午後5時半 ネタばらし
「付き合ってください!」
「えっとー、頭上げてよ…」
頭を上げると甲串さんは泣いてた。目は赤く頬には涙が伝っていた
「え、ええ!」
「あ、ごめんね……。急になんか…アハハ」
ハンカチを取り出し涙を拭く
「実はね、私もなんだ。」
まさか……
「私も天町くんの事好きです」
時間が止まった。本当に止まった。何も聞こえなくなった。え、これは現実なのか?
こんなベタなラブコメ展開なのに?
「天町くん?」
「あ、ごめんごめん。驚いて………。」
一度深呼吸。話そうとしたら電車が通りすぎた
電車の音が止むのを待った
「りょ、両想いって事だったんだね」
「そう、だね」
「これからよろしく。」
「はい」
甲串さんの手を取る。
するとバタバターと足音が、そして囲まれクラッカーがパーンと鳴る
「カップル成立おめでとーーう!!」
叫んだのは牧田
ヒューヒューと出来ない口笛をやろうとしてる与野川
ほかにも間宮、梅野、結城、北斗くん、さっきデートとか言ってた比留間もいた
「あのーちょっといいか?これなに?そして与野川と牧田!何嘘ついてんだよ!しかも俺の嘘酷くね?」
「まあまあ、今日は4月1日エイプリルフールですよー」
そのなだめるような言い方が今は癪に触れるんだよ、牧田
「いいじゃん。結果二人は結ばれたんだし~」
ニヤニヤと甲串さんに軽く体当たりしてる与野川
「そ、そうだけど…」
「ってか発案者誰だよ!」
「はーーい」
手を上げたのは与野川と牧田
「やっぱり…」
「場所のセッティングはうちだよー!」
と梅野
「いつもカップルが電車眺めてたり撮り鉄をちゃかしてくるワンカップのおっさんがこの時間通るの知ってたし~」
とさっきまで俺が座ってたベンチに座る
他の人は
間宮→二人の様子をうかがう役(というか真の黒幕)
結城→嘘を考える役
比留間→ヤバイ時にちょっかい出してくる役
「マジかよ………そんな協力プレイあるのかよ………」
「ってかとっとと気持ち伝えないあんたが悪い!卒業式後とかタイミングあったし!」
与野川に足踏まれながら言われた
「足踏むなよ!踏まなくていいわ!」
「なんだよ、いちいちいちいちうるさいわー」
「お前がな。それよりも北斗くんは何役?」
「僕、さっき連れてこられました」
「ちょうど告白ってところで北斗来ちゃったから止めて」
「いや、あれは連行だし、ある意味誘拐」
北斗くんは牧田の言葉を遮って言った
「怖い、北斗…。そんなこと言わないでよ…」
「まあ、牧田はロリコンの男の子バージョンだからねー。危険人物と見なされたんだ!」
「大ちゃんより沙枝お姉ちゃんがまだまし。常識人だし」
与野川に負けたのが悔しいのか地面にぶっ倒れる牧田
「牧田ードンマーイ」
皆笑った。笑い事ちゃうわーーなんて言いながら牧田も少し笑ってた
幸せになる嘘ならついていいと思った、エイプリルフールだった
ってか本当与野川も牧田もイタズラ好きだし、間宮は俺だけじゃなく甲串さんの恋心把握してたし、他も……
怖いわー。そしてこういうところで団結するな!!
そして俺は有名な被服の専門学校に入学した。
甲串さんはそこから電車で15分先の幼児教育学部のある大学へ。
比留間と結城は栄養学のある大学へ。
牧田と間宮は同じ大学に進学したと。
与野川は奈原先輩の通う大学の付属の短大に進学。
梅野は有名な女子大の短大へ。
あのエイプリルフールから数ヵ月俺達二人は幸せです
たまに、牧田から
マキタダイチ リア充爆発しろ
なんてチャットが届くけど気にしない。前からそういうやつだったし!
これにて『告白大作戦』は成功に終わりました。
ちなみにあの時牧田は与野川に奈原先輩に彼女が出来たとエイプリルフールの嘘を言ったそうだ。
そりゃ、あいつあの後牧田の事を貶しまくった訳だよな(笑)
ーーーーーfin
思い付きで考えた話でした!
最後まで読んでくれた方ありがとうございました!!




