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機動兵器が溢れる世界に異世界転移したけど、俺だけ魔力量が0の役立ずでした。  作者: SUNY
内紛編

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梨桜の事情〜アルビオン王国〜

梨桜は輸送される道中自身の置かれた境遇を考えていた。魔力測定で同級生で1番高い10000という数値が出て扱いは一変した。この数値は同級生だけではなく、全体としてもかなり高い数値らしい。

測定前もある程度丁重に扱われていたが、測定後はまるで貴賓のような扱いだった。その反面魔力量が低い同級生は…

(ハルトは大丈夫なのかな…)

魔力が0と測定された幼なじみを思い出す。あの後追い出されたのだろうか。お金は持たせてくれると言っていたけど…


どのくらい揺られただろうか。車が止まると白を基調とした制服を着た兵士が扉を開ける。ついて行くと大きな扉を開けて豪華な部屋に案内される。

「私は機動兵器部隊を預かっている指揮官のエドマンド中将というものだ。以後、リオ殿は私の指揮下に入ってもらう予定だ。まずは疲れていると思うので休んでいただきたい。」

エドマンド中将と名乗る父親くらいの年齢の背の高い男性が話しかけてきた。


「あの…私は何を…」

「ははは、リオ殿は魔力量10000オーバーの素晴らしい才能をお持ちだ。もちろん機動兵器部隊のエースとして活躍してもらいたい。訓練等は追って行うので心配しなくとも良い。」

「あの、わたし…戦争なんて」

「初めのうちはそうだろう。もちろん配慮はするさ。身の回りの世話は専用の従者が行うので何でも言ってくれ。」


私1人に専用の従者がつくみたいだ。やはり魔力量に応じて待遇が変わるというのはどこも同じみたいだ。


ふとハルトの事が気になり、尋ねてみる。

「その、魔力量が0の人っていませんでしたか?」

「0?!さぁ…魔力がない人間なんていないし、仮にいても興味はないな。どうせこの世界では生きていけんよ。」

エドマンドは大声を上げて笑う。やはり魔力量0というのはレアみたいだ。


(そんな…生きていけないなんて…)

不安が募る。最近は話すことは無くなってしまったが、ハルトの祖父が師範を務めていた道場で切磋琢磨した幼なじみだから。


──────────

「リオ様、従者のレイチェルと申します。御用があればなんでもお申し付けください。」

「ありがとうございます。様は付けなくて大丈夫ですよ。」

「いえいえ、上官ですので…」


やっぱり私の待遇は凄くいいようだ。レイチェルさんは私より年上に見えるが、部下ということらしい。軍人には見えない可愛らしい方だ。

「あの…私何も分からなくて、この国の事とか色々教えて貰いたいんですけど…」

「かしこまりました。私に分かることであれば何でも」

レイチェルはそう答え問答が始まった。


説明によると、魔力量10000というのは聞いた事がない数値らしく、1000でも軍だとエースと呼ばれる存在になれるらしい。

そして私はもちろんパイロットとしての役目が与えられるようで、最近開発された最新鋭機がここ数日配備されたようなので、恐らくそれに乗ることになるみたいだ。

アルビオン王国は島国のため、直接他国とは接して居ないが、植民地がいくつもありその覇権を争って戦端が開かれているようだ。


「機動兵器の操縦なんてやったことないし出来ないです。」

「大丈夫ですよ、訓練をすることになりますし、最新鋭機は膨大な魔力と引替えに、直感的に動かせるようにされているみたいですよ。」

「そ、そうなんですね…」

「これからしっかり訓練することになりますので心配いらないですよ。安心してください。」

レイチェルが優しく教えてくれる。


──────────

それから訓練の日々が始まった。訓練と言っても、しばらくはシュミレーターで操作を学ぶ感じだ。

そして2週間ほどたったある日、エドマンド中将に格納庫に呼び出される。

「今日は君の機体を紹介したい。これだ。」


光に照らされた先には純白の機動兵器が佇んでいた。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

機動兵器コレクション


アルビオン王国 機動兵器

シュヴァン


全長:17.85m

本体重量:35.0t


アルビオン王国で開発された純白の最新鋭機。

機動には膨大な量の魔力を必要とする代わりに、全周囲モニターと身体機能フィードバックシステムにより、直感的に機体を動かすことができる。


武装としては現状サーベルのみだが、カスタムパーツが複数存在するようだ。


挿絵(By みてみん)

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