137話 ダブルメインイベント第一試合 ー遺恨清算デスマッチー 時間無制限一本勝負 反則裁定無し 勝敗KOのみ 黒河内真由美vs伊崎カナエ 開始!
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聖クリ慰問プロレス残す対戦は!
メインイベント
時間無制限一本勝負 反則裁定無し 勝敗KOのみ
無敗街道こと
伊崎カナエ (ドーグ アイスピック)
VS
極悪ヤリホの赤リボンこと
黒河内真由美 (ドーグ 鉄のハイヒール)
(追加)
慰問プロレス・ファイナルマッチ(タイマン)
アウトロー★ヤンキーレディー
京極茜
VS
不屈のラベンダー
広田キラ
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リングに上がった全身ワニ皮レザースーツの黒河内は、レンタルレフリーに笑みを向け、
「オッサン、オメエは10カウント数えるだけでいいからな?」
⦿⦿≪KOにはTKOも含んでいいのか?
「テクニカルノックアウト?」
⦿⦿≪レフリーの私が試合続行を危険と見なしたら試合を止める事だ
「そんなのいらねえ10カウントのみだ……」
黒河内は伊崎に笑みを向け、
「それでいいだろ? 伊崎?」
黒のキャミソールミニの伊崎は黒河内にガンを向けたまま、
≪もちろん……≫
伊崎はアイスピックを腰のポケットから取り出し構える……
アイスピックに笑みを向けた黒河内は、腰のポケットから漆黒のワニ皮レザーのフルマスクを取り出し、
「そのアイスピックを好きなだけ振るえ……」
赤いリボンの頭に被り、後頭部にあるファスナーを下ろして締め……
「これが私、赤リボンの最終形態。 数々の地獄の経験を経たからこそ、この私がタイマンの進化の最終到着地点に達したと言い切れる」
蹴りで迎撃の構えを取る。
Ω≪なんだありゃ!?
Ω≪まるで漫画コブラのレディだぜ!!
Ω≪目に穴がねえけど見えるのか!?
Ω≪よく見たら目に細かな粒粒状の穴が開いてる!?
Ω≪赤リボンは伊崎殺しに用意周到だったのかよ!
伊崎カナエはリングサイドの長テーブルに座るクリスチーヌ校長を見下ろし!
≪校長! さっさとゴングを鳴らせ!≫
クリスチーヌは、もはや人と思えない姿の黒河内真由美を見上げながら、
「うん……(;゜Д゜).。o○カナエの相手なんじゃありゃ?」
クリスチーヌは伊崎を見上げトンカチを振り上げながら、
「カナエ……(・_・)」
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回想37話
体育館から校外へと歩む伊崎カナエは、ジョーロを持って校舎から出て来たクリスチーヌ校長とバッタリ。
校長クリスチーヌは目を逸らして歩く…
「校長……」
校長は振り返り、
「え? なん……なによ?(;゜Д゜)」
「死んでいい人間っていると思うか?」
校長は急に強いまっすぐな眼差しで、伊崎カナエの眼を見上げ、
「……いないよ、どんな人の命も重たいんだから(●)(●)」
「ふふ、どうだろうね」
「人が血と涙で築いてきた自由がある限り、どんな命も重たいの(´▽`)」
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次期聖女カナエ…… 無茶だろうと何だろうと……
あんたのやり方で……
あの悪魔(黒河内真由美)を救ってやりなさい!! (゜Д゜)
カ―――――――――――――――ン