午後3時(2) 大地Side
いたいた。
乗換駅として有名なでかい駅のオブジェの下で甲串さんと待ち合わせ
なんだ、今日は異常に恋人待ちの人多いな!なんかあったけ?恋人向けイベントとか?
今日痛バ持ってる人にもすれ違わなかったし!
え、ま、まあいいや。遠目から見たら俺もリア充に見えるし(何考えてんのby与野川沙枝)
「お待たせしましたー」
「あー大丈夫だよー」
甲串さんと会うのは卒業式以来か
「いやいや、予定より10分も遅れてかたじけない…」
「そんなそんな謝らないでよ!私もまあそれなりには待ったけど早めに着いただけだし!」
なんかグサッて来るものがあったぞ
「まあここじゃあれだし、東口のカフェにでも」
「そうだね。」
ガヤガヤと騒がしいオブジェから移動し、静かなカフェに来た。あえて店の奥の席に座った。
「それで、あれ本当なの?」
「そう、本当…。世間はエイプリルフールなんて言ってるけどこれはエイプリルフールでもなんでもない、嘘じゃない。真実だったんだよ…!」
「そう、なんだ……」
彼女には天町が自殺したがってるという話を伝えていた。
「あいつ最近5時にホームセンターところの交差点のところでさ電車見てるんだよな…」
「え、あそこって電車さ、下くぐってるよね?」
「飛び込む機会うかがってるのかなって。前に北斗の塾の帰りに通ったら居てさ、話しかけたんだ。そうしたら目がすごい血走ってた。」
「ちょっ、それヤバくない?」
「ヤバいよ、うん。俺でもどうにも出来なかった………。間宮と与野川でも。」
「あの二人でもダメな事を私が出来るなんて」
「出来るさ、出来る。だって、甲串さん女神って言われてんだよ!救済の女神って!」
アカンなー。ちょっとオーバーにやり過ぎたかな…
「女神、だなんて…」
はい、しくったー、俺ー、与野川ごめんー!
うわ、やべぇ!変な間出来てるし!アカンアカンアカン。どなんしよ。本当待って、え、誰か。
甲串さんすごい顔してるし!あ、ああ、あああああああああ!与野川に殺さ(ry
「そう言われてるなら頑張るしかないね」
「え?」
「頑張ります!天町くんの自殺願望ぶっ飛ばしてくるよ!」
神様、ありがとうございました。俺生きます、きちんと生きます。
……よかった与野川に殺されない←
「じゃあ、頑張ってください。」
「うん。とりあえずここ座ったし、なんか頼もうか!」
「んーじゃあ、フレンチトーストとロイヤルミルクティーにしよ」
「じゃあ、ブレンドコーヒーとホットケーキにしよ」
なんか、俺の頼んだもの女子力高いな………
サンドウィッチにすればよかったかな…?
あ、店員さん持ってきたのは良いけどミルクティー、俺のです……




