑用かな…。


そう思いながら体育教官室へ行くと、クラス分あるよく分からない冊子を配ってくれとのことだった。


「よく分からないんだ…」

「ええねん細かいことは。そんなん誰が読むねんて。あ、そうやそうや。このメモも一緒に持ってって」

「あ、はい」

「ほな、頼むわな」


大きめの付箋を私のポケットに突っ込んで、伊野先生は颯爽と教官室に帰っていった。


「朝から絶好のパシリだなぁ…」


いいように使われた気がするけれど、相談に乗ってもらってる分このくらいのことはお安い御用だ。


そう思いながら昇降口をくぐり、下駄箱から上靴を取り出そうとした直後だった。


「おはよ、持つよ」

「あっ…」


丁度登校してきた眠森くんが冊子をまとめて持ち上げていた。

私はなんとなく気恥しい気持ちになりながらも、顔を上げて挨拶を口にしようとした、のだけど。


「おは…えっ?!眠森くんほっぺたすごい赤いよ?!」

「ああ…昨日アリスをいじくって遊んだら平手打ちかまされた」

「ア、アリス…」


…多分、なんの躊躇もなく引っぱたいたんだろうなぁ。

何したんだろ、眠森くん。


「あら、朝から私の話?」

「アリス!おはよう!」

「おはよう、つゆき!…なんでチャラぽんがこんなとこにいるわけ?」

「ネーミングセンス無さすぎかよ金髪」

「あんたも相当ボキャブラリーないわよ。日本人のくせに情けないわぁ」

「2人とも落ち着いて…」


朝からバチバチの2人だけれど、なんとなく昨日よりにこやかな気がするのは私だけだろうか。


2人の言い合いを聞きながら教室へいき、冊子を眠森くんから受け取って机に置いていく。

席に座っている子は、「おはよう」「ありがとう」と声をかけてくれた。


…昨日の今日で調子いいかもしれないけど、いい人が多いんだろうな、このクラスは。

これからちゃんと仲良くしていこう。


「あ…そういえば…」


伊野先生からもらったメモをポケットを探って取り出す。


…すっかり忘れてた。なにか伝言かな?


そう思いながらメモの内容に目を通した。


*******

白雪


2013.2.5 〇△県□▽市

連続強姦傷害事件犯人逮捕

被害者5名(内1名意識不明)


実家〇△県やろ?

帰ったら一緒に調べよか。

絶対1人で調べんなよ。


伊野

*******


目を通し終わって、メモをポケットにしまって、私は猛ダッシュで体育教官室へ向かった。

桜がほぼ満開になってきましたね!

こんばんは、柊です。


明日で素敵な春休みが終わってしまう私ですが、新社会人の皆様はとっくに働いていらっしゃいます。

姫魚さんは19から働き始めているんですが、彼の会社は入社式自体は4月の上旬にあるのに社員が少人数なので3月の頭頃から働きじめなくてはならないのです。

周りは遊びまくってる中、1人頑張る姫魚さんに涙が出ますね…。


それでは次回もお楽しみに!

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