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女神様と食事事情

またもや夢の中で女神様と会いますが、主人公も女神様も食べ物に妥協しないタイプのようです。

誕生日パーティーが終わってからふかふかのお布団ですやすやと気持ちよく眠っていたのだが、また夢を見そうな気がしている。こういう時の勘はやたらと当たるものなのだ。



『お誕生日パーティーはいかがでしたか?』


「その声は女神様…?」


『はい、5歳のお誕生日おめでとうございます、ミレーナさん。』



ふわふわと白い空間にぼんやりと浮かぶ女神様の声と光の玉みたいなのが見えてとれた。女神様は人の形になれないのだろうか?



『あ、えっと、人の姿の方が良かったでしょうか?』


「あ、いいえ、大丈夫です。パーティーで出てきた料理、凄く美味しかったです!ありがとうございます、女神様。」


『うふふ、実はそれもミレーナさんのいた日本から知識や資料を取り寄せてあの世界に与えたものです。』



なるほど、それで出された料理が全部美味しかったのか。お肉も普通にあるみたいだし、今回は食べ物について話とか聞けるかな?



『あっ、それは異世界の食事事情を知りたい雰囲気ですね?良いでしょう、私が説明致しますね。』



物凄く嬉しそうに女神様が異世界の食事事情とやらを教えてくれるようなので大人しく教えてもらう事にした。


まずは主食は勿論パンであるらしい。バターロールやクロワッサンなどが主流で他のパンはこれから材料やレシピがあれば作られるだろう、との事。もしかしてレシピがないのかな?



『残念ながら食パンのレシピはありません、ですが…ミレーナさんがもう少し大人になりましたら貴女宛にレシピを送りますね。』


「えっ、良いんですか?」


『はい、ミレーナさんはお料理好きそうでしたので是非とも料理長さんと一緒にお願いします。』



うーん、しかしこんなお嬢様の身分で料理が出来るものなのだろうか?そこは女神様が心配いりません、10歳になる頃には料理をしてみたいと言ったら両親から許可が下りるそうなので、まあ、女神様が言うのだからそうなんだろう。(多分)他にもシュリンプはきっと海老だろうし、サーミンはサーモンだったので魚介類は問題ないのかも。その辺りを聞いてみると、鶏肉はダウグラスバードと言う鳥の魔物の肉で希少な鳥のものだったけどもっとお手頃な鶏肉もあるらしい。けど、異世界の肉は牛肉、豚肉、鶏肉が主流だそうなので、今後の楽しみにしておこう。そしてパンとバターがあるのならば、デザートもきっといつかショートケーキ辺りも再現されるはず。そう考えていると女神様はニコニコしながらそれを聞いたままだ。



「あの、女神様…思っているようなデザートは…。」


『勿論、近い将来貴女が食べる事になるだろうから楽しみにしていて下さいね。』



おお、やっぱりこの女神様はなかなかやり手の女神様だった。しかも眠たくなって来たので多分また現実に戻るのだろう。眠気に身を任せて再び眠ろうとして女神様の声がもう一度聞こえた。



『そちらの、ショコラーデがもう少し広まったら女神像にお供えをお願いしますね。』



ああ、女神様甘いもの好きなんだな。多分5歳だとまだ厳しいからもう少し大きくなってからになりそうだ。



それから、誕生日が過ぎてからはまず家庭教師によるお勉強とピアノのお稽古が始まった。勉強はちゃんと教科があり、文字を書いたり色んな本を読んで文字を覚えていく必要があるからこれからなんだろうな。他にも今暮らしている国についてや、ウィシュトヴァラ王国についても習うのでちゃんと勉強しないとだなあ。


うん?勉強が嫌じゃないのかって?生前から勉強や読書は大好きだったから苦じゃないんだよ。ちなみに、2ヶ月経つ頃には姉様の読んでいるらしい本も読むようになっていた。うん、この世界の本はどれも読みがいがあるな。そう思っていたら、姉様は読書が苦手らしくて一緒に読書をしようとしたら直ぐに出かけて行っていた。やっぱりじっとしているのは苦手なようだ。ミレーナは読書家ね、とお母さまは嬉しそうに誉めてくれたのはかなり嬉しかった。よし、この調子で学校に行けるまで勉強するぞ。…と、意気込んでいたら学校に入学して何年か後には『神童』と呼ばれるようになるとは今の自分は知るよしもなかった。

そろそろ歴史とかも考えておかないといけない気がして来たので考えます…。(考えてなかった)

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