黄昏に染まる学生服
最近、文章すら書いてませんでしたが……久々になって書きなぐりたくなりました。
拙い表現、文章がさらに拙くなりました。
ですが、以前短編で楽しかったネタなので楽しく書きつつりたいと思います!!
●中学校/屋上(夕方)
――まずは、とある秘密を告白しておこう。
オレ、芽島卯月の両眼はユニークであると。
ユニーク。そう、読んで字のごとく――特別だ。
通常、持ち得ない能力を身に着けた、選ばれた人間だ。
西洋映画でいえば、ヒーロー。
漫画でいえば、少年雑誌の主人公。
初めから持っている場合もあれば、後々に激しい修行編を経て得る場合もあるが……いわゆるそれだ。
――え、なんでそんな秘密を告白したのかって?
あー、んー。
まぁなんというか、その質問は置いておこう。
……やっぱり1人で語る場面は必要かなーと思っただけなんだけど……(ぼそっ)
――気を取り直すと、オレは特別な眼を持った人間だってことだ。
その名も”邪眼”。
この世に忍び寄る日陰者――”ヤツら”を判別する、特別な力。
マントをはためかせて空を飛んだり、超人みたいに車を持ち上げたり。
そうした戦闘に特化した能力も、世の中にはある。主に空想上だが。
しかし、オレの眼はそんな派手な能力じゃない。
まぁなんというか、1種のフィルターというかスキャナーみたいなやつだ。
能力の詳しい紹介とかは後で説明するよ、うん。
とにかく、かっこいいプロローグもいえたことだし、今日はこのくらいで―ー
××××× ××××× ×××××
放課後、沈む太陽を眺める卯月。
偶然、屋上への扉が錆びきっていたのに気づき、出入りできることを知って数日。
ええかっこしい独白を練りながら、屋上のフェンスに寄り添い、黄昏る。
ちょっとした優越感を味わう。
それが日課となり、放課後になると部活にも出ず卯月は屋上へと昇る。
誰もいない場所で、普段は手を伸ばさない学ランの第2ボダンを開ける。
その開放感。そして、頬を撫でる、心地よい秋風。
塗装が剥げたフェンス越し。
その眼下には、ちらほらと学生達が校門へ向かっていく。
その足元に携えた影も身の丈以上に伸びていた。
「……さぁ今日も”ヤツら”を狩りにいきますか……」
読了ありがとうございました。
淡い学生時代、耳や目を覆いたくなる中二思考。
どこかあるあるなことでにやっと笑う内容にしていきます!!