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白雪姫が目を覚ますまで。  作者: 柊玲雄
13/53

13*どうなっているのか分からない。

春の屋上は心地よく、お昼休みギリギリまで私たちは滞在した。


…相変わらず、アリスと眠森くんはケンカしてたけど。


「あ、ねえ白雪さん!」

「ん?」

「つゆき、って呼んでもいい?」


屋上をあとにして教室に向かう道中。

突然の申し出に、呆然と眠森くんを眺める。

なにせ、男性に下の名前で呼ばれたことなんてない。


「ちょっと?!つゆきを名前で呼んでいいのは私だけよ?!」

「俺のことも針葉でいいから」


無視されてガチギレしているアリスをまた無視して、眠森くんは私に笑いかける。


「その…男の人に名前で呼ばれたことなくって。だから、ちゃんと反応できないかも…」

「少しずつ慣れればいいと思うけどなぁ〜。逆に、そういうことに耐性をつけるのも大事だしな!」

「眠森ぃ…」

「やだなぁ、あんたも名前で呼んであげるよ」

「死んでちょうだい」


…どうしても罵詈雑言になるんだね…。


名前の話をしている間に、教室へと到着。

教室にはいると、何故か教室中の話し声がぴたっと静まった。


「な、なに?」

「さあ…?」


私とアリスは、不思議に思いながらも、事情を聞く事はせず、自分の席に着席した。


そして、次の教科の準備をしようと、机の中から古典の教科書を引っ張り出し、私は目を見張った。


「え…?」


…教科書には、埋め尽くすほどの落書き。ノートには、「ヤリマン」と、でかでかと書き施されていた。


「どーしたの?つゆき」

「あっ、いや、古典忘れちゃった。隣に借りてくるね」

「あらあら、いってらっしゃい」


急いで教科書とノートをカバンにしまい、隣のクラスに借りに走る。


「ごめん梅子ちゃん、古典の教科書貸して欲しいの」


扉のすぐ近くにいた、去年同じクラスだった女子生徒に声をかける。


…けれど、なぜか女子生徒は目をそらし、気まずそうに視線を落とした。


「…今日、こっちは古典ないか。ごめんね」


ないはずはなかった。

4時間目の授業が古典だったことくらい、隣のクラスだからわかる。


だけど、貸してくれない。話してもくれない。


…なにがどうなってるのか、まるで意味がわからなかった。

お久しぶりです、柊です。


すみません、更新が滞っておりました。

理由は簡単。


…忘れてました。

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