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修羅場の後

アンセリフの旦那様には読者の皆様各々で「だんなさま」か「ダーリン」のルビをつけてください。

おすすめは甘えるときはダーリンです。

 本当に色々あった。

 15歳になったおれは家を追い出されて、辺境の田舎まで飛ばされた。

 そこには婚約者がいた。

 婚約者は皇帝の娘でだった。

 すると恋人奴隷メイド幼馴染がキレた。

 修羅場ったら、二人が仲良くなって揃っておれの嫁になった。

 祝ハーレム誕生!


 そして、今に至る!!


 皇帝が屋敷を出ていた後、おれたちは全く動くことができなかった。

 正直キャパオーバーな出来事のオンパレードだった。


 まず初めに動き出したのは案の定セバスだった。

 やっぱりセバスは頼りになる。


 セバスは地面に座り込んでいるおれとリリィ、アンをまずテーブルに座らせえると、呆けているエリーゼとマーリンも座らせる。

 そして、失礼しますと部屋を出ていき、紅茶を入れてきたのだった。

 おれたちの前にそれを置くと、セバスはおれたちに向かって話し始めた。


「皆さま色々ありましたが、まず自己紹介から始めませんか?」


 全員がセバスを見て頷いた。


「ではまず私から。

 私はセバスチャン。

 セバスとお呼びください。

 主殿の執事を仰せつかっております。

 当家の一切を取り仕切りますのでよろしくお願いします」


 と全員に向かって、綺麗な礼をしていた。

 それを見て立ち上がるエリーゼ。

 立場的に自分の番であることが分かっているのだろう。

 しっかりとメイドの基礎を学んでいるようでおれはうれしくなった。

 エリーゼはアンを見ると緊張しながら、


「私はエリーゼ。

 カルロス様の奴隷メイドで、リリアナお姉さまの妹です。

 メイドとして至らないこともあるでしょうがよろしくお願いします」


 といった。

 アンはそれを見ると、おれに聞いてきた。


「のぅ、旦那様。

 エリーゼのほかにはメイドはいないのじゃな?」


「後はリリィがメイドだが?」


 おれがそう答えると、アンは怒った顔をしていた。

 メイドの数が少ないのが不満なのかと思っていると、


「旦那様は妻をメイドとして働かせるおつもりかのぅ?

 さすがに公爵家の夫人としてはそれはいかがなものかじゃ。

 お父様が認めたようにリリィは妖精国の貴族、相応の立場があるじゃろ」


 忠告してきた。

 リリィの立場をおれ以上にわかっていたアンを内心尊敬するとともに、どうしてそんなに仲がいいんだ?と思ってしまったおれだった。

 アンはおれを見た後にエリーゼを見て、


「旦那様、エリーゼにメイド長の役目を申し付けるのじゃ。

 エリーゼはリリィの妹、申し分ないじゃろ?

 この後にメイドを雇うとしても、エリーゼの上に立たせるわけにもいくまい」


 急に話を振られた、エリーゼは驚いた顔をしていた。

 当たり前だろう、エリーゼはまだ12歳である。

 しかし、エリーゼは決意を胸に自信をもっておれたちに伝える。


「わかりました!

 メイト長のお役目お引き受けいたします!

 精一杯やりますので、これからもよろしくお願いします」


 メイドとしての完璧な一礼も忘れずに、エリーゼはメイド長として言葉を発したのだった。

 その姿をみて、アンは、


「あっぱれじゃ。

 さすが我が義妹じゃのぅ」


 と言って、エリーゼに抱き着いていたのだった。

 エリーゼはとても嬉しそうに笑っていた。

 姉を褒めてくれ、自分を信じてくれた義姉に心酔しているのだろうか?

 というか、あんたら三人仲良くなりすぎじゃね?

 普通もっと修羅場っていいと思うんだけどなぁ?

 ハーレム王に俺はなる!


 次に立ち上がったのは、これまで一言も喋っていなかった、マーリンだった。

 マーリンはアンを見ると多少緊張して、


「アンネローザ様初めまして。

 私はカルロス君の相談役を務めるマーリンと申します。

 以後よろしくお願いします」


 と無難に挨拶をしていた。

 相談役というかマーリンはおれの軍師だ。

 彼女の頭はとてもよく、色々なことを知っているのだった。

 モーガンの娘であることを信じられないぐらい彼女は優秀だったのだ。

 もちろん、女の子としても優秀だ。

 スラッした足に高い身長、猫耳を装備しているだけではなく最終兵器メガネまで実装済みのパーフェクト娘ちゃんだ。

 正直ハーレム要員としても十分あれなのだが、モーガンの娘という最凶最悪の属性が足を引っ張っている。

 あんな不良おっさんを義理の父にしたくない!

 というか義父で思い出したけど、おれの義父皇帝なんだよなぁ…………。

 マジへこむわ。


 マーリンは静かに座ると、アンはリリィの手を取り二人で立ち上がる。

 正直アンの行動は予想外だった。

 おれは先にリリィが紹介するものだと思っていたからだ。

 アンはリリィに目で合図を送ると、リリィはうなずく。

 正直二人のやり取りの後ろに百合の花が見えるのはおれだけではないはずだ!

 特に読者諸君にはみえているずだ!


「わらわはアンネローザ。

 堅苦しいのは嫌いじゃから、アンと呼ぶがよい。

 帝国の第二皇女じゃ。

 そして我が夫カルロスの第一夫人となったのじゃ。

 皆の者旦那様とリリィと共によろしく頼むのじゃ」


 アンが言うとすぐにリリィも続く。


「私はリリアナ。

 カルロの第二夫人です

 突然のことですがよろしくお願いします」

 

 アンはさらに続ける。


「わらわとリリィは第一第二の区別こそつけたが、まったく同列だと思ってくれてよい。

 一緒に生涯旦那様を愛し支える同士だからのぅ。

 皆の者もそのように頼むのじゃ」


 締めくくるアン。

 正直おれの胃の痛みが少し収まるのを感じていた。

 だって、ほんと、まじで、どっちが正妻とか泥沼まじで簡便だった。

 アンは皇女だし、先にキスしてるし、婚約も早かったし、知らなかったけど。

 リリィは幼馴染だし、おれの初めての相手だし、キレると鬼になるし。

 そういえばリリィの属性恋人奴隷メイド幼馴染妻とかもう、詰め込みすぎて困ります。

 どっちが怒ってもおれにとって良いことはないと戦々恐々としていたのだった。

 ふと思うが、おれって最低じゃない?


 全員の視線がおれに向かっている。

 さぁ最後におれがしめるしかない。

 おれはおもむろに立ち上がると、


「私はカルロス…………あっ!!?」


 全員がおれのあっに反応する。


「どうしたのですか主殿?」


「どうしたのお兄ちゃん?」


「カルロス君?」


「旦那様?」


「カルロ?」


 全員の視線を受けて、おれはある問題をみんなに伝えた。


「家名がない!」


 固まる全員。

 そうなのである、家名ないわ!

 ハーマインは捨てたのだった。


 そこに、コンコンというノックの音が響き、


「失礼します」


 と言いながら、一人の女性が入ってきた。

 女性は白い髪に褐色の肌、紫の瞳がきりっとしているダークエルフの女性だった。

 だれだ?と俺が思っていると、アンが、


「ルーシーなんでここにいるのじゃ?」


 ルーシーはアンをみて、おれたちを見ると、メイドとしての礼をしたのち話し始めた。


「初めまして、私はルーシー。

 皇帝陛下よりアンネローザ様のメイドを務めるためにこちらに残りました。

 ほかにもコックと世話係の二名がこちらに残っております。

 私たちは皇帝陛下より直属に勅命を受けていますので、何なりとお申し付けください。

 そして、皇帝陛下より当主に家名の命名権を伝えてこいと申し使っております」


 皇帝の書状を取り出すとおれの前にそれを広げる。

 皇帝陛下の署名がされていて、おれが自分の家名を書き込めばそれが公爵家の家名になるそうだ。

 確認すると、おれは、


「ありがとうルーシー」


 とルーシーをねぎらった。

 後で、ほかの使用人も紹介してもらわねばならないと思っていた。


 さて、領地、街づくりの第一歩は家名を作るところからと決まった。

 おれはどんな家名するか全員と相談する気であったのだった。

 

 これでおれの街づくりが本格的に始まったのであった。

ブクマありがとうございます!

本当に長くかかりました、街づくりを期待している読者の方やっと領地に名前が付きます。

新キャラのルーシー登場。

エルフがいるならハーフエルフは絶対ですよね!


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