恋の予感
教室に戻ると彼らはザワついていたが、特に僕に質問をしてくる人間はいなかった。
「おっそーい。瑞紀ちゃんどこ行ってたの?」
「ちょっと校内を散歩ー」
僕はふと加納の方を見ると目が合ったが、彼女の目は笑っていなかった。
最近仕事は好調だが、加納との関係が好調じゃない。つーか、機嫌が悪い。どうしたのだろうか。何かまずいことしたかな?
「どうかしたか加納?」
「別に……」
これ以上話の進展はない。僕は静かに本を読んでいると、あの女誰? と彼女は言ってきた。
「は?」
僕は何のことか分からず答える。そしたら彼女はむきになって言う。
「あの生徒会長とのどういう関係なの!?」
「どうって……特にないが……」
「あるでしょ何か!?」
「ないよ!」
「じゃあどうして貴方の正体を知っているの!?」
「それは……ん? どうしてそのこと知ってるんだ?」
「え? それは……」
「お前まさか……盗み聞き……」
「……」
そうなのか……。しかし何故?
「なんでそんなことを?」
「なんでかしら、私にも分からないわ……」
「……」
「なんかもやもやするの!」
「お、おう……」
「とにかくあの女と話すのは気をつけてよね!」
「あ、あぁ……」
「じゃあね!」
彼女はぷんぷんしながら帰った。僕はどうしたんだろうと思い、秘書の三井に訊いたら笑われてこう言われた。
「それはご自分で考えて下さい」
最後まで読んで頂きありがとうございました。