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175話 20XX年大晦日 麻布十番、割烹料理屋『京極』のプレオープン兼、最初で最後の京極同窓会


 8年後の12月24日クリスマス……


 麻布十番に新築の立派な料理屋がある。

 店の扉の上には『割烹料理屋 京極』の看板がある。

 店の中では、


| ̄ 旦  ̄|≪全部で20席くらい? 思ったより小さいんだね?


 顔は青白く、体は痩せた横山直美(58歳)は、


「これくらいが、これからモアちゃんと私がするには調度良いサイズでしょう……」


| ̄ 旦  ̄|≪女将は体……大丈夫なの? 


「はい……」


| ̄ 旦  ̄|≪もう無理しないで…… 


「フフ…… ごめんなさいね…… 過労で倒れちゃって」


| ̄ 旦  ̄|≪女将……


「私は母シャーロットから受け継いだお金と、前の新宿の店で稼いで貯めたお金で、この店を建てました……」


| ̄ 旦  ̄|≪知ってるよ、働き過ぎだよ女将は……


「モアちゃん? この店なら、大晦日のプレオープンの京極茜同窓会に、もし赤銅さんが来てくれても恥ずかしくないよね?」


| ̄ 旦  ̄|≪うん


「私の料理はモアちゃんに教えれたよね? これからは場合によってモアちゃんに店を任せても大丈夫だよね?」


| ̄ 旦  ̄|≪……うん。 《《料理人の料理はお客さんとのタイマンだよね》》


「うん……」


 横山直美は疲れたようにテーブル席に座り、


「もし赤銅さんが来てくれたらカウンターに座らせようね…… クリスチーヌさんが持って来てくれる『卍』のスカジャンが一番近い場所に……」


 扉が開き……


 クリスチーヌ(66歳)が入って来て。


「横山? 痩せすぎじゃない? 体は大丈夫?(;´∀`)」


「大丈夫です…… 校長はお元気そうだし、本当に若いですね……」


「ありがとう、先祖代歳を取っても若いDNAが取り柄みたい(´▽`)」


 クリスチーヌは、座る横山直美を見つめ、


「横山、今まで本当に……がんばったね(´▽`)」


「ありがとうございます」



| ̄ 旦  ̄|≪12月31日は女将は料理を作らなくて良いからね? ワタシが頑張るから


「いえ、やります」


| ̄ 旦  ̄|≪女将……


「大丈夫なの?(;'∀')」


「大丈夫です。 やります」


「そう(;'∀')」


 クリスチーヌはメモ帳を取り出し、横山直美のテーブルの前に置いた。


「これが最初で最後の京極茜同窓会の参加者メンツよ(´▽`)」


――――――――――――――――――――

赤銅聖羅

後藤朝子

美園礼子

三色団子三名

クリスチーヌ

伊崎カナエ

黒河内真由美

近間純

谷口サトル

雪子

山本一葉

如月ヨミ

広田キラ

―――――――――――――――――――


「さんごと雷火は?」


「さんごは行方を掴めず、雷火という人はすでにお亡くなりに(>_<)」


「そう……」


 横山直美は赤銅聖羅の文字を見つめ……


「赤銅さんの名前を書かれてますが……クリスチーヌさん? 本当に赤銅さんは来てくれるんですか?」


「うん(._.) たぶん(._.) いえ、きっと来る(^_^) ワタクシが手紙を添えて京極からのクリスマスプレゼントを贈ったから……絶対に来る(´▽`)」




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