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3話 捨て猫を見つけた

3話 捨て猫を見つけた

ルナお姉ちゃんと会ってから数日がたった。今でも何回か呼んで話したり一緒に遊んだりしている。私は執事として少しだけお手伝いさせてもらって今日は庭の手入れを教えてもらうことにした。ていってもステータス最弱な私だから少し草刈りが出来るかなぐらいだけど。教えてもらっていると不意に聞きなれない声がした。

「ニャー」

なんとそこにいたのは捨て猫だった。この世界にもそういうことする人いるんだな...

「あのーすみません、この捨て猫どうすればいいですか?」

私は教育係の人に聞いてみた。

「ああ、最近はよくあるよ。かわいくて飼ったけど育てられなくて結局捨てちゃうみたいな。何だったら飼ってもいいと思うよ。国王の許可さえ降りれば」

「本当ですか?飼います!」

国王にいったら飼ってもいいとのことだったので飼った。見た目は

黒い瞳に黒い毛うーん...

「よし、今日から君の名前はくろだよ!よろしくねくろ!」

「ニャー!」

なまえの名付け方が単純かもしれないが私にそんなネーミングセンスはない。日本の流行りの単語とかつけてもここの人たちには伝わらないからね。今気がついた。私どうやって猫を飼えばいいかわからない。この世界にキャットフードなんてものはないと思う。よし!困ったときはソリットくんを呼ぼう!

「ムノタヲノ クリョジニ レワヨノモ ルスイア!」

しばらくするとソリットくんが出てきた

「うん...?あれ?ああ、すいせいおはよう...ふああぁぁ」

すっごい眠そう!ていうか寝巻きっぽいの着てるからホントに寝てたのか!ちなみに今の時間午前9時ぐらいである。珍しいソリットくんの姿を見れて私は少しウキウキしている。

「この世界の猫の飼い方を教えて欲しいんだけどどうすればいい?」

私がそういうとソリットくんはくろを見つめて考えていた。

「まず衝撃の事実なんだけどくろはすいせいより強い」

「え!?私猫に負けるステータスをしているの?」

そういうとくろのステータス画面とソリットくんが飼っている猫のステータス画面を出してくれた。

しろ(ソリット)

レベル:39

体力:357

攻撃力:436

スピード:389

防御力:254

知力:371

くろ(すいせい)

レベル:23

体力:256

攻撃力:327

スピード:299

防御力:178

知力:225

なるほどこれは完敗だ見事なまでに。

「この(ソリット)とか書いてあるのは?私のステータス画面は年齢だったけど。」

「これは今飼っている飼い主の名前だよ。こういうタイプの猫はかなり寿命が長くてねだいたい不老不死だったりするから書く必要がないとか」

まじか、この猫不老不死の可能性があるのか。

「くろとかソリットくんが飼っているしろって戦えるの?」

「うん、だからなにかの事情でぼくやルナがこれないときでも足止めして逃げる、ぐらいの時間は稼げると思うよ」

「...ちなみにくろはどういう攻撃が出来るの?」

「黒い炎を自在に操れるみたいだね。炎の壁とか火柱をたてることも出来るっぽいよ」

つよ!もはや私戦闘員として要らないのでは?

「それじゃあそろそろ帰って良い?もう少し寝たい...」

「ああ、ちょっと待ってエサとかどうすれば良いの?」

「エサは魚とかを骨を抜いてあげると良いよ。基本的にはこういう系統の猫は解毒能力が高いから、猫にとっての有毒になる玉ねぎとかあげても大丈夫なんだけど魚の方が喜ぶし栄養がある」

なるほど基本なにあげても良いけど、魚や多分肉の方が好みか。あとは...

「...!ぼくはそんなので喜ぶ年じゃないぞ」

とりあえず頭を撫でた。かわいかったので頭を撫でた。ちょっと照れてるのかわいい...

まずい変態さが増している。これぐらいにしておこう。

「じゃあまたなにかあったら呼ぶね!」

「うん...ばぁいばぁい」

すごく眠そうだったな。




とりあえずソリットくんが言ってたとうりに魚の切り身(骨は抜いておいた)をあげてみた。

「ニャー!」

喜んでいるようだった。やっぱり猫はかわいいな~。前世の頃から好きではあったし、飼いたいとは思ったんだけど親に言う勇気はなかった。くろはガツガツ魚を食べている。その横で私がくろの様子を観察する。そんな生活も良いのかもしれない。そういえばルナお姉ちゃんやソリットくんの目標はなんかこういうスローライフをすることだったな。私もその目標にしようかな。

3話 終了


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