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生まれ変わったらおれは貴族になっていた

 女神ルナに転生させられたおれは今まさにこの世に生まれたらしい。

 おれのまだ未熟な眼からぼんやりと、男性と女性が見える。


 女性のほうが俺を抱いていた。

 金色の髪に緑色の眼、モデルのような体形の癒し系美少女だ。

 なんだか落ち着く。

 ミルクみたいないい匂いもする。

 

 男性はおれの顔を覗き込んで、微笑んだ。

 こっちは赤い髪に赤い目を持っている。


 この世界の両親なのだろう。


 二人ともファンタジーに出てくるエルフのような長い耳を持っていた。

 というか、美男美女だな。

 この二人の子供ならおれって結構モテるんじゃないか?


 二人はおれに話しかけてくるが、言葉が全然わからない。

 この世界は日本語じゃないらしい。

 まぁ当たり前だよな!

 ということは、言葉覚えるところから始めなきゃいけないのかぁ・・・・・


 めんどくせぇなぁ。


 やる気のない表情を浮かべたのを返事と受け取ったのかなぜか両親が喜んでいた。


 そんな両親の言葉に耳を傾けていると、ある単語が多く使われている発見した。


『カルロス』


 それは多分おれの名前だろう。


 父親も母親もおれをカルロスって言ってた。


 ちょっと驚かせてやろうかと思って声を出してみるが、


「あうぅ、あうぅあうあ」


 まったくしゃべれない。

 カルロスって言おうとしてるこのニュアンスだけでも届け両親!


 本当に届いたのか嬉しそうな顔をする両親。


 さて、おれの異世界生活が始まる!



 正直地獄でした。

 なめてたなぁ・・・・


 よく考えてほしい、赤ちゃんの時に意識あってもマジしんどいんだって!


 日がな一日ぼーっとしてるだけだし、なんか思考速度遅いし、トイレとか自分で行けないから垂れ流しだし、それをわからせようにも大声で泣けないし。


 それから、一年は地獄でしたね!

 まじで7歳からにしておけばよかった!!!!!

 忠告は聞いておくべきだよね。 


 まぁ、良かったこともありますよ?

 まず、この家はかなり裕福らしい。

 貴族の城って感じの家だよ。

 本物の西洋風甲冑が家に飾ってあるってわらえるぜ?

 夜動き出しそうで怖いけどな!


 苗字はハーマインっていうらしい。

 なのでカルロス・ハーマインがおれの新しい名前だ。


 前世の家も多少あれだが、こっちは桁が違うみたい。

 メイドさんや執事、乳母さんもいるんだよ?


 というか、この乳母さん牛の獣人みたいで、かわいくておっぱい大きくておいしくてもうそれだけで・・・


 家族構成だが両親のほかにおれには兄が二人いるらしい。

 上の兄は7歳ぐらいの年齢でかなりしっかりしてる。

 親父にそっくりな顔してやがる。

 下の兄は俺の一つ上らしい。


 そして、母のおなかにはもう一人できているらしい。

 弟か妹か楽しみだな!

 

 兄二人は親父は同じだけど、母親は違うみたいだ。

 といっても、上の兄とおれの母親は姉妹みたいだ

 なんかすごく似てるし、母親同士中がすごくいい。

 百合の花がバックに見えることがあるレベルだ。


 だからか上の兄はおれに優しく接してくる。


 下の兄は母親がエルフではないみたいで、なんか犬の耳みたいなのが生えてる。

 母親を見たことがあるが、絶世の犬耳美女だった。


 ということで、おれの目的であるハーレムを作っている親父に敬意を表しつつ観察する日々だった。


 このころからおれは言葉と文字を覚える努力をしてみた。

 正直やばかった、すらすら頭に入ってくる。

 子供の頭なめちゃいけないな・・・・


 さすがにしゃべりはまだのどがしっかり成長してないのか難しいのと、さすがに今の段階では早すぎると思い、いい子ちゃんをやっているぜ!

 ハイハイを駆使して家じゅう冒険する1歳児でした。



 ちょっとだけ時間が進む。 


 その後3年でおれは大分成長した。

 4歳のおれは言葉をしゃべれるようになって、字も簡単な読み書きできるようになっていた。

 これはかなり成長が早いらしく。

 母がサンバのような踊りを踊りながら、喜んでいた。

 貴族のドレス姿にサンバの踊りとかこの世界大丈夫か?


 そういえば妹が生まれた。

 ちょーかわいいおれの妹だ。

 そして、上の兄はおれに超甘くなっていた。


 でも、下の兄とおれはすごく仲が悪い。

 というか、下の兄がなにかとおれに対抗してくる。

 そして、ことごとく返り討ちにしている。

 34年生きた知識とか結構あれですよ? チートですよ?

 大人げないがおれは負けず嫌いだった。


 そしてこの頃になると色々なことが分かるようになってきた。

 親父の名前はミハエル・ハーマイン。

 おれの母はリンダ・ハーマイン。

 上の兄はミハエル・ジュニア・ハーマイン。

 上の兄の母はエミリア・ハーマイン。

 下の兄はクライブ・ハーマイン。

 下の兄の母はジェニファー・ハーマイン。

 妹はルシンダ・ハーマイン。


 結構な大貴族らしい。

 マジで城に住んでいる。

 町の名前もまんまハーマインだ。

 驚いたよ? バルコニーから城下町見えた時には、というか驚いたのは月が二つあったこと。

 青い月と赤い月が浮かんでいた。


 この世界はガーデンという名前らしい。

 剣と魔法の世界へようこそ!


 そう、魔法の世界である。


 城で見つけた魔法教本を読んでみると。

 この世界では魔法が使える。

 それも簡単仕様だ。

 マナの適正さえあれば、見るだけで使える。

 詠唱なんかしなくても願い、魔法名を言うだけで発動できる。

 正直詠唱なんて覚えられないと思っていたのに肩透かしを食らった感じだった。


 少し前に母が光の魔法、ライトを使ってるのを見て、おれも使ってみることにした。


 人に見られても困るかもしれないから一人で隠れて練習をしてみる。

 おれの部屋のクローゼットの中だ。


 頭の中でライトという文字が出てくるのを意識する。

 すこし、イメージをつかむのに時間がかかったけど、出てきたので使いたいと思う。

 それだけで、使える準備が整うのが自覚できた。


「ライト!」


 叫んでみる。

 すると、体の中の力が少し消える感じがして指先に光が発生するのを確認した。

 魔法使えた!

 ちょー簡単だし!

 

 すると、ガチャっという音が鳴り、クローゼットの扉が開く、そこには驚いた顔をしたメイドがいたのである。

 

 すぐさま父と母の前まで連れていかれる。


「旦那様!

 カルロスお坊ちゃまが魔法を使われていました!」


 メイドが父に向かって言う。


「なに?

 まことなのか??

 カルロスはまだ4歳だったはずだが?」


 疑う様子を見せる父、

 母は驚いた顔でおれを見てくる。


「カルロス、本当なの?」


 母の言葉に嘘をつけるわけがなかった。

 美人には弱いのである。


「お母様、確かに僕は魔法を使いました。

 ライトの魔法です。

 この本を読んで使えると思ったんです」


 愛用の魔法教本を渡す。

 おれっぽくないどこぞの王子様風のしゃべり方だが気にしないでくれ、両親が厳しくてしっかり躾られたなんてことはないんだからね!


「これって魔法教本じゃない!?

 本当にライトが使えるの?」


 疑う母のためにおれはもう一度ライトを使う。


「ライト!」


 指先に光の球が浮かび周りを照らす。


「なっ!!!?」

「えっ!!!?」


 母と父の驚く顔。

 

「あなた!

 カルロスは天才よ!」


 と、サンバを踊るのであった。

 母よ本当に大丈夫か?


 そしておれには魔法の先生がつくことになった。

 

 彼は猫耳を生やした、おっさんだったのだ!


 ・・・・・・ハーレム物だぞ?

 なんで、年上のお姉さんじゃないんだ?

 マジ気を利かせてくれよ!!!!

 にゃんで猫耳の魔女っ子じゃないんだようぅぅぅぅぅぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!

 

 ということで、猫耳のおっさんことモーガンに魔法を習うことになったのであった。


 モーガン曰く、魔法がふつう使える年齢は7歳以上で、4歳から使える例なんて稀有であると。

 そして、おれのマナ特性でも驚いていた。

 マナ、魔法を使うために必要な物。

 属性があって火・水・風・土・光・闇の6属性がメインで使われている。

 全属性、それがおれのマナ特性だった。


「全属性とか初めて見た。

 歴代でも数名しかいないはずだぞ?」


 なんというか、異世界転生ものである主人公無双のにおいがしてきたぜ!

 というか、ギフト『能力管理』はどうしたんだろ?


 と、考えていると、頭の中で能力管理の発動を確認した。

 えっ?

 魔法扱いだったの???


「能力管理!」


 叫ぶと、頭の中に俺の能力ステータスが表示された。

『カルロス・ハーマイン 年齢4歳

 能力 力50 体力50 器用さ50 素早さ50 魔力50 運999

 マナ属性 火 水 風 土 光 闇 回復

 スキル 能力管理』

 

 ・・・・LUK極振り!!!?


 なんというクソステータス・・・・・

 ってこれって何かできるのか? 

 もしかして、見るだけとか?

 ありえねー

ブクマありがとうございます!

またこれで次いけます


主人公のチート能力に全属性追加!

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