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新しい使い魔と夏の訪れ

流石にドラゴンを使い魔にしたとは

正直に回りに言ったらヤバイので

二体目の使い魔と契約する話です。

使い魔の名前はまた次回になります。


使い魔がドラゴンになってしまったので、普段から側にいる普通の使い魔がいない、と言うのは学校の授業を受けた者として流石にまずいので、マティウス先生とトシュテン先生の監修でもう一度召喚魔法をやり直す事になった。

まあ、私としてもディートハルトを召喚してしまったのは不本意だったので、補修だとしてもその話は受ける以外の選択肢はなかった。

授業と同じように魔方陣を書いてから、魔石を置いて、詠唱をし始めると、今回は他の生徒と変わらない雰囲気だったので大丈夫そうだ。

召喚されたのは、深めの青い色をした鷲のような鳥で、獰猛そうな顔をしているが、私にちゃんとなついてくれた。呼び出した鳥を見て、ちょっと首をかしげている二人の先生がいるが、大きな問題はないみたいだ。

何だか普通の鷲にしてはちょっと大きいような気もするけど、私の使い魔として従順なので、サイズがもう少し小さければ…。

え?サイズはそれなりに変えられる?

それなら、ジュスティーノが出していた鷹みたいなのと同じくらいになってもらおう。

あ、それに名前をつけないといけないんだった。どんな名前が似合うだろう?


私の召喚した使い魔はフレスベルグと言う、神の使いとされている希少な鳥だったみたいなんだけど、本来は普通に凶暴で気に入らない人間には攻撃的になるのでなかなか使い魔にするには難しい鳥なのだそう。人の言葉も理解できるし、そこいらの魔物や魔獣たちは簡単にフレスベルグに勝てないくらいには強いので、たまにこの鳥の姿を国章にする国がある程だから、ティシュヴァンフォーレでは有名な鷲なんだろう。まだ詳しく調べてないから何とも言えない自分が悔しいが、いつか必ずこういうもやっとしたものは王立図書館で調べて謎を解きたいものだ。初等部の図書館では限界があるので王立図書館が利用できる年齢に早くなりたいな、とは思ってしまう。本を読むのは好きなので、いつか行けたらそこでたくさんの本を読んでみたいものだ。パトリシア姉様とかはもう国立図書館に行ける年齢だとは思うけど、あんまり本を読むのは好きではないらしいから行かないみたい。本って読むの楽しいと思うんだけど、お父様の蔵書もそれなりに読んでるし、面白い本があるから、お父様は読書が好きなのかもしれない。今度誕生日が来たら、読むと勉強になるようなお役立ちする感じの本を頼んでみよう。



召喚魔法の事件から数週間、季節はもう夏と言っても良いくらいには最近だと夜でも少し暑くなったカーネリアンの月。地球で言うところの7月くらいになるのだが、異世界とは言え学校なので夏期休暇がある。カーネリアンの月の半ばから、ラピスラズリの月の半ばまで60日間が夏期休暇にあたる。日本の夏休みとはまた違う期間だが、割と長いんだな、と思ったがしっかりと宿題や課題が用意されているのでずっと遊べる訳ではない。パトリシア姉様は、去年の夏期休暇の終りがけに課題が全部終わってなくて、泣きそうになっていたので、私は早めに片付けようと思う。夏と言うか、夏休みと言えば、観察日記とかもあるのかな?と思って聞いてみたら、似たようなものがあるみたい。クレマチスを花壇で育てて、その過程を日記にするのがフィーリルトン学園ではポプュラーな観察日記になるらしい。まあ、確かにクレマチスは夏に咲く花だから育てやすいのかもしれないね。私は何の花にしようかな?今度植物図鑑でまた調べてから挑戦してみよう。必ずしも同じものを育てなきゃいけないとかはないと思うし、これも課題の一つだろう。

季節は夏に入ったのだから、そろそろプールみたいなものがあってもおかしくないのだけれど、プールみたいなものは見かけていない。プールはなかったけど、夏場に涼むために泳ぐ習慣はあるみたいだ。川や湖の浅い場所を整備して囲んで、そこで泳ぐのを推奨しているみたいで、ちゃんと水着の概念もあるようだ。私の知ってる水着とは一部違う感じのものが多かった。何故かと言うと、水着は基本的にあまり露出をしないように作られているので、貴族だからなのか、肌を露出するのはよろしくないと言う文化なのか、それは判らないが、性能的には地球で使用していたものと変わらない感じのものではある。私が買ってもらったのは可愛らしいワンピースタイプで普通のだった、うん、動きやすいし気に入っている。なので特に意見などはない。大体、子供な私に水着についての意見を求められても困る。

夏期休暇の前に、クレメント先生から注意事項みたいなものを言われたが、子供だからこその心配なのだと思った。



「夏期休暇の間はあまり羽目を外さないように、事故や怪我などに充分気を付けて過ごして下さい。」



出された宿題や課題を余裕を持って終わらせるように遊ぶことも言われたが、それは是非にパトリシア姉様にも言って欲しい。今年こそはパトリシア姉様には宿題と課題をきちんと余裕を持って終わらせて頂きたい。

え?どうしたの、ヘラルダ。

パトリシア姉様にそれを求めるのは難しいから期待し過ぎるのは良くない?

やっぱり、勉強よりも体を動かす方が好きだから難しいのだろうか…。そうだ、お母様とリーゼロッテ先生にでも注意してもらえば少しは頑張ったりするのではないだろうか?よし、聞いてみよう。


結論、パトリシア姉様はリーゼロッテ先生が厳しく指導していたので、涙目になりながら私に手伝って欲しいと助けを求めに来た。

パトリシア姉様、宿題は自力でやらないと身に付かないものなので、あまり私に手伝ってもらったり、頼らないで自分で出来るようになって下さい。



私も夏期休暇を楽しみたいので、パトリシア姉様の救援はほどほどにしておこう。そもそも、13歳で習う宿題の内容が私でも多少判ってしまうのがおかしいのかもしれない。夏はまだまだ続くのだから気長にやっていこう。


簡単な用語解説


カーネリアンの月

異世界ティシュヴァンフォーレ

における7月を示している。

ちなみに8月はペリドット。

パトリシアの誕生日は夏生まれ

って言う設定なので多分もうすぐ

13歳になります。

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