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ひ弱な辺境伯令嬢は龍騎士になりたい  ~だから精霊巫女にはなりません~  作者: のもも
第2章 ちょっと丈夫になった辺境伯令嬢のやりたい事とやるべき事

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73、お友だちとのお勉強会

今年最後の投稿です。

あっという間に1年が過ぎてしまいました。

ここまで続けることができたのは、読み続けて下さった皆様がいらっしゃったからです。

ただただ感謝しかありません。心よりお礼を申し上げます。

どうぞ来年も引き続きよろしくお願いたします。

 今日は朝からお父様たちに夏の新メニュを食べてもらっていた。

 朝食に小さなハンバーガーとフライドポテト。アン以外はフライドポテトの半分だけコショウがかかっている大人味なの。マシロパンにはペーシュとミルティーユのジャムをつけてもらうように伝えた。

 お母様がハンバーガーを見て悩んでいる。

 ナイフとフォークで食べるけど、パンと野菜とお肉が重なったまま一気に口に入れることになる。

 大きく開けなければならないお口が気になるらしい。

 お父様とシャル兄様は美味しいと絶賛しているから、大きなお口は気にならなかったみたい。

 お店で出した方がいいとおっしゃったのはお母様だから、今更ダメとは言いにくいのかもしれないね。

 了承はしたけど、上と下のパンを分けて食べていたよ。

 パンにソースが染みているから味に問題はないとおっしゃった。

 本当はガブっと食べたいのかも・・・上と下のパンを分けても味は同じだと言い張るから、これ以上は触れないでおこうと思う。

 お父様とシャル兄様はハンバーガーをブーランジェリーマシロ店でも買えるようにした方がいいとおっしゃった。

 やはり気軽にガブっと食べたいのだと思う。

 ・・・そうだよね。ジャンクフードというのはガブっと食べてこそ美味しいはず。この醍醐味をお母様にも知ってほしいけど・・・ちょっと無理かな?


 食事が終わるころ、お父様がガスパール様から手紙が届いていたとおっしゃった。良い家具職人を紹介して頂いたお礼と、シャルダン・デ・ローズへ来月春の3の月の2週目に予約を入れているから、エステル様がとても楽しみにしていて、日々生き生きとしていると書かれていたらしい。

 エステル様が元気になられ、ガスパール様も楽しく過ごされていて良かった。

 アンも嬉しくなったよ。



 お昼は、夏のデザートだけを食べる事にしたから、昼食は抜いたの・・・ケーキをたくさん食べたいからじゃないからね。

 お母様も食事は抜くと言っていた。太るからだって。

 お父様とシャル兄様の昼食が終ったころに、お母様と一緒に食堂に行った。

 席に着くとすぐにマーブル模様のシフォンケーキとカロットバターケーキ、それとアイスペーシュティーとアイスペーシュミルクティーが運ばれてきた。

「ケーキの色や見た目がおしゃれね」とお母様は誉めてくださり「アイスペーシュティーはペーシュの甘みが紅茶をまろやかにして、香りもいいから飲みやすいわね」と、どちらも気に入って下さった。


 お昼に食べているメニュは好評だけど、シャル兄様だけはカロット色がしっかりついたバターケーキを見てかなり動揺している。

 何でも食べると思っていたけど、カロットは苦手だったみたい。フォークに乗っているバターケーキをお口に入れるまでちょっと時間がかかっていたのは気のせいではないと思う。しかもいつもより一口が小さい。

 お口に入れて咀嚼を始めると一瞬目を丸くしていたけど、そのあとは何事もなく食べていた・・・美味しいでしょ?

 でも追加で食べたのはミルティーユのシフォンケーキだけだったよ。カロットも美味しいのにね。

 きっと先入観が邪魔をしたのだと思う。シャル兄様も何事にも柔軟な姿勢で対応しないと立派な龍騎士になれないよ。

 頑張ってね・・・シャル兄様。



 夕食はメインにハンバーグ、デザートにペーシュの紅茶マリネを用意してもらった。

 ハンバーグはお母様も問題なく許可を出してくれた。もちろんお父様とシャル兄様には大好評だったよ。

 紅茶マリネは「ペーシュの甘い香りと紅茶の香りが口の中で広がり、美味しいわ」と、とてもいい笑顔で褒めて下さった。お母様の本日一番のお気に入りになったらしい。

 ただ、ハンバーグはデザート系の食事ではないから、ハンバーグセットにしてパンとドリンク付きにした方がいいかもしれない。


「王城の料理人にハンバーグの作り方を教えることで、陛下に恩を売っておくか・・・」とお父様は呟いていた。

 今回は秋のメニュも一部だけ伝えるようだ。

 もちろんお土産も夏の先行メニュだけどね。


 夕食を済ませサロンでお茶を飲んでいると、お母様がやってきてノル兄様から手紙が届いたとおっしゃった。

 王都店でも車いすに乗ったお客様が来店され、車いすのままお店に入れた事でとても喜ばれたらしい。

 車いすは徐々に広がっているみたい。

 歩行器の話は今まであまり聞かなかったけど、救護院では使われているとのことだった。

 ガスパール様とエミール様も頑張っているね。


「昨日家具職人のエルネストがお礼の挨拶に来ていたのよ。ガスパール様が車いすの高さに合わせた家具を複数注文したから、暫くは仕事が途切れないらしいわ」


 お母様が紹介したから、お礼方々挨拶に来たらしい。

 高さを調節した家具はお屋敷やお店の分までと、数多く注文していたから暫く忙しかったらしい。

 全て完成して今はすっかり落ちついたけど、落ちつきすぎて次の仕事がもう来ないのではないかと不安になっていたらしい。そこに複数の注文が入ったから、職人がとても喜んだと聞いた。

 忙しいのが好きなのかな?・・・車いすや車いすごと乗れるココル馬車が普及したら、凄く忙しくなると思うの。

 もっと職人を増やしたほうがいいよ。

 ・・・頑張ってね、エルネスト。


 お父様たちは王都に向かう準備を始めているから、忙しいらしいの。

 王城にお土産を届けるお仕事もあるしね。

 夏のメニュを料理人たちに伝えるため、カジミールとニコラは王都店へ、コンスタンはノール本店へ行く事になっているの。

 今回もニコラはカジミールの助手をするらしい。

 ニコラもいろいろなお料理を覚えてきているのと、一度覚えた味を忘れない才能の持ち主だから、カジミールが直接指導することが多いらしい。今後に期待をしちゃうよね。


 今、エタンは夏のメニュを描いている。

 全て描き終わったら、値段を入れなければならないの。

 お母様は王都に行っている時期だから、文字は代筆職人に依頼するらしい。

「バスチアンに手配を頼んでいるから、心配はいらないわ」と、お母様がおっしゃった。

 文字や値段の記入を終えたら、ノール本店分はアンがパトリック叔父様とフレデリク様にコピーの魔法を教えて、王都店はノル兄様が担当する予定だったけれど、届いた手紙の内容からこれ以上仕事は増やせないと判断したと聞いた。


「シャルダン・デ・ローズ店の他にアミュ商会の仕事もあるでしょう、商会も南の領地の海軍用に海水や潮風に強い生地に変えたリュックの手配があるのですって。それに全領地に設置される予定の保冷室、保冷箱の管理に、アンサンブル商会で扱う専用粉の拡販による事務処理に追われ、毎日遅くまで仕事をしていると手紙に書いていたのよ。身体は大丈夫かしら?」


 お母様がとても心配されていた。


「・・・リュックの種類と数を増やしたのはベル兄様ですよね?」


「・・・」


 お母様は戸惑ったように無言で頷き、何もおっしゃらなくなってしまった。

 ベル兄様もかわいい息子だからね?・・・今回アンはかかわっていないよ。

 お父様まで無言でアンを見ないで下さい。リュックを考えたのはアンだけど・・・お店のデザートやパンを考えたのは・・・保冷室を・・・。

 ちょっとだけアンも関わっていたよ。

 ごめんね・・・ノル兄様。


 事務員を数人雇い入れたけど、あまりの忙しさに婚約者と会う時間もなかなか作れないらしい。

 ノル兄様のお力になりたいと、婚約者になる予定の宰相の次女セレスティーヌ様が、商会でお仕事をすると宰相夫妻に願い出たらしい。

 元々屋敷の仕事もしていたから、事務仕事は慣れているから問題はないとおっしゃって説得したと聞いた。

 侯爵令嬢が花嫁修業の一環として王城で仕事をすることはあっても、商会で働く事に抵抗があったお父様とダルシアク宰相だったけど「まぁ、そうなの?・・・でも今後の事を考えると、頼もしいわね」と言ったお母様と「そのくらいのやる気がなければ大領地の夫人は務まりませんよ」とダルシアク侯爵夫人のユゲット様の一言で決まったらしい。

 どこのお屋敷でもお母様という立場は強いのかもしれない・・・。

 結局、コピー作業はアンとシャル兄様が本店分を担当することになったの。

 シャル兄様のコピーの精度は高く用紙の影や皺まで写してしまうから、制度を下げるという練習をしてもらうことになった。 

「これ以上は忙しくならないと思いたいが・・・念の為、シャルも店とアミュズ商会の出資者にしておく」とお父様が早々に決めてしまわれた。

 王都に向かう最初の夜は、パトリック叔父様の屋敷に宿泊するから、シャル兄様が出資者になったと記載された書類を持っていくと言っていた。

 もちろんテオドール第三王子にもね。

 みんなが忙しそうにしているけど、陛下と王妃様のお土産も忘れずに持って行ってね。




 3人で集まる試験前のお勉強会は、アンのお屋敷でしようと思ったの。

 一人で勉強する時は資料もたくさんある学院の図書室の方がいいけど、3人となると相談しあう声が周りの迷惑になるかもしれない。

 屋敷の図書室には、ノル兄様とベル兄様が王都の学院に通っていた時に作った資料があるから、それを参考にお勉強会をすればいいよね。

 ノル兄様はベル兄様の為に、ベル兄様はシャル兄様とアンの為に資料を作ってくれたと聞いたけど、シャル兄様が使うようになったのは2年目の秋の終わりからだったけどね。

 次回の試験日は春の3の月の2週目の赤の日だから、1週目の赤の日の午前中にお勉強会をして、昼食はご招待、午後からは実技の訓練をするのはどうかと、手紙を書いた。


「ソフィ、手紙を学院の寮宛に出してもらえる?」


「かしこまりました」




 春の3の月に入ると、お父様とお母様はカジミールとコンスタントと二コラを連れて、龍で出発していった。


 初めて龍に乗るコンスタンは、龍を間近に見てビクビクしていたけど、ニコラは目をキラキラさせて、龍に乗ったことを王都の孤児院の皆に自慢をしたいと喜んでいた。

 とてもうれしそうにしているけど、ニコラは怖いものがないのだろうか?

 一緒にお見送りをしたネージュやキリーを見ても驚かなかったよ。

 今日のキリーは帽子を被っていない。あのキリッとした眉・・・ではなく模様が見えているのに、ちらっと見ただけで気にした様子はなかった。

 生き物が好きなのかも。



 出発前、お父様は珍しく何度も忘れ物がないか、バスチアンに確認をしていた。


「バスチアン、忘れずにシナモン入り姫ポムジャムとラムレーズン入り姫ポムジャム、それとラムレーズン入りチョコ、ラム酒漬けのバターケーキは入れてあるな。フレーズ入りシフォンケーキと夏のメニュのカロットケーキとマーブル模様のミルティーユシフォンケーキは王都についてから焼くのだったか?・・・ペーシュの紅茶マリネもついでに献上しておくか・・・。グランドオープン前に陛下と王妃様に召し上がって頂いた方がいいだろう・・・ペーシュはエクスプリメ商会に頼んであるか?保冷箱に入れて運ぶ手配はしてあるな?」


「アレクサンドル様、先ほども確認いたしましたが問題はございません」


「ああ、それと肉を刻む道具のアシュワールは王都の店や屋敷にはあるか?ハンバーガーや秋のメニュのハンバーグも召し上がって頂くからな」


「それもございます」


 お父様はようやく納得したのか、無言で頷いていた。

 今回、夏のメニュと秋のメニュも先行で王族に召し上がって頂くことにしたのは、陛下への報告があまりにも多いからなの。

 報告はネージュが3つの魔法を使う事。

 黒くないから黒龍ではないけど、それに近い存在だろうと推測している事。

 セリーヌ様の日記の事も伝えるみたいで、他にも伝えることがたくさんあるみたいなの。お仕事の関係かな?

 お父様が「恩を売っておくか」って言っていたけど、恩になるのかな?・・・報告がたくさんあるよね?


「アン、私たちが帰るまでおとなしくしているように。いろいろな事を思いついても、必ずユーゴやソフィ、執事のバスチアンと侍女頭のブリジットにも連絡相談報告をするように」


 えっ?相談する人数が多いですよ、お父様。


「は、はい、ユーゴやソフィに報連相をします」


 人数を勝手に減らしたけどいいよね?


「ホウレンソウ?」


「えっと報告、連絡、相談を縮めた言葉です」


「そ、そうか・・・」


「アン、くれぐれも無茶をしないでね」


「はい、お母様・・・」


「行ってくる」


「お父様もお気を付けて」



 ジルベールさんとコレットさんに出していた手紙の返事が、お父様たちを見送った日に届いた。

 ジルベールさんからは再び食事まで招待されることへの遠慮があったみたいだけど、勉強と訓練を兼ねているから恐縮しながらも「よろしくお願いします」といった内容だった。

「ぜひ伺います、とても嬉しいです」と喜びを素直に書いて来たのがコレットさん。

 コレットさんの真っ直ぐな気持ちは嬉しかったけど、「フフフ」と笑い声が漏れてしまった。




 今日は楽しみにしていたお勉強会なの。


 ジルベールさんが龍で到着したとバスチアンが知らせてくれ、その後すぐにコレットさんが馬車で到着したと、フォセットが知らせに来た。

 今回もほぼ同時についた二人は、侍女頭のブリジットが応接室に案内していると聞いた。


「おはようございます。今日はお招きいただき、ありがとうございます」


「おはようございます、ジルベールさん」


「おはようございます、お招きありがとうございます」


「コレットさんもようこそ、お勉強と訓練も頑張ろうね」


「ピッ」


 アンの横でパタパタ飛んでいるネージュも挨拶をしていた。

 コレットさんが嬉しそうにネージュを見つめている。

 上げかけた手を下げたけど、指が動いていたよ・・・モフモフしたかったのかな?


 手紙の内容通り、午前中は図書室で次回の試験の予習をして、その後昼食を取って午後から広場で魔法の制御の訓練でいいかと確認をしたら、二人ともそのつもりだったと快諾してくれた。

 前回はアンだけが火魔法の訓練を途中で切り上げているから、今日はちゃんと練習しないとね。


 図書室でノル兄様とベル兄様の資料を広げて3人で確認していく。

 アンは既に王都の学院の分まで終わっているから、確認を兼ねて復習をする。

 ジルベールさんは実技だけが少し遅れている程度と言っていたけど、最初の試験で満点を取っていないから、確実に満点が取れるように改めて見直しをするようだ。

 コレットさんも学科はほぼ終わっているけど、いくつか理解できていないところがあるらしく、次回の試験範囲の不明な点を確認する事になった。


「試験範囲の確認が終わったら、歴史の本の中から精霊さんたちや4大精霊と月の精霊のベルリュンヌ様について記載がないか調べようと思うの」


 二人にそのことを話すと、精霊に関心が強いジルベールさんが即答した。


「大精霊については、僕も調べたいと思っていたよ」


「もし、本や資料に4大精霊や月の精霊の記載があったら、書き出しておくね。それに疑問に思ったことや不明な点があれば、それに関する資料を更に3人で調べるのはどう?」


「僕は賛成だけど、コレットさんはそこまでやる時間はある?」


「二人に追いつくように頑張る、私も精霊には興味があるもの。それに精霊とお話しできるなんて素敵すぎるわ・・・すごく楽しみ」


 コレットはニコニコしながら言っているけど大丈夫かな?


「コレットさんは精霊さんたちに会うために、魔力量を増やす訓練もするのでしょう?」


 コレットさんの魔力が低いとは聞いていないから、ある程度は精霊の気配を感じていると思う。


「もちろん、訓練はするわ・・・でも、私・・・火の属性がないから風と水で頑張るしかないのよね。土はさすがに・・・ちょっと・・・」


 やはり女の子に土を掘り起こす作業は抵抗があるらしい。

 人気がないのはわかっているけど、土作業は一番効率がいいような気がするの・・・土作業と意識せずに土魔法で操作する方法があればいいな・・・。


 とりあえず二人が試験範囲の見直しや、確認をしている間に、精霊のことが書かれていないか確認をしよう。

 以前読んだ本は「エスポワール王国創成期」と「エスポワール王国再生記」だった。

 あの本では精霊王はいたよね・・・でも森や畑を再生させた後、誰も出会っていない。

「エスポワール再生記」には龍とだけ書かれていて、黒龍とは書かれていなかった・・・たぶん王城で見た黒龍の絵が、3つの属性を持つ龍だと思う。

 秘密のお部屋の事は人に話してはいけないから、二人に黒龍と言わないように気を付けないと・・・。

 魔物がたくさん発生した時、精霊王は国を結界で覆ったあとすぐに龍へ魔力を与えた。

 龍が魔法を使って戦い続け、漸く悪い魔物がいなくなると、精霊王が森や畑を再生させて人々に食べ物を与えている。小麦も育て果物も成長させていたよね。

 あれ?アンは光属性があるから成長させる魔法が使えるけど、ジルベールさんも使えるのかな?

 テオドール第三王子に再生魔法を教えてもらったけど・・・育てるのも同じだったよ。

 それに、ネージュは黒くはないけど3つの属性を使えるようになった・・・黒龍と何か関係あるの? ・・・もしかして親戚?


 お父様・・・要相談案件が出来ました。


 いろいろな疑問を浮かべながら、精霊に関する記載がないか調べてみたけど、何もなかった。

 見事に何もない・・・精霊を大切にする国なのになぜこんなにも資料がないのかな?

 ベッドで寝てばかりいた頃にお母様が読んでくれた、子ども用の精霊絵本しかなかった・・・残念だよ。


「次回の学科はもう問題ないと思う、コレットさんは終われそう?」


 ジルベールさんがコレットさんに声をかけていた。


「あと一つで終わるわ」


「どこ?一緒に見ようか?」


「うん、助かるぅー」


 ジルベールさんの説明にコクコク頷きながら、必死で書き留めている。


「ジルベールさん、ようやく理解できたわ。すごく助かった、ありがとう」


「どういたしまして」


 勉強が終わったのか、コレットさんは資料を片付け始めた。


「終わったの?話をしてもいい?」


「ジルベールさんのお陰で、終わらせることができたわ。アンジェルさんの方は何か見つけた?」


「何もなかったの。資料自体が存在しないのか、もしかしたら大神殿にある精霊巫女様の日記にのみ書かれているのかも」


「精霊王に関する資料は『エスポワール王国再生記』以後、書かれていないようだね。学院の図書室も調べたけどなかったよ。大神殿にある精霊巫女様の日記・・・もしくは、王都の図書館、王城の図書室に保管されているかもしれない」


 王城の秘密のお部屋にある絵は精霊王レスプラオンデュール様と黒龍が描かれていた。

 でも文献は残っていないと陛下がおっしゃっていたよね・・・。

 王城の図書室には何もないと思う。そうすると図書館かな?

 あれ?月の精霊のベルリュンヌ様の絵はなかったけど、お父様はなぜ月の精霊の存在を知っていたの?もしかして屋敷のどこかに資料があるの?


「機会があったら私も王都の図書館や王城の図書室に行ってみたいわ」


「コレットさんも関心があるの?」


「『エスポワール王国再生記』を読んでいれば誰でも精霊に会いたいと憧れるわ、見えないからあきらめちゃうけど」


「見えるようになる訓練を午後から頑張ろうね」


 コレットさんが笑って頷いていた。


 疑問に思っている精霊王の存在について、ジルベールさんはどう思っているのかな?・・・はっきり聞いていいのか迷っている。

 ジルベールさんは精霊王や精霊さんたちに何か疑問を持っているから、したいのだと思う。だから龍騎士になって精霊樹を巡ると言ったのかも。


 結局、お勉強の後は精霊に関する資料がないから、これ以上先に進むことはできなかった。

 ソフィに昼食の時間だと声がかかるまで、魔法の制御と使用方法について話し合っていた。

 これはこれで・・・なんだか楽しいけどね。


 昼食はカジミールたちがいないけど、屋敷にいる料理人たちで頑張ってくれたようだ。

 久しぶりにフレンチトーストとアイスクリーム。飲み物はフレーズティーと姫ポムティー、春摘み紅茶で、好きなものを選べるように用意されている。

 デザートはチョコバナナプリンだよ。

 コレットさんが食べてないから作ってもらったの。どちらも夏のメニュだから内緒にしてもらわないとね。


 フレンチトーストとチョコバナナプリンは二人に大喜びされた。

 チョコバナナプリンを食べたジルベールさんは、またスプーンを握りしめて感動していたし、コレットさんは相変わらず「食べるのが勿体ないですね」と言いながらスプーンを容器の奥まで差し込んでいた。

 そんな楽しい昼食会も3人で食べて、喜んだり感動したりしてあっという間に終わってしまった。

 少し休憩したら訓練用の服に着替えて、屋敷の北側にある広場まで馬車で向かう予定だ。


「ネージュも広場で、飛ぶ練習をする?」


「ピッ」


 喜んで返事をしていた。

 ずっと屋敷にこもっていたら、フレーズばかり食べておなかポッコリになっちゃうからね。


 3人とネージュで馬車に乗り、護衛たちは馬で並走してくる。ジルベールさんとコレットさんの護衛も屋敷の馬を貸し出して乗ってもらった。

 ジルベールさんの護衛たちは「3か月ぶりに騎乗します」と嬉しそうに言っていた。馬も好きらしい・・・やはり龍騎士は馬に乗れないと駄目なのかもしれない。


「ジルベールさんは馬に乗れるの?」


「乗れるよ、学院に入る前は、馬に乗って護衛たちと遠出をしていたから」


「・・・私はまだ練習すらしてないの」


「練習?・・・馬に乗る令嬢がいるの?」


「えっ?いないの?」


「うちの領地も令嬢というか・・・女性は馬車よ」


「コレットさんのところもいないの?」


「いないわよ。アンジェルさんはどうして馬に乗りたいの?」


「龍・・・いえ、護衛全員が馬に乗れるし、兄様たちもみんな馬に乗れるの。だから私も乗れた方がいいかと・・・」


「馬車があれば、馬に乗る必要はないわよ。それに北の大領地では龍に乗る騎士が多いから、家族は龍に乗せてもらって移動も出来るでしょ?」


 ジルベールさんも頷いていた。


「・・・そ、そうね」


 龍騎士は乗馬ができることが当たり前だと思っていた・・・とは言えなかったよ。


 広場に到着したら馬車から最初にジルベールさんが降りた。

 次に降りるコレットさんに手を差し伸べると、コレットさんが一瞬戸惑っていた。すぐに理解したようで、差し出された手を借りて馬車から降りていく。コレットさんのいる領地ではエスコートされないのかな?

 コレットさんが馬車から降りると、今度はアンに手を差し伸べてくれた。

 ジルベールさんはとても紳士だったけど、それよりもアンが差し伸べてくれた手だけで馬車から降りられるようになっていた事にホッとしているの。

 お父様や兄様たちなら抱きかかえられてもいいけど、ジルベールさんにされるのはちょっと恥ずかしいからね。


「グー!」


「ピピー!」


「アン!」と呼ぶキリーの声と、「キリー!」と呼ぶネージュの声・・・。

 キリーが山の方から飛んできた。

 キリーはなぜアンの居場所がわかるのだろう?・・・まるで待ち合わせでもしていたようにやってくる。

 それに今度は山の近くにいたらしい。

 ・・・またかなり手前で着地して、すごい速さで走ってくる。

 なぜ近くで着地しないのかな?って、いつも思うの。そうしたらあんなに急いで走ってくることもないのにね。

 いつかキリーに聞いてみたい。


「グワッグッ」


 キリーが背中を向けている。乗ってと言っているけどこれから訓練だからね。


「今日は飛ばないよ、これから魔法の訓練なの。ネージュと一緒に湖まで飛んでみる?」


「グワッ?」


「ピィピピ」


 キリーは「なぜ?」と言っているし「ネージュはいかない」と言っているみたい。ここで訓練を見ているのかな?


「ネージュは訓練をしなくてもいいよ。特に火魔法は危険だからね。訓練場のような壁もないから駄目だよ」


「ピピピッ」


 大丈夫と言っているけど、何が大丈夫なのかな?ちょっと不安になってきたかも。


「アンジェルさんは言葉が理解できるのね」


 コレットさん、そんなキラキラした目で見ないで、何となくそう思っているだけだからね。

 ジルベールさん・・・ちょっとお口が開いているよ。お屋敷に来たら毎回こんな感じだから、早く慣れてね。


「アン様、早速始めましょう」


「うん、ユーゴはジルベールさんの制御を見てもらえる?」


「わかりました、それではコレット様はマクサンスが担当します。アン様はジュスタンです」


 それぞれ三方に分かれ、ジルベールさんの護衛は万が一のための防御担当でジルベールに、コレットさんの護衛は当然コレットさんについて行って分かれる。

 アンは屋敷の護衛もいるからね・・・そう思っていたらユーゴがキリーに話しかけていた。


「これから魔法の訓練をするから、キリーはアン様の防御担当だ。しっかり守れよ」


 キリーはコクコクと頷いている・・・アンの防御担当は屋敷の護衛ではなく、キリーがするらしい。

 ユーゴはキリーを信頼しているの?いつからそんな信頼関係を築いたのだろう?


「ピィピ」


 あれ?ネージュが不満らしい。


「ネージュはまだ魔法を始めたばかりだから、次に騎士団の訓練所に行ったときに一緒に練習しようね」


「・・・ピッ・・・」


 しぶしぶ納得してくれたけど、ネージュがキリーと同じことをしたがるなんて・・・もう赤ちゃんじゃないよって言いたいのかな?


 最初は水属性で指一本の制御が完全できるまで練習をして、次に水、風、火と練習していくジルベールは土の属性がなく水、風、火、光だと聞いていた。コレットさんは水、風、土。

 コレットさんは男爵だけど、魔力は高い方だと思う。

 ジルベールさんは精霊が見えるだけあって、とても魔力が高いようだ。シャル兄様ほどではないかもしれないけど・・・小さい時から精霊が見えていたのは光属性があったから?

 だとしたらマリエル・クラーメルさんも見えていたのかな?

 そんなことを考えていたらジュスタンに「魔法を扱う時は集中しましょう」と言われてしまった。

 気を取り直して火魔法で蠟燭の炎のように、小さく出し続ける。意外と簡単かも。

 視線が気になりふと横を見ると、キリーが張り付いて見張っていた・・・そんなにじっと見なくても大丈夫なのに・・・。

 ジュスタンがキリーを見て笑っているよ・・・なんだかやりにくい。


 更に炎を細く長くしたり、大きくしたりと何度も練習を繰り返す。


「制御は問題ないですね。次は炎を飛ばしてみましょう」


 ジュスタンが小さな丸い炎を出して、ポンッ、ポンッ、ポンッ、と上に飛ばした。炎はだんだんと小さくなって消えてしまった。

 指を上に向けて小さな炎を出し、飛んでと心で念じるとポンポンポンポンポンポンと炎が次々と飛び出していった。


「アンジェル様、凄いです。夜にこの炎を出したら綺麗かもしれませんね」


「いろいろな色が出せたら花火になるかな?」


「ハナビ?ですか?」


「えっと・・・その花のように綺麗な火という意味・・・」


「そういう意味ですか。花の火、確かにそうですね」


 茉白の世界にあった、夏の夜空に上がる花火だよ・・・作れないかな?

 あっ・・・そう言えばお父様が『私たちが帰るまでおとなしくしているように。いろいろな事を思いついても、すぐに行動せず必ずユーゴやソフィ、執事のバスチアンと侍女頭のブリジットにも連絡相談報告をしなさい』と言っていたような・・・。

 相談する人数が多すぎるよ。報連相は面倒だからまた次回に考えよう。


「アンジェルさん、風魔法で牧草が集められたわ」


 コレットさんが嬉しそうにこちらにやって草の塊の方に指さしている。 


「ぼ、牧草?」


「冬になると北の領地は雪で覆われて、牛や馬が草を食べられないでしょう。夏から秋にかけて牧草をたくさん刈り取ってシロで保管するのよ。でも集めて運ぶのが大変なの。だからあそこの草を刈って丸める練習をしてみたの。この方が運びやすいし、固めることで沢山保管ができるわ」


「シロ?」


「アンジェルさんは見たことがないかもしれないわね。草を保管する倉庫みたいなものよ」


 草は倉庫に保管するって初めて知ったよ。

 コレットさんが指さす方を見ると円筒型にまとまった草がいくつもあった。

 これは茉白の世界でも機械で草を刈って丸めていた牧草ロールや麦稈ばっかんロールの小さい版だ。コレットさんが思いついたの?凄いね。


「これは助かりますよ。馬たちの寝床を作る麦の藁もロールにしておけますね。草を刈ってから集める作業が大変だったと聞いたことがあります。コレットさんのお陰で運ぶのも楽になりますから、厩舎の者が喜びます」


 マクサンスが嬉しそうに話してくれた。


 お父様、良い報告案件がありますよ。


 コレットさんが考えた牧草ロールは、パトリック伯父様や西の領地で喜ばれるはず。西の領地は沢山の小麦を刈った後の作業が楽になるね。

 お父様が時々呟いている「恩を売っておくか」ができますよ。


 いつの間にかアンから離れていたキリーとネージュが面白がって、草を刈っては円筒型にしている。

 キリーは風の聖獣だから簡単そうにやっているね。

 ネージュもすっかり慣れたのか、牧草ロール作りを楽しんでいるようだった。


 ジルベールさんとユーゴも戻ってきて、キリーとネージュが遊んでいるのを不思議そうに見ていた。


「・・・ネージュも魔力が高いのか」


 ・・・ユーゴが呟いていた。


「ジルベールさん、制御はどう?」


「ユーゴさんは凄いよ。小さな種を風魔法で均等に散らすなんて・・・」


 ちらっとユーゴ見たら目をそらされてしまった。何の種?・・・どこから持ってきたの?


「種まきをしたの?」


「種まき?・・・小さい種を操作しただけだよ・・・あれ?確かに種まきかな?でもお陰で制御が簡単にできるようになったし、それができると水も簡単に霧状になったよ。冷たい水も出せるし、火魔法も蠟燭の炎のように出し続けられたよ。コツをつかんだ感じかな。忘れないように毎日練習するよ。ユーゴさんのお陰で魔法の操作に少しだけど自信がついたよ」


「一気にそこまできるなんて凄いね」」


「あとは光属性の操作だけだよ」


「王都の学院では神殿の関係者が来て、光属性を持っている生徒にだけ操作を教えると聞いたことがあります」


 王都の学院の事をユーゴが知っていた。兄様たちの資料には光属性に関するものはなかったよ。

 王都の学院で教えるまで何もできないということ?

 アンが教えてもいいかな?

 大神殿のティモテ神殿長は大きな怪我の治療は駄目だと言っただけ、テオドール第三王子も秘密とは言っていなかったよね。


「次回の訓練は光属性の操作の練習をしようか?アンでよければ知っている操作を教えるね」


「よろしいのですか?ありがとうございます、とても助かります。祖母が精霊の地に渡られているから、王都の学院に行くまで教わることはないと思っていました。よろしくお願いします」


 急に敬語になったジルベールさんだったけど、そこには触れないでおこう。


 そろそろ休憩にしようと思っていたら、遊びに飽きたのかネージュとキリーが戻ってきた。

 広場の奥は綺麗に草がなくなって、牧草ロールがたくさん出来ている。厩舎の人は喜ぶと思うけど、春に全部刈ってしまうと夏から乾燥した牧草を食べる事になるけど問題はないのかな?

 ネージュは魔法を見ると真似をするようになったから、これ以上は魔法の操作をしない方がいいかも・・・あとは厩舎の人に片づけてもらおう。


 ジルベールさんとコレットさんは今日の魔法操作で、制御に自信がついたと言っていた。

 3人で満足をして屋敷に戻ると、シャル兄様が学院から帰ってきたところだった。

 ジルベールさんとコレットさんが挨拶をしているけど、シャル兄様は心なしか元気がないように見えた。


「もう二人とも帰ってしまうのか?残念だな。これから畑に行って魔力増加訓練をしようと思っていたのだ」


「シャルル様、先日はお世話になりました。今日もアンジェルさんに甘えて昼食をごちそうになり、魔法の制御もユーゴさんにしっかり教わりました」


「そうか、ユーゴは制御がうまいからな、まだ増加訓練はしていないのか?」


「はい、まだです」


「魔力に余裕はあるなら一緒に増加訓練をしないか?」


「魔力量は問題ないです。是非ともご一緒したいところですが、寮に戻る時間になってしまいました」


「門限か・・・それなら寮に辺境伯の屋敷に泊まると使いを出せばいいだろう?」


「それは・・・これ以上ご迷惑をおかけするわけには行きません」


「シャル兄様、無理強いをしてはジルベールさんが困るでしょ、また次回にしよう?」


「そうか、残念だ。また屋敷に来た時に、一緒に訓練をしよう」


「ありがとうございます、是非よろしくお願いします」


「私もご一緒させていただいてもよろしいでしょうか」


「コレット嬢、行くのは畑だが構わないのか?」


「畑ですか・・・が、頑張ってみます」


 あれ?畑作業をやるのかな?『土はさすがに・・・ちょっと・・・』と言っていたのに。魔力量を上げるために頑張ることにしたのかな?


「それは頼もしいな。ジルベール君と一緒に来たらいい」


「ありがとうございます・・・アンジェルさん、またお邪魔しますね」


「これからもお勉強会があるから、大歓迎よ」


「いつも昼食までご馳走になってしまうから、ちょっと恐縮します」


「気にしないで、今日みたいにジルベールさんとコレットさんがいないと、私は一人で食事をすることになるから、二人がいてくれるとすごく嬉しいの。それに料理人もいろいろなメニュを作るのが楽しいようなの。だから料理人の楽しみの為にも、遠慮なく来てくれると嬉しい」


「ありがとうございます、それではお言葉に甘えてお邪魔します」


「私も!甘えてお邪魔するわね」


「もちろん、コレットさんも待っているからね・・・ジルベールさんはすっかり敬語に戻っちゃったね。無理してないならそれでもいいけど、3人でお勉強会と食事会は楽しもうね、フフフ」


 敬語の事を指摘されて、照れながら頭を掻くジルベールさんと、ジルベールさんの言葉をまねるようにして、元気よく答えてくれるコレットさんにも笑ってしまった。


「楽しそうだな」


「シャル兄様も学院が早く終わったら、一緒に昼食を取る?」


「い、いや・・・まだ忙しいから昼食には間に合わない。だが、午後からの訓練は一緒にできると・・・思う」

 シャル兄様の声が段々と小さくなっていく。

 ジルベールさんと気が合っていたようだから、ご飯を食べたり魔力増加の訓練をしたりと、一緒に行動したいのかも。

 昼食に間に合わないのは、午前の授業がなくても龍舎に何度も通っているからだと思う。龍に会いに行っても、まだ龍に受け入れられていないと聞いている。


「日にちが決まったら知らせるね」


「ああ、頼む。じゃここで失礼する」


 シャル兄様にはそう言って訓練に行ってしまった。もっとたくさん魔力を増やしたいらしい。

 龍に受け入れられるのは大変なのかもしれない・・・アンはすぐに受け入れてもらえるだろうか?

 ・・・ちょっと不安になってきたよ。


 ジルベールさんとコレットさんの帰る時間になり、二人を見送った。



「アン様、春の3月の4週の黄の日から3日間は両親がこちらにやってくるので休みを取らせていただきます」


「わかった。でもせっかく両親が来るのなら、3日と言わずもっとゆっくりしてもいいよ。」


「いえ、父親は領地が忙しいのでそんなに長くは休めないですから、大丈夫です・・・ところ、その時期は試食会の予定はないですよね?」


 えっ?ユーゴの心配はそっちだったの?

 次回の更新は1月2日「74、ジルベールさんとコレットさんの魔法訓練」の予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。

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