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【怪談・短編】箱  作者: Dostoicski
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 やがて私が定年を迎えた頃。息子も結婚し、孫ができた。

 両親の遺してくれた家で共に暮らし、忙しい息子夫婦に代わって私もよく孫の面倒を見ている。


 息子に似て利発で美しい、自慢の孫だった。


 だが、――

 

 ガシャン。

「これ!」

「おじいちゃん、ごめんなさぁい! わぁい!」


 孫が6つになると、段々と悪戯癖が出てきたのだった。


 容姿は変わって見えても、やはり元は「あの子」か――

 ……私は数十年ぶりに木箱の鍵を取り出した。


 ***


「ここ初めて入るお部屋だよね?」

「ふふ」

 物置の錠を外す私の横で、孫が無邪気にはしゃぐ。


「わー、何かいっぱいあるよ」

 開き戸を開けて中の灯りを付けてやると、孫は自ら中へと飛び込んでいった。

 その後ろで、クン……と臭いを嗅いでみる。


 孫はすぐに例の木箱を見つけると、目を輝かせた。

「大きな箱! 何が入ってるの?」

「さあ……何が入っているかな?」


 にこにこと返事をしながら、鍵を挿し、ゆっくりと回していく。


 私もずっと、気になっていたよ。

 あの子は、どうしてしまっただろうか?

お読みくださりありがとうございます。

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