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白雪姫が目を覚ますまで。  作者: 柊玲雄
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10*眠森くんのイメージチェンジ

校門が見えるところまで坂道を登ると、昨日と同じような光景が広がっていた。


「朝から大変よねぇ」

「だねー」


…なんだか、昨日より人が増えてるのは気のせい?


校門までたどり着き、女子と門の隙間をくぐりでる。

そのまま女子の群れを抜け、校舎に向かう。…はずだった。


「あ、白雪さん!」

「え。」


呼び止められ、群れを出た瞬間固まる。

私を呼んだ相手は、もちろん群れの真ん中にいた人だった。


「おはよう」


群れを抜けて、私たちの前に現れた眠森くん。

そして、アリスと私が揃って「え???」と声を上げた。


「ね、眠森…あんたどうしたのよ」

「髪の毛…黒染めしたの?メガネまでかけてる…」


…突然変異とはこういうことを言うのかもしれない。


昨日までの、明るい茶髪、左耳のピアス、程よいと言われる着崩し方…とは真反対の、漆黒の黒髪、清潔な耳元、きゅっと上まで上げられたネクタイやズボンになっていた。


あんなにもチャラかった印象が、全く違うことになっていて、突然変異でもない限り、信じるのが難しい。


「皆からいろんな情報集めたんだ。そしたら白雪さんは知的な人が好みだっていうからさ。どう?ちょっとは俺、白雪さんの理想に近づけた?」


どう?と聞かれても、困る。

確かに、チャラかった昨日より断然こっちの方が好きだ。


けれど、それが理想かと言われたら、違う。


「いや、あのね?眠森く…あ、」


ふと、昨日の、姫魚さんとの話を思い出す。


…私のために、見た目を変える努力をしてくれたんだ。


少し、気持ちが軽くなる。

なんだか、ちょっと嬉しいかも、なんて。


調子が良すぎるだろうか?


「…うん。私は、そっちの方が好き」

「ほんとに?!よっしゃ!」


ガッツポーズを決めながら、綺麗な顔を綻ばせる眠森くん。

その姿は、どこか幼い少年のようだ。


「あ、でもメガネはいらないかなぁ?知的=メガネは単純すぎだよ」

「えっ、そうか…じゃあ、これ白雪さんにあげる」

「えっ」


眠森くんはそう言って、自分のメガネを外して、私にかけ直した。


「ちょ、眠森あんた!!つゆきに勝手に触れてんじゃないわよ!!」

「…ねー白雪さん、このうるさい金髪だれ?」

「あ、あー…まぁ、教室で話そっか。ね、アリス」

「ええ…そうね。ばっちり絞める必要があるわ…」

「ブラックアリス〜…。それじゃあ、また後で」


軽く片手を上げて、ふるふると手を振る。

眠森くんも同じように手を振るのを見てから、私とアリスは校舎に足を向けた。


…恐ろしい女子の視線に気づかずに。

今回はどんな裏設定をこさえようかと悩んでる柊です、どうも皆様。


そんな柊ですが、最近、アリスの私服をよく妄想しております。

ないすばでぇ、なアリスは、やっぱり胸元が大胆な服がいいな、みたいな。

ていうか、あの人ドレスとかちゃっかり似合っちゃうタイプなんでとりあえず舞踏会にでも誰か連れてってください。

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