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ドラゴンで執事な使い魔

タイトルは割と直ぐに決まりました。

何かどこかで聞いたような

サブタイトルになってしまった

気もしますが、気にしないで下さい。

ドラゴンって使い魔になるものではない、はずなんだけど、何度か確認してみても、しっかりと使い魔の刻印が彼の腕にはある。

一応、召喚魔法の授業で魔方陣を使った際にどうして彼が召喚されてしまったのか、振り返ってみよう。本人も不本意ながら召喚されてしまったみたいだし。



我は古来より存在する龍種の一つ、白銀竜の一族では支配階級にあたるくらいには歴史のある一族の一人だ。ドラゴンだからと言って一匹とか数えられるのは結構屈辱なので思っていても口に出さないように。

ある日の事だ、我は東にある別の竜の一族に所用で会いに出掛けた後、西にある白銀竜の巣へ帰ろうとしている矢先にかなり強力な魔力で人間の国の敷地に呼び寄せられてしまった。

これまで生きてきて、ドラゴンを召喚する人間などほとんどいなかった訳だが、何か大きな戦いでもあるのかもしれない。



魔方陣が見えたので召喚者を確認してみるが、近くにいるのは幼い子供と腰を抜かした中年くらいの人間の男くらいしかおらず、少し離れた場所にも人間はいるみたいだが、全員子供だ。

まさか生け贄なのか?とも思ったが、違うようだ。近くで戦いの気配は全くない。

どうやら戦いが目的で呼び出された訳ではないようだ。

召喚者は魔方陣に杖を立てている者がそうなる。

ちょうど眼前にいる小さな少女が杖を持っているし、物凄い魔力を感じる。

え?なに、我は子供に召喚されたの?

信じられないが本当のようだ。魔方陣と魔石の魔力の流れを見ると、この子供から流れているからだ。召喚に使われた魔石は全て粉々に砕けていた。まあ、我を召喚したのだから当たり前か。



召喚の契約としての力が働いているので、子供の指示で我は待機している。

どのくらい待機すれば良いのだ?


王国騎士団が到着するまで?それ長くないか?



待機の指示から30分くらいが過ぎたが騎士団はまだ来ない。そろそろ巣に帰りたいのだが、子供が許可を出そうとしない。むう、召喚された手前あまり勝手も出来ないが仕方ない。悪いが本気で帰らせてもらう。止めたくば我を倒してから…。

あれ?何か目の前の子供魔法の詠唱してない?しかも、我のすぐ側に猫が現れたが、額にあるのはどう見てもフォルトニア様の加護の印が浮かんでいる。こやつフォルトニア様直属の守護精霊ではないか!

え?この子供の守護精霊なの?ケットシーなのは見れば判る。いや、危害を加えようとしてない、してないから金縛り的な捕縛魔法はやめてくれ。そのすきに子供から攻撃魔法をくらった。ただの土魔法じゃなかった、みぞおちを思い切り殴られて痛い土魔法なんて普通の土魔法じゃないと思う。しかも、防御魔法を三重くらいにして張っておいたのに、土魔法にそれを越える魔力をこめて殴って来たのだ。魔力を込めただけでなく、土がめっちゃ硬くされていた。ドラゴンに攻撃を通そうと思ったら、オリハルコンかアダマンタイト辺りを使わないと難しいが、それよりも硬いように感じた。後から聞いたが、ダイヤモンド以上の硬さになるように魔力を込めていたらしい。それは確かにあんなに硬い土魔法になってもおかしくはないか。

その攻撃でも痛かったのに、顔面を中心に大量の石を強風に乗せてぶつけてきた。石にも魔力がこもっているので、強風で勢いつけてぶつけられたら物凄く痛い。目の回りは皮膚が薄いから止めてくれ、守護精霊もなんかいい笑顔で見守ってないで、主を止めてあげて欲しい。

結局、我の気力が尽きて気を失うまで攻撃魔法は止まらなかった。あんなに魔法で大量の魔力を使ったはずなのに平気でぴんぴんしているなんて、普通の人間じゃない。多分、次に対峙してまた攻撃魔法を使われたら勝てる気はしない。本人から『誰の目も気にしなくて良かったなら手加減しなかった』と聞いたら、従うしかない。うん、お嬢様は将来賢者になってもおかしくないと思う。




…と言う感じで私の使い魔として従っているのだそう。私は気付かなかったけど、ジュリエッタも魔法でドラゴンを押さえてくれていたんだね。今度好きなお菓子でも買ってあげよう。ジュリエッタは普通の猫ではないので、人間と同じ食事を食べたり、ケーキやクッキーなんかも食べるので、休みの日にルツヘルムのモンブール洋菓子店で美味しいケーキでも買ってあげようと決めた。そして、私の使い魔になったが、ずっとドラゴンの姿でいるのはまずいから小さくなってもらうか、別の動物の姿にでもなってもらおうかと思ったのだが、人の姿にもなれると言ったので、人間の姿になってもらった。そこからは、使い魔として側にいるなら違和感のないようにしなくてはならない、との話し合いで私の側仕えとして過ごす事になったのだが…。

使い魔がドラゴンなんて話はパトリシア姉様には流石に出来なかったので、両親とフェリクス兄様にはちゃんと話してある。パトリシア姉様が聞いたら、ドラゴンの背中に乗ってみたいとか言われかねないから、黙っておいて良かったと私も思う。ジュリエッタに至っては使い魔なのだから使用人として側にいるべきだと言ったら、お父様とお母様までその通りだ、みたいな顔で頷いていた。そういうものなの?と聞いたらきわめて妥当な判断だと言われた。それから、彼の名前だが、白銀竜、だと問題があるのでディートハルトと言う名前を名乗る事になって今に至る。ディートハルトは誰かに仕えた事はなかったのだが、二週間くらい経つ頃には、ハインリッヒとほぼ変わらない働きが出来るようになっていた。ドラゴンって皆器用なのだろうか?本人に聞いてみる。



「そうですね、ハインリッヒ先輩の教え方が上手かったのだと思いますよ。」



との事だった。ディートハルトは元々白銀のドラゴンで、瞳の色は翡翠のようなエメラルドのような色をしていたので、人の姿になると、銀髪に翡翠の瞳をしたとんでもない美形だった。年齢は20代半ばか30歳くらい。背が高くて美形な執事なんて、学校の先輩方がみたら目の色変えそうだなあ…。ディートハルト本人は人間相手に恋心を抱いたり、色仕掛けしたりなんかは絶対にしないらしい。同じ白銀竜の一族の女性やドラゴンの女性とかに告白されたりしなかったのか、とも思ったが、聞いてみたら少し困った顔をしてなかったです、と曖昧に微笑んでいた。あ、これは告白されて何度か困った事があるに違いない。このイケメンドラゴンめ、私の友人に告白されたりしないようにちゃんと注意しよう。

カレンダーを見ると、ムーンストーンの月は既に後半に入り始めていた。最近暑くなって来たと思ったら来月までもう10日もない。慌ただしかったから日にちが経つのが早かったのかもしれない。もうすぐカーネリアンの月が始まる、夏はもうすぐ側まで来ているのを実感しながら、夏休みはあるのかな?と通う学園に思いを馳せた。


簡単な人物紹介


ディートハルト

主人公が魔方陣を使って召喚魔法で

またもうっかり呼び出してしまった

白銀竜の一族で、話を聞く限り

一族では王族にあたるドラゴン。

魔法をたくさん普段から使うと

魔力が増える、と言う世界なので、

主人公の魔力は300倍→600倍にまで

増えてしまったが故に一番魔力が

強くて生物的にも強いドラゴンが

呼び出されてしまったらしい。

召喚では五メートルだったが、本来は

おおよそ50メートルあったりする。

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