第二話 世界最強の戦艦『上総』
戦艦『上総』
全長…263.9m
排水量…基準55.000t 満載82.000t
出力…185.200馬力
速度…36.04ノット(公試記録)
兵装…九四式41㎝三連装砲 4基12門
改三年式65経口15.5㎝三連装砲 2基6門
九八式40㎜三連装機銃 60基
九七式12.7㎝三連装高角砲 20基
九八式12㎝28連装噴進砲 八基
レーダー…五号三型電波探信儀
15m測距儀 2基
カタパルト…三基(偵察機・観測機8機)
1945年、3月
呉の軍港では、至る所に桜が満開である。だが、軍港周辺の住民は桜とは逆に疲れ切っていた。
かつて世界最強とまで言われた帝国海軍も、いまでは米軍機動部隊に翻弄され、連戦連敗となってしまった。さらに、帝国海軍の象徴であった戦艦『陸奥』がこの呉軍港内で爆沈するなど、運にも見放された。
ーそんな中、一隻の最新鋭戦艦が竣工したー
ーーーーーーー戦艦『上総』ーーーーーーー
『大和』の46㎝三連装砲には及ばないが、それでも長門型戦艦と同じ三年式41㎝連装砲を三連装砲にして、さらに性能面を高めた『94式41㎝三連装砲』を四基使用した。さらに、副砲には、大和型と同じ15.5㎝三連装砲を戦艦基準の装甲をつけて改造した物を使用した。その他にも最新鋭の対空砲などを付け、さらに本格的なレーダーを装備して、夜戦も対応できるようになったのを始め、機関部も最新鋭のダービンを使用して、戦艦としては驚異の36ノットまで出せるようになった。これにより、戦艦『上総』は攻撃力は大和型と同等、対空能力や夜戦能力、スピードは大和型以上の戦艦となった。
ーしかし、時はすでに航空機主義。それにもかかわらず日本は大鑑巨砲主義で、艦隊決戦こそが最高の戦いという、前代的な考えに依然と固着していた。そのため、出撃しては米軍機動部隊にフルボッコに逢うという繰り返しであったため、『上総』の竣工に反対する兵もいたー
しかし、その兵達も、『上総』の対空能力を見た途端、充実してたため、安堵の声が漏れた。
かくして、世界最強の戦艦となった『上総』は、全国民の期待と希望を乗せて竣工した。