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チャプター2 ひとときの平和
夜景の美しいドレイクシティ。
海上をゆく船で、平和記念パーティが行われていた。
ゲストたちは、タキシードやドレスを来て、ワインを飲んだり、ダンスをしたり様々だ。
4年前のドレイクシティからは考えられないほど賑やかで華やかな夜である。
しかし、そんな場所でも暗い顔をしていた人物がいた。
ロドリゲス警部だ。
彼は4年前の事件で前市長デレクの成れの果てを見てしまったからだ。
人殺しのデレク...
ファルコンマンとともに隠した事実である。
そう、ファルコンマン・・・
彼はこの街を愛し、人々を救う英雄であったが、4年前に姿を消してしまった。
街の人々は米国政府から派遣された対テロ特殊部隊STAGによって行われたマフィア殲滅で平和が当たり前のことになり、もはやファルコンマンのことなど忘れかけていた。