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やだ、私の魔力多すぎ?(多分)

だいぶ間が空いてしまいましたので

久しぶりの投稿です。

あれ、話があまり進んでなくね?

頑張りますので生暖かく見守って下さい…。

兄が王都での御前試合で優勝をしたのを祝い、屋敷では夕食がとても豪勢だったと記憶している。そんな出来事があった日の夜、ふかふかの布団で気持ちよく眠っている時にやはりと言うか何と言うか、夢の中でまたもやフォルトニア様の声が聞こえたので兄が優勝した事に関して女神様に聞いてみようと思ったら、他にも神様らしい気配がある。どういう事なのだろうか?



『すみません、ミレーナさん、今夜は私だけ夢でお話しようと思ったのですが…。』


『細かい事は気にすんなってフォルトニア様は気にしいだなあ。』



綺麗なブロンドの髪をした白いドレスを纏った優しそうな女性が、かなり筋肉質で体格の良い褐色肌に青い髪が印象的な男性と直ぐ目の前で話しているが、多分片方はフォルトニア様でもう片方は多分ウィスアデス様だろう。成人の儀で軍神に祝福を授けられたのは兄様なのだから。



『おうおう嬢ちゃん、俺様が軍神ウィスアデス様だ。宜しくな!』


「は、はい…あの、兄様に祝福を授けられたウィスアデス様、ですよね…?」


『その通りだ。あんたの兄ちゃんなかなか強かったぜ。しかも勝利に導くマジックアイテムまで持ってたからな。そりゃ勝てるだろ。』



勝利に導くマジックアイテム、と聞いてもぴんとこないので、兄が優勝するまでの間にそんなアイテムを入手出来ただろうか?と考えてみるが心当たりが全くなかった。



『ほれ、嬢ちゃんがお守りとしてあの兄ちゃんに何かあげたものがあっただろ?』



私がお守りとして兄に送ったもの、応援の手紙と、『勝利』『困難に打ち勝つ』『愛国心』が花言葉のナスタチウムの押し花だ。まさか押し花一つでそんなマジックアイテムになるなどあり得るものなのだろうか?



『それが、あり得るから困ってしまうのですよ。貴女が祈りを込めて兄が勝てるようにと無意識にあの押し花に魔力が込められてしまい、それが貴女のお兄さんが優勝する、と言う結果になったのですよ。』



マジで?まさかそんなものが出来てしまうとは思わなかったので、私の魔力はだいぶたくさんあるらしい。もしかして、あのお守りを送った事で兄様と周りの運命とかを変えてしまったりしていたらどうしよう…。そう考え込んでいるとウィスアデス様が笑って答えてくれた。



『いやいや、あのお守りがあったにしろなかったにしろ、嬢ちゃんの兄貴は元々結構な強さで、祝福を授けた成人した奴等の中では抜きん出て骨のある奴だったからそれもあるだろうよ。』



じゃあそもそも兄様は強いから充分に実力を出した結果優勝出来たのかな?ウィスアデス様とフォルトニア様を見るとにっこり笑顔で頷いているので間違いではなさそうだ。しかし私の魔力はどれだけあるのかとか全然解らないからちょっとした事でマジックアイテムになってしまうのはどうにかしたいのだけれど、と思っているとフォルトニア様が助言をくれた。



『ミレーナさんは、通常なら貴女の年齢で持つ魔力のおおよそ300倍はあるので、魔法の練習を多めにしたり、たくさん普段から魔法を使えば簡単に手持ちの物がマジックアイテムになる事は避けられます。そちらの先生にもう少し魔法の練習を増やすように頼んではいかがかでしょうか?』



普段から魔法をたくさん使えば今回みたいな事にはならないとのフォルトニア様からの助言により、起きたらマティウス先生にもう少し魔法の練習とかを増やすように言うのを忘れないようにしよう、としっかりと心に刻むと眠気が訪れたのでまた布団の中に戻る感覚が近いみたいだ。私は眠気に身を任せるとその時間から朝までぐっすりと眠りにつくのだった。やっぱりお布団とお風呂があるのは眠りの質が違う気がする。



言い忘れていたけれど、6歳になってからお風呂に入れるようになったのは自分にとってかなり嬉しい日常の変化だった。小さい子供は湯船で溺れてしまわないように、とある一定の年齢まで湯船を使わせてもらえないからお湯で濡らしたタオルで体を拭いてもらうくらいしか出来なかったけど、今ではメイドさんに手伝ってもらいながらだけど、ちゃんとお風呂に入れているのがとても嬉しい。そのうち一人でも入れるようになるのだろうけど、まだ暫くかかりそうだ。お風呂があると言うことは、体や髪を洗える事も出来る訳で。メイドさんに手伝ってもらっているとは言え、石鹸があるのは有り難い話だった。まあ、多分まだ貴族辺りにしか石鹸は入手出来てないような気もするのでまた調べておかないといけないな。ちなみに、髪を洗う時は何と、魔法で洗っている。メイドさんの中に水魔法が使える人がいるのだが、水魔法の派生に泡を出せる魔法があるのでそれを使って髪を洗っているのだ。勿論泡を洗い流すのもシャワーとかがないので魔法を使って綺麗に洗い流してもらっている。一人でお風呂に入れるようになったら自分でも出来るか検証したいのでそれが少し楽しみだったりもする。異世界ではこんなちょっとした事でも楽しくなるので、転生した世界は正解かもしれない。自分でも色々と過ごしやすくする為に何かしたいが、まだ就学前の子供なので、それはだいぶ先の話である。


簡単な人物紹介

【軍神ウィスアデス】

異世界における戦いや強さなどを

司る神様。大体がティシュヴァンフォーレ

においては主に男性に加護を与えている。

より白熱した人々の戦いを見るのが好きな

割と根っからの戦闘狂。

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