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地面の草に触ってこい!!

作者: うじちゃ
掲載日:2026/03/29

暇なので小説書きます。国語力がないので少しAIを使ってます。小説のことは詳しくないけど、話を作るのが面白いから書きます。

天井の木目をぼんやりと眺める。

不規則に並ぶその模様が、まるで自分を嘲笑う無数の目のように見えて、思わず視線を逸らした。


「んー……、起きるか……」


ひどく重い独り言とともに、枕元で転がっていたスマートフォンを手に取る。

液晶の暴力的な光が、網膜を刺す。

画面の端に小さく表示された時刻は、無慈悲にも10:00を回っていた。


「……はぁ」


喉の奥から、乾いた吐息が漏れる。

またやってしまった、という感覚。


世間がとっくにエンジンを全開にして動いている中、自分だけがスタートラインにすら立てていない。

午前中の瑞々しい時間は、何一つ成し遂げられないまま、泥のように指の間からこぼれ落ちて消えていた。


逃げるようにSNSのアイコンをタップする。

タイムラインに広がるのは、他人の眩しすぎる成功体験や、誰かを徹底的に叩きのめす冷酷な正義、そして、顔も名前も知らない人間が吐き散らした毒のような言葉の数々。


スクロールする指が止まらない。

自分を削るだけだと分かっているのに、濁った情報の波に身を任せずにはいられない。

画面の向こう側の「正しさ」や「充実」に触れるたび、今の自分の輪郭がどんどん惨めに、卑小なものに書き換えられていく。


液晶に反射して映る、締まりのない自分の顔。

それを見たくなくて、再び天井の木目に逃げ込む。


(……なんで、俺ってこうなったんだろ)


天井の木目を見つめていると、視界がじわじわと滲み、意識は数年前の光景へと引きずり込まれていく。


始まりがいつだったのか、もう自分でも判然としない。

小学校の低学年、ランドセルがまだ体に対して大きすぎた頃から、朝の玄関で足が止まることがあった。


行ったり、行かなかったり。その「中途半端さ」が、自分という人間の土台に最初から組み込まれていたような気がする。


中学校に入ったばかりの半年間は、自分でも驚くほど「普通」を演じることができた。

制服の硬い襟に首をすくめ、周りの歩幅に合わせて歩く。


けれど、教室に漂うあの独特の熱気や、中身のない笑い声、言葉の裏に潜む微妙な序列――それらすべてが、どうしても自分という個体とは拒絶反応を起こした。


「合わない」

そう結論づけて、部屋に閉じこもったのが中学1年の秋。

それから季節はめぐり、今は中学2年生という肩書きだけが、自分の預かり知らぬところで更新されている。


不登校。


世間はそれを繊細さだとか、環境のせいだとか呼ぶのかもしれない。

けれど、木目の天井を見つめる今の自分には、それがただの「逃げ」にしか思えなかった。


(……「合わない」なんて、ただの便利な言葉だろ)


嫌なことから目を逸らすための、都合のいい免罪符。

立ち向かう勇気がない自分を正当化するために、自分自身に吐き続けてきた嘘。


そうやって言い訳を塗り固めているうちに、いつの間にか外の世界への戻り方が分からなくなってしまった。


その「戻れなさ」を突きつけられるのは、いつも何気ない瞬間だ。


スマホの画面、SNSのタイムラインをぼんやり眺めていると、ふと指が止まる。流れてきたのは、淡々と勉強に励む誰かの「勉強動画」だった。


整った机、小気味いいペンの音。それを見ていると、自分もあんな風に変われるんじゃないかという淡い期待が、またいつものように頭をもたげる。


(……俺も、やってみようかな)


どうせまた飽きる。分かってはいても、今の虚無感から逃れるには、その「三日坊主」の熱にすがるしかなかった。


埃を被った机を適当に片付け、ノートを開く。けれど、数分も経たないうちにペンが止まった。


教科書に並ぶ数式も、歴史の用語も、今の俺には意味をなさない記号の羅列にしか見えない。不登校だった期間の空白は、想像以上に深く、暗い溝となって横たわっていた。一人では、どこから手をつければいいのかすら、全く分からない。


結局、自分の無力さを突きつけられるだけだった。


これまでも、親の優しさに甘えて塾や習い事を始めては、すぐに投げ出してきた。情けない。あんなに迷惑をかけて、金も無駄にさせてきたのに。


それでも、一度火がついた好奇心は、そんな自己嫌悪さえ飲み込んで膨らんでいった。画面の向こう側の、あの整然とした世界に触れてみたい。一人では無理でも、あの動画のような場所に身を置けば、今度こそ何かが変わるんじゃないか。


(……塾、また行ってみようかな)


自分でも呆れるほど身勝手な考えだとは分かっている。けれど、この「今すぐ動きたい」という衝動を抑えつけることができなかった。


(……母さんに、聞いてみるか)


仕事から帰ってくるのを待とう。


申し訳なさと、新しいことを始める前の高揚感が混ざり合った妙な動悸を感じながら、俺は玄関の鍵が開く音を、静かな部屋でじっと待つことにした。


見てくれてありがとう!もし気が向いたら続きを出すよ。

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