午前10時 沙枝Side
「もしもし~急に電話とからしくないじゃーん
え、はぁ?!嘘でしょ?!」
私、与野川沙枝にかかってきたある電話。これがすべてのはじまりだった。
電話を受けた私は急いで部屋着からそこら辺にあった服に着替えて自宅マンションを飛び出し住民用駐輪場へ
向かったのは家から自転車で10分のショッピングセンター
自転車を駐輪場に押し込んで、走って向かったのは専門店街にあるファミリー層向けの服屋さん。
そこでTシャツをたたんでいた金髪の男性店員の肩を叩いた
「はい、なんですかって与野川?」
「仕事中すまない………」
金髪こと天町雪彦
色白、ハーフ顔のイケメン、背高い、頭良い、良いところづくしの若干ナルシストの私の幼馴染み。
ちなみに地毛は黒髪だ
「いや、大丈夫だけど…
え、何?何があったの?」
「落ち着いて聞いて。有紗が、明後日から、名古屋だって!」
有紗とは甲串有紗
めっちゃ優しい、めっちゃ頼れる、めっちゃ癒し系な癒し系お姉さんキャラの同級生。
ちなみに本人は鈍感だから全く気づいてないけどめっちゃモテる
「え?!名古屋?!帰省じゃなくて?」
「帰省じゃねーよ、有紗ん家の親御さんどっちも新潟やボゲ!」
「ボゲって言うなよ、干物女」
「うるせぇ。とにかく、さっき牧田から電話来てそう聞いたんだとさ」
牧田とは先程私に電話かけてきた人。
牧田大地
童顔、背が170いってない多分165もいってない、近くに住んでる従兄弟の事スゲー好きだからロリコン(←すまん言いすぎた)、やたらファッションセンスが良い、私の住んでるマンションの近くの県営団地に住んでいる。
ちなみにとあるファッション誌でよくスナップ取られてるからなのか、SNSのフォロワー4桁らしい
「牧田情報かー。つか今日なんの日か知ってる?」
「今日?何日?」
「4月1日。」
「あ、エリンギプール!…じゃない、エイプリルフールだ!え、嘘なの?ほえ?ええ!」
うろたえる私。
「とにかく落ち着け与野川。その電話は嘘かもしれない。でもな、エイプリルフールは午後になったらネタばらししないといけないんだ」
……。
「あ、そっか!」
「午後になれば真実はわかる!」
「そうだね!今何時?」
「…10時半すぎ。」
ちょっと高そうなゴツい腕時計で確認する天町
「あと1時間半…長いーー」
「二度寝でもしてくれば良いじゃん」
「そうね。そうしよーって思い出した。私買い物あるんだ。んじゃ、また真実わかったらLINEでもなんかするわ」
「ほーい」
私は店をあとにし、後に必要になるものを買って帰っていった。
あ、桜餅買って帰るの忘れた!←




