十七歳の人生逆転物語
高校生時代は私にとって、一番窮屈な時間です
親が帰ってこなくなったり、帰ってきても夫婦喧嘩で、私は家が嫌いでした…
でもそんな親を愛してしまう自分が一番嫌いでした
恋愛に逃げ、恋愛依存になり、恋愛してないと生きられない高校生活
そんなグチャグチャな時間に、今の旦那さんと出会ったのです
最初の出会いは配信アプリ、交際期間はゼロ、出会って一週間でプロポーズ
破茶滅茶人生、批判もありますが…
私が幸せだから、それでいいのです
結婚して四年、社会人になって四年。
つい一週間前、妊娠を機に勤めていた会社を辞めた。
高校生の頃の私の人生設計は、今頃バリバリ働くキャリアウーマンだったのになあ…人生なにがあるかわからない。
でも今私は確実に幸せで、これからも幸せに生きられると確信している。あの人と一緒なら…
― 八年前
東京の公立高校の中で五本の指に入る人気校に通う私、大石穂乃花はそれなりの友達と共にそこそこの生活を送る普通の女子高生だった。ただ何かいつも足りないものがあり、イマイチ充実感を得られず既に高校三年生、受験生を迎えていた。元々好きな英語をもっと学びたいと、留学を夢見て国際系の大学を志望。部活は二年生の頃退部していたし、特に三年間頑張ったものも無く、やる気なんてものは何処か遠くに捨ててきてしまったようで、大学さえ入れればそれでいい。そう思ってそれなりに勉強してきた。こんな無気力な人間になってしまったのには訳がある。